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数日後
桜「傷大分治ってきたわね」(包帯変えてる
道「そうだな」
桜「これやっぱり跡残るかしら」
道「残っても別にいいだろ」
桜「いやよ見るだけで痛々しいんだから」
道「そうか?」
桜「それに自分の旦那が傷物なんていやじゃない」
道(旦那…)
道「…」
桜「なによ急に黙り込んで」
道「いや、俺らの関係って婚約者だろ?」
桜「そうだけどそれがどうしたのよ」
道「俺ら2人の中では何になるんだろうと思っただけだ」
道「別に愛し合ってるわけでもないだろ?」
桜「まあたしかに」
桜「私があんたの弱み握っていいように利用してるだけじゃない?」
道「言語化するとお前がすげぇ嫌な奴みたいになるな」
桜「もとはといえばあんたが私の着替え覗いてたのが悪いんでしょ」
桜「自業自得よ」
道「…」(言い返せない
桜「まぁでもあんたが覗きに来なかったらいまだにお見合い話とか婚約とかしつこく言われてただろうし」
桜「それよりかは今の方が何倍もましよ」
道「そうかよ」
桜「それにしても傷結構深かったのに回復早すぎじゃない?」
道「普通だろ」
桜「もしかして私と出かけるために早く治そうとしたとか?」(ニヤニヤ
道(ぴく
桜「え、本当なの?」
道「んなわけねぇだろ!//」
桜「あんたもう私におちたの?」
道「話聞け!//」
桜「なんだ違うの」
桜「…ざんねん」(ボソ
道「は?」
桜「な~んてね!包帯変えるのも終わったし私は戻るわね」
桜「それじゃ」
道「…」
パタン
桜(あーもう!なんでこうも素直に言えないのよ!)
桜「道満も早くおちてよ…」(ボソ
道満の目が覚めた次の日の夜
桜(道満大丈夫かしら何かの妖術にかかったりしてたらどうしよう…)
桜(ってなんで私がこんな事…!)
朱「蘆屋殿が心配?」
桜「朱雀!?別に心配なんて…!」
朱「うそ、全部顔に出てるよ」
桜「え、私ってそんなに分かりやすい?」
朱「うん」
朱「蘆屋殿の事好きになれそう?」
桜「…わからない」
桜「人を好きになったことなんてないから」
朱「そっか」
桜「でもなんかおかしいの」
桜「気が付いたらあいつの事で頭がいっぱいで」
桜「あいつの前だとどうしても素直になれなくて…」
桜「でもなぜかあいつと喋ってると幸福感を感じるの」
朱「…それもう蘆屋殿のこと好きじゃない?」
桜「へ!?」
桜「そ、そうなの!?」
朱「僕は桜ちゃんじゃないから分からないけど」
朱「気づいたら蘆屋殿で頭がいっぱいなのも素直になれないのも喋ってると幸せを感じるのも全部」
朱(僕が桜ちゃんに向けてる感情と同じ)
朱「蘆屋殿が好きだからじゃない?」
桜「!…そっか…笑」
朱(ああ、やっぱり、桜ちゃんは蘆屋殿を好きになって蘆屋殿も桜ちゃんを好きになる)
朱(僕の気持ちは届かないまま…)
桜「ありがとう朱雀」
朱「!」
桜「朱雀のおかげでこの感情がなんなのかわかったよ 笑」
朱「…どういたしまして笑」
朱(…そんな風に笑いかけられたら諦められなくなっちゃうじゃん)
朱「ここに居るのがばれたら怒られちゃうから僕はそろそろ戻るね」
桜「うん」
朱「おやすみ」
桜「おやすみなさい」