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「ただいま〜」
家に帰るとまるで獲物を待ってたかのように俺の元まで来て玄関でキスを交わす。
「ん、っ…た、っ”…」
彼にプロポーズされてから俺は彼と交わす頻度が増えた。前までは週一出来たらいいなくらいだったのに今ではほぼ毎日と言わんばかり彼は俺を求めるようになってきた。嬉しいが仕事に支障が出ないか少し心配だ。長いキスも終わり、口を離す。
「おかえり、ご飯出来とるで」
「先にお風呂入りたいかも」
今日は体育祭の練習があったため汗でべとべとだ。
「ご飯は?」
「後で食べてもいい?」
「やったら一緒に入ろ」
「うぇ〜〜…変なことしないって約束できる、?」
最近たっつんはお風呂も強請るようになってきた。ほんと、何があったんだか。
「せん!絶対」
「言ったからね、?」
この時どれだけ俺が馬鹿だったか一緒にお風呂に入ってそう思う。彼の絶対などもう信用しない。
「〜〜♩」
ノリノリな彼と腰を抑えてる俺。この違いはなんだよ。たっつんの言う通りしなかったら俺もノリノリだったのに。彼のお強請りに少し困っているほどだ。愛されてるのは分かってるけどね。
「ねえたっつん」
「ん?」
ご飯を食べながらもう少し頻度を減らして欲しい、仕事にも支障が出たから嫌だから的なことをたっつんに伝えると彼はなんで?という顔をしている。
「別に激しくしとらん」
「たっつんはそう感じるかもだけど、俺にとっては正直、いや、嬉しいんだけどさ、毎日はいつか死ぬって言うか…」
「死なせんから」
「そういう問題じゃなくて…」
「…やって、じゃぱぱ気持ちで言ったら優先すんのはあの子の方やろ?それやったらえっちくらい頻度増やしたい」
そういうことか、気持ち優先しちゃってるのはたっつんの言う通りだ。だからそれを補うためにえっちは俺を優先しろってか?そもそもたっつん以外とえっちしないわ。
「…ごめんね、嫌だったよね」
「最初は嫌やったけど、今はいい」
「えっちする時の顔、俺しか見れんと思ったらなんかどうでも良くなった。」
「たっつんって意外と変態だよね…」
「可愛い顔する方が悪い」
「可愛くないわ」
彼の本音を聞けてよかった、今はその一安心だけ。ゆあんくんの方の気持ちを優先させてた、実際そうだ。たっつんはそれが嫌だと感じていたと俺に素直に話してくれた。でもそれをえっちで補うってどうなのって感じだけど。
「たっつん、俺のこと好き?」
「…好きやで」
「ほんとに?」
「疑っとるん?笑悲しいな〜結構愛情表現してるつもりやねんけど」
「え、ほんとに?」
「あー、最後ら辺とんでるから記憶ないんか…」
「愛情表現してるってえっちの時かよ」
「記憶ない?」
「全くもって」
だいたい俺がとんで、でもたっつんが起こして来るって言う繰り返しなためそのまま寝てあまり記憶が無い時の方が多い。そのため疑ってしまっていた。
「俺もたまに心配なるよ、ほんとに俺の事好きなんかって」
「…ごめん」
何も言い返せなくて謝罪の言葉しか俺には浮かんでこなかった。
「ほら、そうやってすぐ謝る」
「…じゃぱぱには感情の面で俺を優先するってことが多分頭にないんやろうけど、あの子ばっか優先されて悔しいなとは思うよ、嫉妬もする」
「…」
俺は彼の思いを黙って聞くことしか出来なかった。
「まあ八割型俺がそういう思いをじゃぱぱにぶつけないからそっち優先するんやろうけど…」
「聞くけど、1度でも俺を優先したことあるか?教師になってから」
そう問われ、なんて答えたらいいかも分からずに沈黙が流れる。果たして俺に、この指輪をはめる権利はあるのだろうか。
「…即答できないってことはそういうことやんな」
先に沈黙を破ったのはたっつんの方だった。
「前までは感情の面でも愛情の面でもあの子が優先されてもまあまだ恋人だしなって思って我慢しとった」
「帰り遅くなるのも、個別対応して生徒と1対1で話すのも」
「でももう恋人じゃないやん、俺たち。だからそういう行為の頻度も増やしていいかなって思っとった、勝手に増やしたのはごめん、でもごめんけど週一じゃ足りないほどには俺も飢えとった」
