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が勢いよく開き、白衣の医師と看護師が飛び込んできた。
「すぐに場所を開けてください!」
鋭い声に、fwたちは慌ててhbrの周囲を空ける。
医師は素早く聴診器を当て、看護師に指示を飛ばす。
「酸素を! 体温上昇、痙攣持続、循環も不安定だ……」
「はい!」
慌ただしい器具の音、機械の電子音、消毒液の匂い。
その中で、fwは両手を組み祈るように見つめ続けていた。
やがて、薬が投与され、hbrの震えは少しずつ収まっていく。
荒れていた呼吸も、かすかにリズムを取り戻し始めた。
「……っ……」
閉じかけていた瞼がわずかに揺れ、hbrが小さな声を漏らす。
「hbr!」
Laurnが声を張り上げ、brimも必死に顔を覗き込む。
「……みん、な……」
か細い声が確かに耳に届いた。
涙が一気に溢れ、fwは震える手で額を撫でる。
「大丈夫だ……! お前はまだここにいる……!」
医師が静かに告げた。
「峠は越えました。しばらく安静にすれば、状態は安定するでしょう」
仲間たちの胸に、ようやくほんのわずかな安堵が灯った。
だが同時に、その灯火が消えないよう守らなければならないと強く感じていた。