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- ̗̀⚠︎ ̖́-
kyng × inm
ヤンデレ、首絞め有り
kyng視点
ライと付き合い初めて1年。
ずっとライの事を管理してきたのに急に約束を破るようになった。
俺、言ったよな?
門限は20時まで。
遅くなるなら連絡しろ、遅くなっても22時までには帰ってこいって。
連絡も無いしなんなら全然22時を超えてる。
許せない、俺はこんなに好きなのに。
やっぱり伝わってなかったみたいだな。
次は無いって言ったのに。
しかも最近別のやつの香水の匂いをつけて帰ってくることも増えた。
そんな匂いが移るぐらい近い距離に居たのかとか色々言いたいことはある。
今まで我慢して笑って許してたけどさすがに無理。
なぁライ、早く帰ってこい。
そう思ってから俺の部屋の壁全てに貼られた色んな表情をしたライの写真を見る。
もちろん何かあった時のためにGPSは付けてるし、ボイスレコーダーも盗聴器も付けてる。
でも今聞くとライに問い質す時ボロが出るから極力話が終わったあとに聞くようにしてる。
PCの前に座ってGPSや心拍数などを見ていると玄関のドアが空いた音がした。
やっと帰ってきたらしい。
「……ただいま、。」
「おかえり、ライ?」
「、なに?」
「門限は?」
「20時、」
「今の時間は?」
「23時……。」
「なぁ、俺ずっとライの事大切に扱ってきたんだけど何が悪かった?」
「、え?」
「どうすればお前は俺を、俺だけを見る?」
「ずっと、ずっとロウしか見てない……。」
「は、約束破って帰ってきて俺しか見てない?
今日一緒に居た奴は?マナ?それとも星導?」
「大学の、友達。」
「そいつより俺の方がライとずっと一緒にいるのに、大切にしてるのに、こんなに愛してるのにそいつを大切にするんだ。」
「ちがッ!!」
「何も違わないだろ、ずっとライを怖がらせたらダメだからって我慢してたけど我慢なんて要らなかったんだな。」
「っえ、?」
「はぁ、いいからこっち来い。」
なんて言ってライの手首を逃げられないように強く掴んで俺の自室の奥にある隠し部屋にライを招き入れる。
「なに、これ」
「ずっとライのこと見てた。
ライがDyticaに入ったのも俺がライを指名して本部の話無視して勝手にDyticaに入れたから。
ずっとずっと、ライの事見てたよ、?
ライが10歳ぐらいの時からずっと。
ライのご両親から1回ロウルフの依頼来た時以降仲良くなってさ、写真貰ったり動画貰ったりしてたんだ。
なぁ、これで俺の事見てくれる気になった?
俺だけを見てくれる気になった?
まだ足りないならもっともっとあるよ。
何が聞きたい?」
「ぃや、」
なんて言い出して後退りを始めた。
酷く警戒しているし抗おうとしているけどヒーロースーツを着てないライは非力だし俺の反射神経にも負けるヒーロースーツを仮に着てたとしてもお前は俺に力では勝てないんだし、みんな俺をそんな事する奴だとも思わないのだから逃げるだけ無駄なのに。
怯えたような顔で、でも俺の次の動きを見ようと懸命に俺と目を合わせてるライ。
なぁライ、その扉俺じゃないと開かないようになってるからいずれにせよ出れねぇよ。
しかも開かないようにしてるのは妖術だからお前には開けられねぇよ。
それならライは開けられないし技術を解明することも出来ない。
案の定開かなかった扉にライの引き締まっていて綺麗な背中が当たる。
分かってくれないなら、こうするしかないよな?
なんて思い素早くライに手を掴まれないようにすぐ近づいてライの首に手を伸ばす。
人間の反射神経に白狼の俺が、暗殺組織のドンをやってる俺が、負ける訳無いだろ。
そう思いながらライの首に力を入れてライの体を首だけで持ち上げる。
背中は一応扉に着いたままだが、ろくに抵抗も出来ない様で足をただじたばたさせている。
そんなことしてもただ空気が無くなっていくだけなのに。
そう思って耳を澄ますとライの荒い息遣いが聞こえてくる。
「ひッ、ぅ……かひゅッ、はッ…ぁ。」
あぁ、その苦しそうな顔は今まで見た事ない顔だった。
新しい発見だな。
なんて考えながら少しは足が地面に着くようにして首を絞める力も緩めて少しなら息が吸えるようにして息が整い始めた頃、ライが声を震わせながら謝ってくる。
ごめんなさい、ゆるしてくださいって。
その怯えたようなただ俺に許しを乞うしかないその可哀想なライがとっても可愛くて。
また首を絞めたくなる。
さすがにまた俺が満足するまで首を絞めたらきっとライは死んでしまうのでやめておく。
ライをゆっくり地面に下ろして首を絞めていた手を外しライに近づいて声をかける。
完全に怯えきっているようでしゃがみこんでこちらを見ている。
それならと俺もしゃがんで目を合わせて口を開く。
「なぁ、ライ。」
「ひッ、」
名前を呼んだだけで怯えているその顔が俺には酷く愛らしく見えた。
「これからはずっと、俺と一緒に居てくれるよな?
他のやつなんて要らないよな?」
「、ぅん……。」
「声ちっさ。
まぁいいや、はいこれ。」
「なにこれ、首輪……?」
「俺のって証、つけてくれるよな?」
俺の手の跡が、俺に首を絞められた跡がある首を撫でながら言う。
「ライが毎回”これ”で良いって言うならこれでもいいけど?」
「わかった……、これ、つけるから、それはやめて……。」
「首輪、俺が着けてやるから貸せ。」
「、はい。」
首輪を白くてすぐ折れてしまいそうな首に通す。
やっぱりライの白い肌には、俺の色が似合う。
少しくすんでいるがとても綺麗な青に、輪っかが着いていてその先端には俺が付けてるネックレスのような飾りの鎖が着いている。
「苦しくないか?」
わざと少しキツく首輪を付けて少し笑いながら聞いてみる。
「く、るしッ……。」
なんて愛らしい顔をしながらこちらを見てくる。
「じゃあ少し緩めるわ。」
なんて言ってからほんの少しだけ緩める。
「これでどう?」
「苦しくない……。」
「よし、じゃあ今日からずっとこの部屋で過ごせ。
あとその首輪、特殊な力が働いてるから結界の外に、この部屋の外に出ようとすると電流が流れる。
だからこの部屋から出ようなんて考えない方がいい。」
「、はぃ。」
なんて告げて返事を聞いてから部屋から出る。
今日からライは俺だけのもの。
西に拠点がなくて始めてよかったと思った。
ライは普通の人間だから分からないだろうけどカゲツや星導が家に来たら1発でバレるから魔力探知に引っ掛からないように結界と首輪を作った。
それと家に入ってからは魔力が探知しづらいようになってる。
それこそなにかあることがバレそうだがまぁライが居る場所までは分からないだろう。
そう思いながら今日の夜、ライに食べさせるご飯を作りに台所へと向かう。
何を作ってやろうか。