テラーノベル
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1日目 ❁ 出逢い
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「はぁーあ、まさか席が取られてるなんてなぁ…」
今年、晴れて高校1年生となり楽しい青春を送るぞー!と、気合いが入っていたのに…
「早々ぼっちなんて聞いてない!」
お陰様で初めてのお昼は教室で食べれることはなく、手を洗いに行ってる隙に席を取られ…今に至る。
まぁ、自分の影が薄いのが悪いんですけど!
そう私は思いっきり屋上のドアを開けた。本来ならば屋上は鍵で閉められているが何故か空いていたので何も気にせずドアを開けた。
「ごめんなさいね!影薄くて!」
「おー、元気だねぇ」
「!?」
ドアを開けると横の建物の影となっているところに座っている1人の男子生徒が居た。
「こんちわ」
手を軽くふりふりと私に向けて振ってくる先輩。その対応に対して少し縮こまってしまう。が、驚きの方が勝ってしまいいつもとは違う反応をとってしまった。
「こ、こんにちは…って貴方誰ですかぁっ!?」
「そんな酷いなぁ、ずっとここにいたよ?」
「へっ、」
白髪に目は青色。緑色の上靴を履いた男子生徒があぐらをかいて座っていた。
「あ、俺”碧山”っていうんだ。”碧山 悠柊“、よろしくね」
「…せ、んぱい…ですよね、」
緑色の上靴、ということからきっと先輩なのだろう。私の学年は赤だし…
「え?あー、君1年生!?」
私の上靴を見て聞いてくる先輩。いや、何年だと思ってたんですか…
「見た目から同学年かと思ってたよ」
良く大人っぽいって言われるのは見た目のせいか。
「ぁ、私”翠川 向日葵“です…先輩は…2年生、?」
「そうそう!つっても転校生だからなーんも知らないんだけどね、この学校のこと」
「そ、そうなんですか…」
ちゃっかり私の横に寝転んで空を見上げながら話す先輩。何がしたいんだろこの人。
「だから実質俺1年生だよねー」
「まぁ…そうですね」
「ていうか気味悪いとか思わないの?この髪型とか」
「なんでですか?」
すっかり緊張が溶けていつもの調子を取り戻しながら会話を続けていく。
「いや、なんでもないよ」
突然起き上がって笑ってくる先輩。少し、裏があるような笑顔だとふと思った。
「意味深な笑顔しないでください」
「あり、ちゃんとした笑顔じゃなかった?」
「嘘、つこうとしてましたよね。バレバレですよ」
いつもの私ならこんなにハッキリ言わないのに。なんでだろ、
「これでも家族にはバレてないんだけどなー」
「家族にまでその笑顔使ってるんですか」
「まぁ、気にしないでよ」
「いや気にしま_」
「ねぇ、これからお昼とかだけでいいから屋上来てくんない?」
言葉を遮られ、話が一転する。
「え、なんでですか、?」
「ひとりぼっちだからさぁ」
「私と同じじゃないですか」
ひとりぼっち = 陰キャとなっている今の世間。私はもちろん三軍の陰キャど真ん中。しれっと私は先輩のことも陰キャ判定とした。
「じゃあ拒否することもないか」
「いや、ありますよ?」
「それなら拒否権はなし!」
「理不尽!」
「あははっ!君おもしろーい!」
「そういう先輩はうざい人ですよ!」
「ひっど!?」
「今さっきのせいです!」
本当に不思議だ。先輩と話してたら、いつもの自分じゃないみたいになる。でも、これが本当の私みたいで。
「…楽しい、、、、、、?」
「俺も」
「へ、っ…ぁ…聞こえてましたか、」
「てか敬語外してよ」
「え、でも」
「歳とか関係なくない?しかも一個差。こんなん同い年と一緒!」
「そ、うですかね…?まぁ分かりましー、わかった!」
「よし!」
先輩はこっちにぐーっ!と手でいいねみたいなリアクションをとる。なんか、恥ずい。
「先輩ってどこのクラスなの?」
「えー、っとね…3?」
「教室には行かないの?」
「…まぁね」
「なんで?あ、私みたいに席とられたとか」
「それは無い」
「…そですか」
即答をされ、私と同じじゃないのか…と少ししょんぼりとする。
「普通に転校生だから色々聞かれるっしょ?それがだるくて逃げてきただけ」
「ぁー、確かに…?」
「向日葵ちゃんは引越しとかしたことないの?」
「うん!引越しとは無縁ってくらいしてない」
「それ0回って言ってるだけだよね」
「えへ」
手をピースにして先輩に笑いかける。一瞬先輩は驚いたような表情をして頭を撫でてくる。そのせいで先輩の顔が見えない。
「うわっ、急にやめてよ!」
「今こっち見んとって…」
「み、見んとって…?」
“見んとって”…って、確か…関西弁じゃ、?
