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102
莉緒
51
体育館に集められた生徒たち
体育館の教壇には、2人の学園長が並んでいた。
門崎「はぁーい!生徒のみんな〜?
私、ノクシア学園の学園長だった、門崎苺空!そして……」
苺空は、となりの照愛に視線を向け
門崎「わたしは、エリシア学園の学園長でした。門崎照愛ですわ。」
ペコッと挨拶する照愛。
2人は、背中を合わせ、指をパチンッと弾かせると生徒たちの目の前に2人の名を映し出す。
『門崎 苺空 (かんざき めあ)』
『門崎 照愛 (かんざき ありあ)』
苺空「分かりやすいように、今後は私の呼び方を”苺空”」
照愛「わたしは、”照愛”とお呼びください。」
生徒たち「はい!!」
2人の学園長の自己紹介を聞き、生徒たちは
元気に返事をした。
苺空「いいお返事♪ ここからは、今後の学園について説明をしまーす!」
苺空「この学園を、合併させたのはこの私、苺空です。そして、合併させたのには理由がありまーす☆」
苺空「照愛、”あれ”を」
そう言って、苺空は照愛に視線を向けた。
照愛「はい。苺空」
照愛は、魔法を使いカプセルのような物を自分の手の中に出す。
そのカプセルの中に入っていたのは……
虹色に輝く 「カケラ」 だった。
苺空「これは、” 女神の涙 “ のカケラです。」
その言葉を聞き、生徒たちがざわつく。
兎唯「女神の?涙、?」
兎唯たちもまた、不思議そうにそのカケラを見る。
苺空「この女神の涙には、女神の力が備わっていて……」
苺空「この力を覚醒させる者を探さなきゃいけないのでーす☆」
苺空「そのためには、沢山の人を集める必要がある。そう考えて、この学園は合併させたの。」
その言葉を聞き、兎唯はハッとした表情を
浮かべた。
そして、桜兎と春楼の2人と顔を見合わせ、目で会話をした。
兎唯「(もしかしてこれが……?)」
桜兎「(そうだろうね)」
春楼「(ええ。)」
3人が頷き、視線をカケラに向ける。
その瞬間 ーー
( キラン )
苺空「え!?」
照愛「!?」
照愛の持つカケラが強く光り始め、2人は目を
閉じた。
生徒たちも、強い光を受けて目を閉じる。
やがて光が落ち着き、全員がゆっくりと目を開けていく。
苺空「……ん!?」
照愛「!!!」
目を開けると、照愛の持つカプセルの中に入っていたカケラが消えていた。
苺空「ポカーン」
照愛「めあ……苺空!!」
苺空「え?あ、」
カケラが消えたことに困惑し、固まってしまう苺空。そんな彼女に、照愛が呼びかけた。
そして、ざわつき、混乱する生徒たちに目を向けた。
苺空「( 苺空は1度、深呼吸をした。)」
苺空「一旦解散ー!!みんなは、自分の部屋に戻ってね」
苺空は深呼吸をして気持ちを落ち着かせると、生徒たちに自分の部屋へ戻るよう促した。
こうして、生徒たちは言われた通りに自分の部屋へ戻っていった。
兎唯「私たちも戻ろっか!」
桜兎「うん」
春楼「そうね。」
兎唯たちもまた、部屋へ戻ろうと歩き始めた。
その瞬間 ─ ─
\ ドンッ /
兎唯「わっ!?」
桜兎「兎唯っ!!」
戻ろうと歩いていた生徒とぶつかり、兎唯はふらっと倒れかけた。
すると……
??「大丈夫?」
倒れかけた兎唯を、通りかかった男の子がそっと支えてくれた。
兎唯「あ、ありがとう!!」
??「(ニコッと)」
兎唯がお礼を言うと、男の子は笑顔で応えた。
そして、ほかの2人の男子と話しながら、体育館の出口へ向かっていった。
桜兎「兎唯、大丈夫?」
兎唯「うん!」
春楼「怪我が無くて良かったわ。」
兎唯「へへ、戻ろ?」
音色「戻ろ戻ろ〜!」
こうして、兎唯たちも部屋に戻った。
その一連の流れを、少し離れた場所から見ていた2人。
??「彩狼様にあんな笑顔を向けられるなんて、!!」
??「ほんと、ありえない!!」
2人は、前を歩く兎唯を睨みつけていた。
コメント
1件
おお、第5話読みました!「女神の涙のカケラ」が突然光って消える展開、すごく気になりますね。苺空と照愛、双子の学園長って設定も面白いし、合併の理由が「力を覚醒させる者を探すため」って、世界観の設計がしっかりしてる感じがして惹かれました。それに、兎唯を支えた男の子(彩狼様?)と、その後ろで睨む2人の女子…早くも伏線が張られてる予感!続きが楽しみです。