ずっと我慢させてばかりだったんだ。今度は俺がたっつんの期待に答えなくてはならない。
「そうだよね、ごめんねたっつん、我慢させてばっかりで」
「…うん、」
「毎日することに文句は言わない、でも平日は優しくして欲しい、支障出て困るのはたっつんもでしょ?その代わり休日は別に何してもいいからさ」
「わかった、約束する」
「…ちゃんとたっつんのこと大好きだよ、ごめんね、たっつんの優しさに甘えてばっかだった」
「俺の方こそごめん、言いもせず俺の事理解してくれるって思っとったから…」
「最近、ゆあんくんとは全然話してないよ、諦めたみたい」
「そうか、なら良かった」
「仕事どう?というか指輪のことなんて言われた?」
たっつんの仕事環境はいいので変なことを噂されることは無い。だが流石に同性ということは伏せている。
「結婚式呼んでくれたらいいのにって笑」
「普通そうだもんね笑呼んでない方がおかしいからね」
「自慢の妻ですって言っといた」
「俺男なのに」
「やる時は俺の下で喘いでるくせに」
「うるさ!」
「可愛い笑」
「すぐそうやって…」
ふたりともご飯を食べ終えそういう雰囲気になる。そしてまたキスを交わす。付き合ってからずっと思ってたがたっつんはキス魔だ。
「ん、ぅ”ッ…♡ぁ、”」
しかも長い。その間に俺の服に手を入れたりと下準備もついで感覚でしてくるから手馴れてる感あってちょっと悔しい。そのキスで意識朦朧としてしまうのはもっと悔しい。
「…ええか、?」
俺がなんて返答するかなんて分かってるくせに。意地悪でわざと聞いてくる。俺がゆっくり頷くとたっつんはここじゃあれだから…といいソファに連れていく。
「ベッドじゃないの…?」
「ベッドまでの距離が惜しいんや」
そんなたっつんの獲物を見るような目を凝視することしか出来なかった。既に俺の頭は回ってなかったのだから。
朝日がカーテンの隙間から入り込んできてぬくぬくと起きる。時計を見るとあと20分で出ないと行けなかった。
「やば!!普通に寝すぎた」
起きた瞬間腰がめちゃくちゃ痛かったがそんなこと気にしてる場合じゃないくらいには時間がなかった。
「たっつん!!起きて!仕事でしょ!」
「ん〜…今日休み…」
こいつ…だから昨日激しかったんだなと思いながら行く準備をする。すぐ約束破るんだから。
支度を終えたっつんを起こす。
「たっつん、家の事よろしくね。あと今日遅くなるからご飯先食べといていいよ」
「ん〜、何時くらい?」
「23時とか、今日職員会議あるから」
「分かった〜」
まだ眠たい目をこすりながら体を起こす。そんなたっつんを待ってられず扉を開け出勤した。
「あ、…逃げたな」
まだ行ってきますのキスしてないのに。
「昨日ムカついて激しくやってしもたな…腰大丈夫やろか…」
今まで我慢してたしそれの仕返しだと思ったら可愛いもんか。立ち上がり、じゃぱぱが自作した生徒の名前と顔を一致させるためのフォルダを見る。
「…この子がゆあんって子か」
確かに同性に恋しそうな顔ではない。
「なーんか見覚えあるんだよな…月城…月城…」
顔に見覚えがある訳では無い、苗字になぜだか聞き覚えがあった。
「…待てよ、」
名前に覚えがあったのを考えているとふと思い出す。そして即座に俺の会社の名簿を見る。
「月城、月城……あれ、ないな…」
「おかしいな、会社におった気がすんねんけど…」
その名前を聞いたことがあると思い会社の名簿を辿るが彼の名前は存在しなかった。
「あこれ今年のか」
見る名簿を間違えてることに気づき去年の名簿を見る。
「月城…月城、……」
「おった……」
月城雅人。去年まで一緒に働いていた俺の同僚。彼は急に退職届を出し、理由も言わず辞めたと言われている。彼にも子供がいた。それもゆあんくんと同じ年齢を言っていた気がする。
「…まさか、な」
コメント
3件
最高すぎる😭ttjpが多くて神です💖💖まさかttさんとyaくんのお父さんが繋がりあったとは、、この作品好き過ぎて最近ずっと見てる💘次も楽しみにしてます💗