「あー゛…もう君と居ると調子狂うわ、」
「せ、先輩って前関西に住んでたんですか!?」
「…まぁ、うん」
「えーいいなぁ、私も行きたーい」
「…あんまええとこ…とは言われんな」
「そうなんですか?」
「まぁ、口悪いからな…あそこ」
「そーですか、まぁちょっと怖い感じもあるといえばある」
「あるんかい」
先輩はふはっ、と吹き出すように笑いだしてお腹を抱えた。ツボのスイッチを押してしまったようで転がるように先輩はさっきの事で笑う。
「あー、おもろ…」
「そんなに面白いことじゃないでしょ、これは」
「ま、でも君みたいな子初めてだよ」
「そ、そう…」
変な反応をとってしまった。それは私の目に映った先輩の表情が 少し、泣きそうな顔だと思ったこと。でもこれは、本人に秘密にしておこう。
「…向日葵ちゃん」
「なに?」
「俺と友達なってくんない?」
「へ?」
「俺友達0人だからさー、ね?」
「え、ごめんなさい」
即答かのように謝り、先輩は驚きを隠せずに口に手を当てていた。
「そこ断るとこ!?」
「あ、や…違くて。もう友達だと思ってたってだけ」
「ぇ…あー、そうなの?」
「うん、ていうかわざわざ友達になってなんて言わないでしょ。普通」
なんか、勝手になるもんだと小学生の頃からずっと思ってたけどあんがいそうじゃないのかな。
「そうなの?俺マジで初めての友達が向日葵ちゃんだから、よく分かんなくて」
「…マジ?」
「うん、ゴリゴリ」
ご、ゴリゴリ…?という反応を取りながらも本音をポロッと零してしまう。
「えぇ…そんな、こんな顔立ちいい人が友達0人とか…ないって、」
「え、顔立ちいいの?俺」
「あ、やべ」
つい本音が…と独り言を言うと、どっとまた先輩は笑い出す。
「はー、っ…そんなん気にしたこと無かったわ、」
くくっ、と笑いながら言ってくる先輩に少しムカッとしながらも疑問を持った。引越しをしてるから友達がいないのか、それとも…見た目を気にしてるのは何かあっ_
「_りちゃん」
「向日葵ちゃん?」
「うわっ!?な、なに…」
「いや、何回も名前呼んでも返事ないから」
「え、呼んでた!?聞こえなかった、」
「そんなに真剣に考えてたってこと?何考えてたの?」
「え?いや…先輩とはなんかデリカシー0になるのはなんでかなって」
「俺特有なの?」
「そかもです!」
「なんだそれ」
そう、笑い合っていたら予鈴のチャイムが鳴る音が耳を通った。
「あ、もうお昼終わりか」
「げ!ご飯食べてない!授業中お腹なるのだけは避けたいから…口に入るだけ入れよ」
「うわ、」
「なんでそんな顔してるんですか!」
「いや、そんな…がっつくんだなって」
「いやぁ、そんなこと気にしてたら人生損しますってぇ」
「何そのキャラ、ていうかハムスターみたい」
「うるはいな…取り敢えず、5時間目始まるので失礼!」
「うん、またね」
先輩は私に向けて手を振ってくる。一向に動こうとする気配は無い。それにご飯食べてなくない?あの人。授業サボるのかな、私もしかして変人と友達になっちゃった?…変人はそうか、まぁ気にしないでおこ。チャイム鳴る前に急げー!
「ふいー、」
席は元に戻されていて、何事もなく5時間目を迎えた。そしてふと思った。
・ 先輩は、昼以外でも屋上に居るのか。
・ なぜ、自分の髪色などを気にしていないのか私に聞いてきたのか。
またねとは言われたものの、いつ居るのか、いつ行けば会えるのか、それは分からない。そして、なんであの時私のように急がず、動こうとすらしなかったのか。私は疑問に思ってしまったのだ。かと言って今日は5時間授業日。だから屋上に行ってもあえる可能性は低いと見られる。ならば明日調べようと思った。もう1つの疑問もまた聞いた方が早いのでは?と思い、
よし、明日聞くぞ!
と決意した時、先生に名指しで当てられてしまいクラスの笑いものにされてしまった話は、先輩には秘密。
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1日目終了です✌️
これから不定期で投稿していきたいなー、10話くらいで終わらせれたらなー。みたいな感覚で書いて投稿していきます!
とりあえず今年はこの小説の投稿はないかなーって感じです!
コメント
5件
初コメ&長文コメ失礼致します!🙇🏻♀️՞ 題名に惹かれて読んでみるととっても素敵な言葉遣いと物語で、ついつい沢山いいねしちゃいました! 迷惑だったらごめんなさい!!😖🙏🏻
あー‼️‼️可愛いよ😭💖好きだ…とても好きな話だ…🤦♀️💕💕 こういうのちょー好き〜😭 くー‼️どれも見たい…でもやっぱり年長組✖️🐱みたいな…