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莉犬「んっ、」
医者「おはようございます、莉犬くん」
莉犬「もう、朝なんですか?」
医者「えぇ、朝ですよ」
医者「今日は晴天です☀️.°」
莉犬「暖かい…笑」
目覚めたばっかりだけど、お布団にしっかりとお日様の光が差し込んできてより、暖かく感じられた。
まるで、お日様にぎゅーされてるみたい。
医者「ふふ、暖かいですね笑」
ななもり「おー!莉犬くん!」
ななもり「おはよぉ」
ななもり「体調はどう?」
莉犬「大丈夫だよ!」
医者「体温だけいいですか?」
莉犬「あ、はい!」
医者「じゃあ、これ挟んでください」
莉犬「よいしょっと、」
莉犬「うわっ、冷たぁ、笑」
医者「急だとびっくりですよね笑」
莉犬「測れました!!」
医者「お!じゃあ見せてくれる?」
莉犬「どうぞ〜」
医者「おぉ、微熱くらいかな」
まだ、微熱あるんだ。俺。
迷惑かけちゃったな。
医者「頑張りましたね」
莉犬「ふへへっ( ´ࠔ`* )」
さとみ「おー、莉犬起きた」
ななもり「ふふ、ほんとだ笑」
ころん「お腹空いた?」
ころん「いっぱい寝てたんだよ?」
莉犬「今何時?」
るぅと「12時です」
莉犬「あ、ごめッ…遅すぎた…」
ジェル「謝らんでええんよ?」
るぅと「いいんですよ笑」
ななもり「そうそう笑」
ころん「今は寝てなきゃね!」
さとみ「お腹は?空いた?」
莉犬「空いた!」
さとみ「よし!皆でお昼食べるか!」
ころん「よっしゃー!!」
ころん「お腹減ったぁぁ!!」
るぅと「それなです!」
ジェル「はよ、行こうや!」
ななもり「もう笑、皆お腹空いてるじゃん笑」
ぐぅ〜
さとみ「笑笑笑兄ちゃんもな?笑」
ななもり「はい…///」
ジェル「あははっ、兄ちゃん真っ赤や!笑」
ころん「兄ちゃんをいじめるな!!」
さとみ「おいおい、マジかよ…笑笑」
るぅと「早く行きません?」
さとみ「あ、はい」
ジェル「そうや!莉犬!」
莉犬「ん?どした?」
ジェル「墓参り、後で皆で行こな?」
莉犬「うん!行く!!」
ジェル「体調悪くなったら言うんやで?」
莉犬「分かってるってば笑」
るぅと「それが莉犬分かんないんですよぉ、」
莉犬「わかりますぅ笑」
るぅと「分かってませーん笑」
たわいのない話をしながら昼食を取るところまで外出している。
ジェル「なー莉犬?」
莉犬「なーに?」
ジェル「あれ、いつ言うん?」
莉犬「あれ?」
ジェル「記憶、記憶のことや!」
莉犬「あ、ちょそんな大きな声で言わないの」
ジェル「すまん、すまん笑」
莉犬「言わなきゃダメ?これ」
ジェル「ダメやろ」
ジェル「秘密はなしやで?」
莉犬「そうだけど…」
るぅと「何の話してるんですか?」
莉犬「あー、なんでもないよぉ💦」
るぅと「そうですか」
るぅとくんに深入りされるかと少し心配だったけれど、何かを察したみたいでその場を後にしてくれた。
ジェル「違うで、莉犬言いたいことあるんや」
るぅと「え、あ、そうなんですか!」
るぅと「どうかしたんですか?」
ななもり「なになに、なんかあった?」
さとみ「体調悪くなったか?」
莉犬「あ、いや、そうじゃなくって、」
ころん「隠し事はダメだよ?」
莉犬「ッ…」
もし、これを言ったら。
皆は、どんな反応をするだろうか。
嫌そうな顔をされるのだろうか。
避けられるようになるのだろうか。
もう、兄弟だと思われなくなるだろうか。
そんな、マイナーな考えばっかりが頭を飛び交っていつの間にかに涙が出ていた。
