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北斗「…んねぇ、あんたいつまでスマホとにらめっこするつもりよ?」


折角ドラマの撮影も区切りを迎えて映画の撮影も落ち着いてきたーって中での今日オフってタイミングなのに今日という日に限ってこの子ったらほんっとにひとりの世界に入ってさぁ、信じられる?


彼女は携帯を横画面にしながら隣の彼氏より小さな電子機器に夢中なようで適当に空返事をする。


〇〇「…ん〜、そーね〜」

北斗「いやあんたさぁ…もう俺今とんでもなく悲しい顔してる自信あるよ?いいんですか?彼氏をまる1時間放りっぱなしにしておいて、」


って、嘘じゃん…俺がこんなん言っても彼氏よりYouTubeですか?俺現代技術に完敗してるとか流石に泣けるけど、…いやここで泣いたらそれこそドン引きですけど、と心の中で悶々と不満を募らせながら


ソファで寝っ転がり足をぱたぱたさせる彼女の隣に主に構って貰えない子犬のように擦り寄り


北斗「んねぇ話聞いてないでしょあんた、笑 ……ちょっとくらい隣の彼氏のこと見てくれてもいいんじゃない?ほらもう次会えるのもいつか分からないのよ?後悔しちゃうよー??」


と彼女と動画アプリの前に手を挟みながら彼女の興味を誘うようにするも彼女は軽く北斗の手をぺしっと弾いて


北斗「…!っちょ、 ねぇ!?!」

〇〇「…んふふ〜笑」


ちょ、見た?!今この人彼氏の手ぺしーんってやったのよ?!信じらんない…いつもならここまでやったら「はいはいおいで〜」って手広げてやってくれんのにどうしちゃったのよ今日は…俺だる絡みし過ぎてんのかなぁ…? これやりすぎてるぅ?もしかして…


北斗「…、分かった、そりゃお互い仕事終わりだもんね。楽しみなね」


と少し心が折れかけながらも、彼女の意思を尊重することが優先と判断して重たい体を起こしのそっと立ち上がろうとする


すると彼女が北斗の腕を急に引っ張り


北斗「…はぁ、…っわ!!?」


北斗はソファに軽く背をぶつけながらも驚いたようにまんまるな瞳で彼女を見つめ


北斗「…び、びっくりしたわ…なぁによ?」

〇〇「…んははっ笑 …ん」


上体を起こすと彼女は滑らかな北斗の頬を両手で自分の顔に引き寄せキスをする。


北斗「…っ?…えぇちょ、な、なによほんとにっ!」

〇〇「んはっ笑 北斗ってほんとに全部分かりやすいね笑」

      「北斗無視し続けたらどんな反応するか気になっちゃってさぁ〜笑」


…な、なにそれ。俺めっちゃ弄ばれてたってこと?…めっちゃ恥ずかしいじゃん俺、ばかみたい。


北斗「…あんたずっとそのつもりで無視してたの?」

〇〇「んははっ笑 そのとーり笑」

北斗「…っはぁ…あんたねぇ…笑 俺まじでやり過ぎたかなぁ?とか嫌われたかなちょっと、とか考えたのに!…信じらんないわ、」

〇〇「笑 ごめんごめんこれで許して?」


と北斗の頬に唇を寄せ優しくキスをすると北斗の目を見て無邪気に「ドッキリ大成功ー!」と言わんばかりの笑顔を向けピースする


北斗「…っ、あんたさぁ…」

〇〇「えぇ、足りない?口にするー?笑」


彼女は北斗の扱いにはもうすっかり慣れている様子であざとく彼の顔を覗き込みながらにやにや笑う



…っあぁ!もうあんたほんっとにずるい!!



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