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雨音が響く病室の中
私は息を引き取った。
3ヶ月前
冬が終わり春の温かさを感じられる時期に私は17回目の誕生日を迎えた。
大好きな家族に祝ってもらい、美味しいご馳走とケーキを食べてとても幸せな時間だった。でもその夜、リビングにいるとき目の前が真っ暗になった。家族の焦っている声が聞こえる。
私は夜間の病院に行った。
目が覚めるとお母さんが私の手を握っていた。
医師から「癌」という言葉が出た。余命3ヶ月だと。私は頭が真っ白になり、なにも考えられなくなった。
私が癌?なぜ?なんで私が?神様は意地悪だ。そう思った。でも現実は変わらなかった。
私は最後の3ヶ月を大切な人達のために使った。
友達とテーマパークに行き。家族とちょっとした旅行をして。好きな人と好きなことをして過ごした。
私の身体も限界に近づいた。最後は病院で過ごすことを選んだ。家族にこれ以上迷惑かけたらバチが当たりそうと感じたから。
本当はもっと家族と居たかったし、好きな職業について、結婚して子供もできて、幸せな家庭を築きたかったなと毎日毎日思った。
ある夜から不安と恐怖で寝れなくなった。
死んだらどこに行くのだろう、天国と地獄はほんとにあるのか。辛いのかな。苦しいのかな。
その度にたくさんの人が大丈夫、大丈夫と言ってくれた。
自分でもそろそろかなと感じてきた。
今日は天気予報で雨が強いと言っていた。
神様も私が死ぬのが悲しいのかなと少し思った。私はゆっくりと目を閉じ、
雨音が響く病室の中
私は息を引き取った。