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今度あったら、
「まず、僕とレイナの関係性について話すね 」
いきなり現れたウミは、レイナの知らないレイナを話し出した。
「レイナは元々捨て子で、そこを闇オークションをやっている人達に拾われて、僕とセットで売られたの」
「ウミ、そんなことあったの!?それいつの話!?」
ウミが売られ
たことをナギ達は知らなかったのか、驚いたように言う。
「12年位前かなぁ。まぁ、あの時は猫の体にいる時に売られたから、普通にこんな感じで鏡とかスマホの中に乗り移ってこっちに来てたからね」
「確かに、12年前は猫の姿で来ることは無かったな」
「ちょっと待ってください。鏡の中に乗り移るとは?」
レイナがいきなりの知らない情報に戸惑うと、ウミは呆れたような顔で言った。
「まだ能力のことについて話してなかったの?」
「うん、ついさっきヒトが見えるようになったから…」
「じゃあまずそっちを説明しないとか…」
そう言うとウミは、能力について説明しだした。
「まず、ヒトには生まれつき『能力』って言うのがあるんだよ。レイナも知ってるでしょ。自分も周りの普通の人と違って変な能力持ってるって」
「うん」
「能力には沢山の種類があって、能力が身近なヒトと被ることはあまりないかな。ここにいる全員は能力被ってないよ。ちなみに僕は、『もの』に乗り移れる能力」
ウミが自分の能力を言うと、アスカも同じように自分の能力を言った。
「僕は、ヒトの能力が視える能力だよ。ちなみにゾンビです。はい、ソウ」
「えっ、これ俺も言う感じ?」
いきなり言われた為、ソウも少し戸惑いながら能力を言う。
「俺は、半径5m以内の風を操れるよ。次、ナギお願い」
「えっあぁ、俺は、自分で水を作り出したり、半径4m以内の水を操ったりできるよ」
最後に、レイナの能力が視えているアスカが、レイナの能力を教える。
「レイナは魔女だね。魔女は普通はあまり使えない魔法を沢山使えて、魔力が多いの」
「そうなんですか」
それぞれ能力が分かったところで、ウミがまた話を戻す。
「それじゃ、能力について分かったことだし、話を戻すね」
「うん」
「えっと、オークションで売られたとこまで話してたよね。それで、お金持ちの男性に買ってもらったんだよ。そこでレイナと僕は観賞用として扱われてたね。暇だからよく二人で話しててさ、その時レイナの前世の話とかよくしてもらったな。その話をする時、レイナ楽しそうだったね」
「ん?ウミ、前世って?」
いきなり出てきた前世という言葉に、アスカは聞き直す。
「言ってなかったね。レイナ転生者だよ。まぁ、産まれてきた世界は一緒だし、ただ前世の記憶があるってだけだからね。この世界にも結構いるでしょ。そういう人」
「前世ってそんなに覚えてる人が多いもんだったっの?」
「ここじゃそういうヒトは多いよ」
「なんというか、本当に違う世界に来ちゃったんですね。私」
ウミにはタメ口、他のヒトには敬語というのに少し面倒臭さを感じたウミは言った。
「ちょっとレイナ僕にだけタメ口も面倒くさいし、他の人にもタメ口でいいんじゃない?」
「えっ、いいんですか?」
「いいですよ。レイナさんが敬語じゃなくなるなら、俺も普通に話せますし」
ここで、ナギとレイナは敬語ではなく、普通に話すことになった。
「話は戻るんだけど、ある日急に僕達を買った人が死んじゃってさ。それでレイナは下働き、僕は捨てられたんだ。まぁ、捨てられてからもレイナとはよく話したりしたんだけど。んで、ある日いつものように会いに行ったら、なんか様子がおかしいわけ。レイナの前に出ても、ただの猫を見るような感じでしか認識されなくてさ。屋敷の人達の話を盗みぎいたら、どうやら記憶がなくなってるらしくて。それから会わなくなったね」
「そんなことあったんだね」
ウミの話まるで他人事のように感じられた。正直、レイナにそんな記憶は少しもないのだ。
「それで、今日ここで見かけて記憶戻ったんかなって思って話しかけたら、まだ戻ってなかったってわけ」
ウミが話を終わらすと、ソウが少し考えてからレイナに質問した。
「レイナは、記憶とか取り戻したいと思ってる?」
その質問にレイナは少し考え込んだ。
正直記憶はなくてもいいが、ウミが途中で言った、『楽しそうだった』という言葉がかなり気になった。記憶にある限りずっとタダ働き続けていたレイナは、楽しいというのを感じたことがなかったのだ。
「取り戻してみたいです」
「じゃ、取り戻す?」
「軽っ」
アスカの軽すぎる一言に、思わずナギが突っ込む。
「いいの?」
レイナが不安そうに聞くと、アスカは少しニヤリとしながら言った。
「いいよ。でも、その代わりに聞いて欲しいお願いがあるの」
文字数気にせずに書いたら滅茶苦茶長くなりました!多分今後もこれくらいになると思います…
時計を見たら明日まであと8分だったので私は急いで残りの宿題を片付けて参ります!長いのにここまで読んでくれてありがとうございました!