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まきぴよ
光の檻、黒の微熱
Snow Manのセンターとして、日に日に大人びていくラウール。
その成長を一番近くで見守ってきた目黒蓮は、最近、彼と目が合うたびに背筋を走る奇妙な熱に戸惑っていた。
仕事が終わり、誰もいなくなった深夜のレッスンルーム。
「めめ、ちょっと残って練習付き合ってよ」
そう言われて断れるはずもなかった。
だが、音楽を止めた後の静寂の中で、ラウールの視線は明らかに「練習」のそれではなくなっていた。
「……ラウ、もう帰ろう。明日も早いし」
目黒がタオルで汗を拭いながら立ち上がろうとすると、長い足が一歩、その進路を塞いだ。
「ねぇ、めめ。さっきの収録中、ふっかさんと話しすぎ」
「え……? 仕事の話だろ。っていうか、そんなこと……」
「嫌だった。俺だけ見ててよ、蓮くん」
低い、それでいて甘い響きの声。
ラウールが本気で攻める時だけ呼ぶ「名前」に、目黒の心臓が跳ねた。
壁に追い詰められ、逃げ場を失う。自分より背が高くなった最年少の影が、目黒をすっぽりと覆い隠した。
「ラウ、お前……顔、近いって……っ」
「近くないと、これできないでしょ?」
大きな手が目黒の細い腰をぐいっと引き寄せ、密着させる。
そのまま深く、強引な口づけが降ってきた。
「ん……ぅ、んんっ……!」
目黒の唇を割って侵入する、熱くて力強い舌先。
普段は「可愛い弟」だと思っていたはずなのに、今目の前にいるのは、圧倒的なオスとしての色気を放つ一人の男だった。
目黒は抵抗しようとラウールの肩に手をかけるが、指先は力なく震え、逆に彼のシャツを掴んでしまう。
「ふあ……っ、は、ラウ……待っ……」
「待たない。……めめが、俺をこんな風にしたんだからね」
ラウールの手が目黒の練習着の裾から忍び込み、汗ばんだ白い肌を容赦なく撫で上げた。
指先が胸の突起を器用に弾くと、目黒はのけぞり、あられもない声を漏らす。
「あ、ぁぐっ……ラウ、そこ……だめ……っ!」
「だめじゃないでしょ? こんなに熱くなってるのに」
目黒の潤んだ瞳から涙がこぼれ落ちる。最強のビジュアルを誇る「目黒蓮」が、自分より年下の少年に組み伏せられ、翻弄されて、ただの「受け」として鳴かされている。
その事実に、ラウールの独占欲はさらに加速した。
「……ねぇ、めめ。もっと可愛い声出してよ。……俺の名前、呼んで?」
「……ラ、ウ……っ。ラウール……っ」
首筋に深く吸い付かれ、刻まれる赤い痕。
鏡張りの室内で、二人の影が乱暴に重なり合う。
明日、ファンが目にする「Snow Manの目黒蓮」は、今のこの、とろけた顔をした彼を想像すらできないだろう。
「……全部、俺のものにしてあげる」
ラウールの瞳には、真っ赤に染まった目黒だけが映っていた。
深夜のレッスンルーム。二人の熱い吐息と、肌がぶつかる湿った音だけが、朝が来るまで響き続けていた。
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