テラーノベル
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hsrb🐙⭐️
注意
◇ご本人様には一切関係ありません
◇nmmnです
◇地雷&苦手な方はお早めにご退出
◇暴力(首締めなど)の表現あり
◇この先、名前の伏せ字なし
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〈星導目線〉
仄暗い夜。
今この時が闇に包まれていないのは、不気味なほどに光る月のおかげ。
俺の目の前には、なんか得体の知れない気持ち悪い、まごうことなき化け物がいる。
その化け物でさえも分け隔てなく照らす月。
そのせいで、見たくもない気色の悪いぬめぬめしていそうな体の一部が見えてしまう。
こうなってしまっては、近づきたくないし、カバンで殴りたくもない。
かと言って、スルーして目の前のこいつが生き延びるのも気持ちが悪い。
化け物の殲滅、それが俺の残された道。
今後の長いであろう今世を少しでも後味の良いものにすべく、カバンを握り直す。
hsrb「はぁ………俺これからもこのカバン、使いたいんだけどな……」
地面を蹴り、標的に近づき、一発。
入れたはずだが、体が柔らか過ぎて殴った感触がない。
月の光に照らされた、四方八方に伸びる触手のようなもの。
それだけを見れば、自分と近しいのもまた癪だ。
と、思案を巡らせていると今度はあちらから攻撃が飛んでた。
想像以上の速度。
この分だと、接近戦は不利か…………
今のうちにあいつらに連絡をしておいた方がよさそうだ。
敵から距離を取るため後方へ飛び、しっかりと敵を目視した状態でスマホをひらく。
連絡フォームの1番上の名前をタップして、着信、呼び出し音が鳴る。
その時
hsrb「がぇ゛あッはッ…ぁ…う゛くッか…」
先ほどまでこの目で捉えていた奴が、気がつけば、俺の背後に周り、その気色の悪い触手が俺の首を締めていた。
hsrb「かはッ…ぁ゛…ぅがッ……ぅ…」
いくらもがいても、あるのは気色悪い粘着質な生暖かい感触だけ。
hsrb「ひゅッ゛…う゛…ぁ…かぅ゛ッ…」
狭まる視界。
薄れゆく意識。
全てが黒く塗りつぶされて、もう何の光も見つけられなくなりそうだ。
hsrb「ぁ゛…うッ…がッぁ……」
先ほどまで長いと思っていた今世も、今突然その道がなくなる。
そう思うと、体が震えて仕方がない。
hsrb「ぁ………ぅ゛…ッは…ぁ………」
さっきまではずっと輝いていると思っていた月も、俺の目には見つけられない。
終わり。
そんな文字がどこからともなく溢れた。
その時___________
「ッ星導!!!!!!!」
鋭い銀色の光と共に、俺の首にまとわりついた力が解けていく。
黒い視界でも鮮烈なその光は、確かに仲間の声も連れてきた。
hsrb「…こ、やッ…かはッう……けほッ」
inm「無理に話さなくていいから!」
声を出したい。
名前を呼びたい。
助けに来てくれた仲間に、ちゃんと俺、生きてるって。
お前たちのおかげで生きてるって言いたいのに。
俺の喉からは、空気の荒く通る音が虚しく響く。
mrkm「伊波と佐伯は星導の防護頼んだ。残りは小柳、僕と一緒に相手の殲滅」
kyng「俺らの仲間こんなにしたんだ。……叩き潰す」
hbt「るべ、ちょっと休んどけ。起きたらまた聞かせてや、声」
usm「あぁ〜らら、ロウとカゲツ激おこ。ま、そりゃ当然だけど。こりゃ後片付け大変そ〜」
akg「というかこれ、僕らの出る幕ないじゃん」
あぁ、いつもの感じ。
いつもの、あいつらの声。
sik「るべくん、寝てていいよ。疲れたでしょ」
近くで聞こえる柔らかいものが断ち切られる音。
その音が何とも清々しくて、俺は、そのまま眠りに落ちた。
コメント
2件
ありがとうございます😭😭😭同期の愛最高すぎました、、