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そ 。
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あっぷるぱい
28
ゆゆ(ちょっと復活
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#吸血鬼パロ
第15話「蜂楽と過ごす一日」休日。
潔は駅前で待っていた。
「…………」
時計を見る。
「そろそろかな」
すると。
「潔ーーー!!」
「うわっ!?」
遠くから蜂楽が走ってくる。
「待った?」
「いや、今来たところ」
「よかった!」
蜂楽は満面の笑み。
「今日はいっぱい遊ぼうね!」
「おう!」
最初に向かったのは、ゲームセンター。
「潔、これ!」
「ん?」
「やってみて!」
蜂楽が指差したのは、サッカーゲーム。
「これなら負けないぞ」
「言ったね?」
二人で対戦する。
結果――
「よっしゃあああ!」
潔の勝利。
「負けたぁ!」
蜂楽は悔しそうにしながらも笑っている。
「もう一回!」
「いいぞ!」
何度も遊んで。
笑って。
騒いで。
気づけば夕方。
公園のベンチに並んで座る。
「楽しかったな」
潔が笑う。
蜂楽「……うん」
「どうした?」
「潔」
蜂楽は少しだけ真剣な顔になる。
「俺ね」
「潔といると、自分がそのままでいられるんだ」
「…………」
「サッカーしてなくても」
「何もしてなくても」
「潔と一緒なら楽しい」
潔は静かに聞いていた。
「だから俺――」
蜂楽は笑う。
「これからも、潔の一番近くにいたい」
「…………」
潔の胸が温かくなる。
「俺も、蜂楽といるの好きだよ」
蜂楽の目が輝く。
「ほんと!?」
「うん」
「じゃあ今日は大成功!」
「なんだそれ」
二人で笑う。
――蜂楽との一日は終わった。
そして潔は帰り道。
一人で呟いた。
「……楽しかった」
胸が温かい。
でも。
まだ答えは出ない。
第16話「凪と、何もしない一日」
次の日。
「潔」
「凪?」
「今日は俺」
「おう」
凪が連れてきたのは――映画館。
「映画?」
「うん」
「何見るんだ?」
「面白そうなの」
二人で映画を見る。
終わったあと。
「面白かったな」
「んー」
「凪は?」
「眠かった」
「寝てたのかよ!」
「でも潔が隣にいたからいい」
「…………」
潔は少し黙る。
「そういうこと、さらっと言うよな」
「本当のことだから」
その後。
二人はカフェへ。
凪はソファに座った瞬間、眠そうに目を閉じる。
「眠い?」
「ちょっと」
「寝てもいいぞ」
「じゃあ――」
凪が潔の肩に頭を預ける。
「……おい」
「少しだけ」
「…………」
潔は動けなくなる。
(……近い)
なのに。
嫌じゃない。
むしろ落ち着く。
しばらくして。
「潔」
「ん?」
「俺さ」
凪が目を閉じたまま言う。
「潔といると、めんどくさいことが全部どうでもよくなる」
「…………」
「だから」
「もっと一緒にいたい」
潔は小さく笑った。
「俺も、凪といると落ち着くよ」
凪「……そっか」
少しだけ嬉しそうに笑う。
――二人の時間は、静かに終わった。
第17話「玲王がくれたもの」
三日目。
「潔!」
玲王が待っていた。
「今日は俺に任せろ」
「何するんだ?」
「秘密」
連れて行かれたのは、大きなショッピングモール。
「何でも好きなもの選べ」
「え!?」
「今日は潔のための日だからな」
「いやいや、そんなの悪いって!」
「いいんだよ」
玲王は笑う。
「俺がそうしたいんだから」
二人で店を回る。
潔が何かを見つけるたび。
玲王は嬉しそうにする。
「それ好きなのか?」
「うん」
「じゃあ覚えとく」
「覚える?」
「潔の好きなもの」
「…………」
玲王は少し照れたように笑う。
「俺さ」
「ん?」
「潔のこと、もっと知りたいんだよ」
「好きな食べ物とか」
「好きな場所とか」
「嬉しいこととか」
「嫌なこととか」
「全部」
潔は黙る。
「……玲王」
「ん?」
「ありがとう」
「…………」
「俺のこと、そんなに考えてくれてたんだな」
玲王は一瞬驚いて。
「……当たり前だろ」
その言葉が、優しかった。
帰り道。
玲王は潔を見る。
「潔」
「ん?」
「俺は、お前を選びたい」
「…………」
「誰かに勝つためじゃない」
「俺自身が、お前を好きだから」
潔の胸が熱くなる。
「……うん」
「ありがとう」
玲王は笑った。
第18話「千切と走る」
四日目。
「潔!」
「千切!」
待ち合わせ場所には、千切がいた。
「今日は走るぞ」
「え?」
「嫌?」
「いや、いいけど」
二人で走り始める。
風が気持ちいい。
「速いな、千切!」
「潔もついてこいよ!」
「もちろん!」
二人は並んで走る。
しばらくして。
休憩。
千切がタオルを差し出す。
「ほら」
「ありがとう」
「……潔」
「ん?」
「こうやって並んで走るの、好きなんだ」
「俺も好きだよ」
「…………」
千切は少しだけ顔を赤くする。
「お前、ほんとそういうところだよな」
「え?」
「何でもない」
千切は笑う。
そのあと二人は夕暮れの道を歩いた。
「潔」
「ん?」
「俺は、潔にちゃんと気づいてほしい」
「…………」
「俺がどれだけお前を大事に思ってるか」
潔は千切を見る。
「……少しずつ、分かってきた」
千切「…………」
