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〇月〇日、〇曜日。
私・櫻井璃々夏は、野々木高校2年生になった。
「櫻井、櫻井…っと。…あった!」
私のクラスは―… 2年B組だ。
すると、後ろから背中をボンと叩かれた。
「わ!」
驚いて振り返ると、そこには私の幼なじみ・紫村香瑠が立っていた。
「今年も一緒だね、璃々夏!よろしく〜」
香瑠と一緒だったんだ!よかった。
2年生、大変だと思うけど頑張ろ…!
2年B組に着き、自分の席に座った。
隣…誰かな。
さりげなく隣を見ると…心臓が止まりそうになった。
隣には仁の姿があった。
(え…仁!?なんでここに…)
気づかれてないかな、どうしよう。
すると、仁がちらりとこちらを見た。
(…!? なんか見られてる!?どうしよう…)
あわあわしている璃々夏を気にも留めず、
「よろしく。」
それだけ言った。
璃々夏の心臓は、ばっくばくだ。
そこへ、先生が教室に入って来た。
「2年B組の皆さん、はじめまして。
白野桃花 と書いてしろのももかって言います。
これから1年間よろしくお願いします!」
優しそうな、女の先生。
(良かったー…。去年みたいな怖い先生じゃなくて。)
そこで璃々夏は、ある事に気づいた。
(白野先生の後ろ…誰かいる。)
白野先生は言った。
「はい、じゃあ爽山くん、自己紹介して!」
爽山くん、と呼ばれた人が教卓の前に立つ。
スラリとしていて、身長が高い。
「初めまして、〇〇県から引っ越してきました
爽山 玲衣です。よろしくお願いします。」
パチパチと、拍手が起こった。
「じゃあ、爽山くんの席は―…
櫻井さんの後ろが空いてるから、そこ座って!」
(えええ、私の後ろ…!?)
璃々夏は、後ろの席に座った玲衣に言った。
「えっと―… よろしくね。
わかんないこととかあったら、なんでも聞いて。」
玲衣はちらりとこっちを見て、
「ありがとう。」
と言った。
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