自分はただ、脳を刺激する光に、目を向けて、キーボードをひたすらに叩いていた。
周りの社員の話など、仕事に夢中な自分には聞こえやしない。
つまらない。
ただ、そんな思いが脳をよぎる。
ひと段落し、PCから目を離すと
mb)ねぇねぇ〜…最近みどりさんって…
mb)えッ…マジ…?
ひそひそと、小さく話し声が聞こえる。
最近、俺はありえないミスを連発した。
まぁ、本当は俺のせいではないのだが……。
ミスを連発したのは全部うちの上司だ。
発注ミス、取引先での高圧的な態度、資料ミス。
まぁ、なんでそんなのが俺のせいになってるかって言うと…
まぁ、その上司ってのは、社長の息子なのだ。
そういうことで、俺に責任が押し付けられても、社長は何も疑わないで、俺のせいにする。
しかも、その上司と俺は、見た目が似ていた。
髪の毛は薄い茶色
目の色は、俺はいつも緑なのだが、周りと違うと色々あるので黒のコンタクトレンズをしているのだが…
これがなんと、上司とおんなじ色なのだ。
背も顔立ちも違うのだが、取引先は、
「薄い茶髪の黒い瞳の男性の態度が高圧的だった。」
と、言っていた事に対し社長は、
「俺の息子がそんな非常識な事をするはずがない。」
などと言い、俺を犯人に仕立て上げたのだ。
しかもしかも、上司は俺の事が気に入らないらしく、社員全員に偽の噂を流す。
人間関係は悪い方である……。
上司)あーッ…w お前、暇そうだなぁ〜…!w
上司)ほらッ…、これやっとけよ〜w
資料の山がドサッと机に置かれる。
別に、仕事はまだ沢山あるのだが…
なんてくだらない事を思いながら、上司に頼まれた資料を片付け始めた。
時刻は、もうとっくに昼頃だった。
ーーー
つかれた。
ふらふらと夜の街にただようように、何も考えずに、ただ、歩く。
md)早く帰ろ…
ふいにそう思った。
明日は昼から、待ち合わせだ。
仕事は朝5時から10時。
久しぶりに1ケタで嬉しい。
そんな事を考えながら、今日も、電車に揺れてゆく。
駅、暗い道、淡い電灯。
今日も、ただ、家にとぼとぼと帰る。
ーーー
家に帰ると、スマホを開く。
俺は、光に包まれる。
コンビニで買った弁当をビニール袋から取り出し、冷たいお米を淡々と口に運ぶ。
スマホから、出会い系アプリ、『カノカレ』を開く。
このアプリはいわゆる、レンタル彼氏、レンタル彼女とデートをしたり出来るアプリである。
一人あたり1時間 ランクごとに
二千円 四千円 六千円となっており、
俺のは……1時間六千円らしい……
あと、そうとうイケメンらしい…。
まぁ、相性が良いって書いてたし……
別に……いいけどさ。
こういう、マッチングアプリをするのは珍しく無い。
自分の会社は、「カレカノ」の経営会社だ。
今回のお仕事は、「カレカノ」で、彼女、彼氏レンタルさん達の対応を見る。
という事だ。
まぁ、別に移動費とか以外は会社が払ってくれるし、都合が良い。
現状、したい事も、やりたい事も無いし。
ただ、普通に過ごしたいってだけで、仕事して、お金がいつのまにか多く増えてしまった。
この仕事にやりがいを感じない。
かと言って、嫌なわけでもない。
ただ、俺の望む結果だ。
俺は、普通でいればいい。
ーーー
主)なんか思いついた新作
投稿が遅れる『trueend』
リメイクしてる『悪役のやつ』
今頑張ってる参加型
アァァァァァァァァァァァァァ!!
書き終わらないよぉぉぉぉぉぉぉ!!
ーーー
コメント
4件
初コメ失礼します! ウッ…ものすごく好きかも知れない…!!です! ありがとうございますッッ