二話目
とーじょーじんぶつ
・らん(らんらん) いちねん←この子目線
・ゆあ さんねん
・ちあき さんねん
やる気になったらゆあかちあきの目線もやる予定
ゆあ×ちあきのゆり。すこしだけばらがある。
【ひみつ】
最近になって考えている事がある。それはゆあ先輩とちあき先輩の距離が近い、ということだ。他の先輩方ももちろん距離が近い人々がいるのだがそれとはまた違う雰囲気で距離が近いのだ。私の勘違いか?と思いゆあ先輩とちあき先輩を知っている友達に聞くと同じ意見だ、と言われた。
他の先輩方は友達として手を繋ぐやら、ハグしていると見て分かる。だがこの2人は手を繋ぐ時は恋人繋ぎだしハグする時も必要以上に距離が近いように見える。2人はいつ見ても一緒に居る。私がとても気になりポロッと先輩がいる場所で言ってしまった。すると
ゆ「別に、普通だと思うんだけど…ちあきはどう思う?」
私は更に疑問を持った。実は、ちあき先輩は呼び捨てされるのが苦手なのだ。だからほかの先輩方にもちあちゃんとか、あだ名で呼んで。と言っているのだ。
ち「ゆあと同じ。普通じゃない?らんらんだって友達ちゃんとハグするでしょ?」
確かに、友達とはする。だが体がひとつになりそうな位まで近づきはしない。しかも、私と話をしている時も2人は手を繋いでいる。もっと詳しく説明するとゆあ先輩がちあき先輩の手を繋いだのだ。それをいつもやってますかのように繋ぎ返したちあき先輩。うん、これできてんな。と思った。
軽くお辞儀をしその場を離れる。そして私は更なる疑問が浮かんだ。ちあき先輩とゆあ先輩にはどちらとも、彼氏が居るのだ。歩きながら考えていると後ろから小さく聞いたことがある声が聞こえてきた。
恐る恐る見てみるとゆあ先輩とちあき先輩の彼氏さんがキスをしていた。それを見てしまったことで辻褄が合った。なぜゆあ先輩とちあき先輩と付き合ったのか。多分だが、どちらとも事情を話したのだろう。それをどちらともが納得し付き合ったのだろう。だから表ではゆあ先輩×彼氏、ちあき先輩×彼氏。なのだが裏ではゆあ先輩×ちあき先輩、彼氏さん×彼氏さんなのだろう。と察した。
授業が終わり、補習が終わったので帰ろうとした時、空き教室からとても聞き馴染みのある声が聞こえてきた。歩くのを辞め、この声を聞くとゆあ先輩ということに気付いた。ん、ふ。などの声がうっすらと聞こえた。天才である私が考察するにゆあ先輩が誰か…まぁちあき先輩とキスをしているのだろう。見たいという気持ちと邪魔をするのは良くないという気持ちがぐるぐると駆け回った。だが興味に勝る事は出来ず少しだけドアを開け中で何が起こっているのかを見た。
中を見ると私の予想どうりゆあ先輩がちあき先輩とキスをしていた。しかも激しい方の。尊いな、なんて思いながら見ているとちあき先輩が視線に気づいたのか私と目が合ってしまった。驚いたのか元から大きい目が更に大きくなった。だがすぐにゆあ先輩の頭を胸の方によせ私がいるのを気づかれないようにしてくれた。そして口パクでひ、み、つ、だ、よ、?としていた。
その後…
ちあき先輩から昨日のことで呼び出しをくらい、勝手に見たから怒られるのだろう。なんて思いながら行くとすぐさま
ち「ゆあには秘密にしてて!他の皆にも!私とらんらんの秘密だから!ね!」
と言われた。だが私は頷きとはいともいえなかった。なぜなら私が入ってきて開けっ放しのドアからゆあ先輩が見えたからである。