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────────異能力。ある者は神からの祝福と言い、ある者は、悪魔からの災いと言ったものがいた。
人智を超えた力を持つものはやがて国を作り繁栄し、幸せに暮らしたらしい。
そんな平和が続いていたある日のことその平和を崩すかのように、その国で悲しき戦争が起こった。戦争を仕掛けてきたのは異能力者を排除しようと動いた隣国だった。しかし、その際に活躍したのは異能力を持たない人間だった。彼らは能力がない代わりに知恵を振り絞って故郷を守るために戦った。
─異能力者も異能を持たない人間もまるで同じだというように。
これはその戦争が終わり平和を取り戻した国に住む1人の異能を持たない人間の話である。
「ふわあ、今日も賑わってるなあ。こういう時にはちゃんと仕事しなくちゃ。」城下町に出店を出している1人の青年─リビアは異能力者が多数住むこの国では珍しい異能を持たない人間だ。しかし彼には取っておきの武器がある。「いらっしゃーい!安いよー!よく見る美味い野菜はもちろん見たことがねえ様な肉、野菜、魚なんでもあるよー!さぁ、買った買った!」彼は持ち前の明るさと口先の上手さでその城下町に住む人にはもちろん旅人達にも人気があった。しかし異能を持たない人間だからこその弊害もあった。それは異能力者からのいじめであった。しかし彼は全くそれを気にしていなかった。「ありゃー、またやられたかあ。そりゃそうだよなあ。俺のような異能を持たない人間が営む店が商売繁盛してちゃあ、異能力者は俺の事妬むだろうし俺の店の評判下げたりするよなあ。それでも俺はやらなきゃダメだし、なんせこの仕事が1番しょうに合ってるんだよ!だからやめちゃいけねえんだ。俺の商品買ってくれる人だっているしな!」そう言って彼は全く気にせず働き続けた。「あ、そういえば国王様に年貢収めてねえや。ついでにこのこと言っとくか。国王様は困っていたら助けてくれる優しきいい国王様だからな!」
──しばらくして、彼を妬んでいた異能力者の店はいつしか、全く売れず挙句の果てに自国を捨て別国に亡命したそうな。一体何があったのか、知ってるのはリビアだけの真実である。
あとがき
やっはろー。どうもLibraです。ひっさびさのテラー更新ですねすんません。ネタがなかったんだ!
さて今回は異能力者がいる国で異能を持たない人間が商売しているって話です。ちょっとホラーじゃないかって?ちょっと何言ってるかわかんないな僕()
最後の真実って一体何か?それは僕にも分かりません。リビアにしか分からない真実は、現実世界の僕らが知る由もないのですから。リビアくんを呼んで聞いてもいいかもしれませんし、ご自身でその真実とはなにか考えてみるのもまた一興かもしれません。
少しだけリビアのことをお話しておきましょう。彼は異能力者の両親から生まれた異能を持たない人間です。彼の両親の異能力ですか?僕は知りませんが、戦いには不向きの異能だよとはリビアから聞いております。しかし彼の両親は異能を持たない彼を決して嘆いたり、失望したりいたしませんでした。その代わり彼に人心を掴む話術を教えました。そして大人になった今、彼は故郷で出店を開いたそうな。
それではまた次回お会いしましょう。貴重なお時間をこの小説を読むために割いて下さり誠に感謝申し上げます。ここら辺で僕は失礼いたします。