「みんなが俺に向けてくれる気持ち」
「前は全部、仲間だからだと思ってた」
「でも今は……違うって分かる」
千切は嬉しそうに笑う。
「それだけで十分だよ」
第19話「凛と、真正面から」
五日目。
「潔」
「凛」
「来い」
「どこに?」
「グラウンド」
「またサッカー?」
「……嫌か?」
「まさか」
二人でボールを蹴る。
一対一。
激しい勝負。
「まだまだ!」
「来い!」
潔は必死に食らいつく。
そして――
「……やった!」
潔がゴールを決める。
凛は少し驚く。
「……強くなったな」
「凛のおかげだよ」
「…………」
「凛といると、もっと強くなりたいって思う」
凛は視線を逸らす。
「……そういうところだ」
「ん?」
「俺がお前から離れられねぇ理由」
潔「…………」
凛は潔を見る。
「俺は、お前が好きだ」
「ずっと変わらない」
「誰が相手でも」
「俺は譲るつもりはない」
潔は黙っていた。
そして。
「……ありがとう」
凛「…………」
「俺も凛といると、自分も頑張らなきゃって思える」
「だから――」
「これからも一緒に強くなろう」
凛は少しだけ笑った。
「ああ」
最終話「俺が選ぶのは――」
そして。
六日目。
最後に残ったのは――
カイザーだった。
屋上。
初めて二人で話した場所。
「…………」
カイザーが立っている。
潔が扉を開ける。
「カイザー」
「来たか」
「うん」
二人は並んで立つ。
「ここ、前にも来たな」
「ああ」
潔は空を見上げる。
「この六日間」
「…………」
「みんなと二人で過ごした」
カイザー「そうだな」
「蜂楽とは、ずっと笑ってた」
「凪とは、落ち着けた」
「玲王には、いっぱい大切にしてもらった」
「千切は、優しかった」
「凛といると、もっと強くなりたくなった」
そして。
潔はカイザーを見る。
「お前といると――」
少しだけ笑う。
「やっぱり心臓がうるさい」
カイザーは黙っている。
潔は胸に手を当てる。
「最初は、誰が好きなのか分からなかった」
「でも」
「六人と一緒に過ごして」
「やっと分かったことがある」
カイザー「…………」
「俺は――」
潔は一度、目を閉じる。
そして。
「みんなが好きだ」
カイザーの目が少し見開かれる。
「…………」
「一人だけを好きになると思ってた」
「でも違った」
「蜂楽といると楽しい」
「凪といると落ち着く」
「玲王といると安心する」
「千切といると優しい気持ちになる」
「凛といると、もっと強くなりたくなる」
「そして――」
カイザーを見る。
「カイザーといると、心臓がうるさくなる」
「全部、本物なんだ」
カイザーはしばらく黙っていた。
そして。
「……お前らしい答えだな」
「え?」
「一人を選ばないのか?」
潔は少し困ったように笑う。
「今は、選べない」
「でも」
「逃げたくはない」
「みんなが俺を大切にしてくれた気持ちに」
「ちゃんと向き合いたい」
カイザーは笑う。
「……なるほど」
「なら」
一歩近づく。
「俺も諦めない」
潔「……!」
「お前が答えを見つけるまで」
「俺は俺のやり方で、お前を好きでいる」
潔は笑った。
「……うん」
その瞬間。
屋上の扉が開く。
「潔ー!!」
「…………」
蜂楽。
「やっぱりここだったか」
凪。
「六人目が抜け駆けすると思ったら……」
玲王。
「……全員考えること同じかよ」
千切。
「潔」
凛。
「…………」
最後に全員が揃う。
潔「お前ら……」
蜂楽「だって最終日でしょ?」
凪「俺も来たかった」
玲王「俺もだ」
千切「同じく」
凛「…………」
カイザー「フッ」
潔は六人を見る。
そして。
笑った。
「……なんだよ」
「みんな揃ってるじゃん」
蜂楽「うん!」
凪「これからも一緒」
玲王「そうだな」
千切「まだ終わってない」
凛「ああ」
カイザー「当然だ」
潔「…………」
そして。
潔は少し照れながら言った。
「じゃあ――」
「これからも、よろしくな」
六人「…………」
蜂楽「……うん!」
凪「もちろん」
玲王「任せろ」
千切「よろしく」
凛「……ああ」
カイザー「フッ……」
こうして。
潔を巡る六人の争いは――
終わらなかった。
むしろ。
ここからが始まりだった。
誰が一番近くにいるのか。
誰が一番潔を笑わせるのか。
誰が一番潔の心を動かすのか。
その答えは、
まだ誰にも分からない。
ただ一つだけ。
確かなことがある。
潔 世一はもう、
誰かの想いに気づかないままではいられない。
そして六人もまた――
潔を諦めるつもりなんて、
最初からなかった。
「潔!」
「ん?」
「今日、俺と帰ろ!」
「いや、俺」
「俺も」
「待て、順番――」
「…………お前ら」
潔は頭を抱える。
「また始まったぁぁぁ!!!」
青空の下。
六人の声と。
潔の叫び声が。
今日も学園中に響き渡った。
――完。
コメント
3件
読み終わった! 一気に最終話までとか最高すぎるだろ🔥 六人それぞれとの一日が全部違う形の“好き”で、潔の気持ちがじわじわ変わっていくのがすごく伝わってきたわ。蜂楽とのバカみたいにはしゃぐ時間、凪の隣で落ち着く時間、玲王に大切にされる時間…どれも尊すぎて胸が痛い。 最後に「みんな好き」って言った潔、めっちゃ潔だし、それでも「選ばない」って逃げずに向き合おうとしてるのが良い。カイザーの「俺も諦めない」も渋いわ…! 続き、この6人がどう潔を巡って火花散らすのか、マジで楽しみにしてる🔥 お疲れさま!