ななもり「あわわ、泣かないでぇ、笑」
ななもり「言いたくなかったらいいんだよ?」
なー君は優しく言ってくれる。
ジェル君は暖かい眼差しで、でも、安心しろとでも言うように、少し頬が緩んでいた。
莉犬「嫌いにならない?ポロポロ」
ななもり「ならないよ」
ころん「話によるね」
るぅと「あ、ちょ、ころちゃん」
ころん「冗談だって笑」
莉犬「…」
莉犬「俺、記憶戻ったの、」
ななもり「え、、?」
ななもり「それほんと?」
莉犬「うん、ポロポロ」
ななもり「ハッピーじゃん!」
ころん「マジ??え、嬉し笑」
るぅと「良かったぁ笑」
さとみ「心配だったんだぞ笑」
莉犬「ごめん…ポロポロ」
莉犬「それも、結構前に… 」
ななもり「え、?」
莉犬「1週間はほんとになんも、、」
莉犬「でも、その後少しずつ思い出して…」
ななもり「そうだったんだ」
ななもり「なんで嘘ついてたの?」
莉犬「それはッ…」
莉犬「俺がッ…元の俺じゃない方が」
莉犬「みんな楽しそうだっからッ…ポロポロ」
昔、よく喧嘩をしていた。
お母さんとお父さんが止めに入って、、。
それを毎日毎日繰り返していた。
お母さんが居なくなってからは、喧嘩はもっと酷くなって兄ちゃんが頭を悩ませながら必死に喧嘩を止めていたのをよく覚えている。
でも、俺が記憶を無くしてから。
皆は、俺を気に書けるようになったのか喧嘩が少し減っていた。
お兄ちゃんも安心したように笑っていた。
それがなんとなく怖かった。
もし、記憶が戻ってしまったら。
この今の日常はどっかに消えてしまうのではないかと。
怖かった。もう、壊したくなかったから。
当たり前は静かに消える。
音もなく。気配もなく。
ある日ふとそこにあった景色が、空っぽになっている。
昨日まで聞いていた、声も、笑顔も、手を伸ばしても、もう、届かない。
俺はそれを知っているから。
あの日、お母さんもお父さんもタヒんだ日に。
俺は知ってしまったから。
当たり前は、当たり前を失ってから初めて気付くものだ。
俺もそうだった。
お母さん達をなくして、、。
沢山のことを実感させられた。
家事の大変さ。
家族をまとめる大変さ。
家事と勉強と部活の両立。
全てを知ったから。
弟たちには、楽しく過ごして欲しいから。
当たり前を変えたくなかった。
そして、お兄ちゃんにも迷惑をかけたくなかったから。
これ以上大変な思いをさせたくなかったから。
だから俺は言わなかった。
ななもり「優しいね、莉犬くんは」
ななもり「そんなこと考えなくていいのに」
莉犬「でも、笑ってるみんなが好きだから…」
ななもり「俺も好きだよ」
ななもり「泣いてる皆より笑う皆が好き」
ななもり「それはもちろん莉犬くんもだよ 」
ななもり「莉犬くんにも笑ってて欲しい」
ななもり「今の莉犬くん泣いてるからさ 」
ななもり「俺、笑って欲しいんだ」
ななもり「今の莉犬くん楽しくなさそうだよ」
莉犬「なー君…ポロポロ」
ななもり「皆もそうでしょ?」
るぅと「そうですよ!」
るぅと「笑ってる莉犬の方が僕は好きですよ」
るぅと「どんな莉犬も好きですけど」
ころん「笑ってる方が楽しいし!」
ころん「その顔見てるだけでも幸せだから!」
ジェル「笑ってる方が莉犬には似合うで!」
ジェル「莉犬らしい莉犬が見たい」
さとみ「たまには泣いたっていいさ」
さとみ「でも、楽しい時は笑ってようぜ?」
皆照れくさそうに笑ってる。
莉犬「ありがと、皆ッ…ポロポロ」
莉犬「大好き!!笑ポロポロ」