鳥類カンヒュの産卵えっちが見たい!!!!
という勢いでまた愚作を生み出してしまいましたわ〜〜!!
オーストリア大公国✕神聖ローマ帝国です
大公国が孕ませた神聖ローマから、オーストリア帝国とプロイセンと、ブランデンブルク等諸々の領邦国家が生まれる設定ですの。
時代的に、アウグスブルクの和議以降、三十年戦争のウェストファリア条約以前のお話ですわ。
2部作の予定です。
お付き合いいただければ幸いですわ。
たまご、産ませたいな。
オーストリア大公国は、唐突にそう思った。
「どうした?エスターライヒ」
「いえ、少し考え事を」
あでやかに微笑むのは、黒き双翼を有した偉大なる帝国──神聖ローマ帝国。
つややかな翼は光を浴びて煌めき、その輝きは頭上の帝冠よりも鮮やかであった。
300もの領邦国家を束ねる、知性に富んだ翡翠の左目。ローマを手にしようとイタリア政策に踏み切る、野心を宿した紅玉の右目。
まだ幼さの残るかんばせと、オーストリアよりも一回りも二回りも小さな体、鈴の音のような声。
その小さな背中に、万民を跪かせるが如きオーラを纏わせて、かの御方は凛としてそこに在る。
「そうか。しかし、あまり抱え込むでないぞ」
その瞳がオーストリアを射抜く度、オーストリアは筆舌に尽くしがたい歓びに襲われる。
お前は頑張りすぎるところがあるからな、と慮られてしまえば、オーストリアは歓喜に胸を打ち震えさせるのであった。
「勿体なきお言葉でございます」
そして、思うのだ。
たまご、産ませたいな、と。
「ですが、私は考えねばなりません。陛下の手を煩わせる異端者共をどうしようか、と……」
「ああ……そうだな」
神聖ローマに跪き、もっともらしいことを述べるオーストリア。
神聖ローマは気づかないだろう。
陛下に仇なす者は全て駆逐いたします、と忠誠を誓うオーストリアが、彼を孕ませたいと思っているだなんて。
「わたしに責任があるのだ、エスターライヒ。
古来、わたしはヨーロッパ唯一の帝国であった。神の権威をもって、その頂点に君臨していた……」
神聖ローマは、その羽を見る限り、およそ鳥類に分類されるだろう。
ということは、子を孕めば、その子は卵の殻に包まれて生まれてくるのではなかろうか。
「それが今や形骸化し、我が帝国内は揺れに揺れている。……情けないものよ」
鳥は、その卵をどこから産むか。
無論、その後孔から──挿れたところから出すのだ。
産卵前に開発すれば、産卵中も啼き善がる神聖ローマを目にすることができる。
「わたしは弱い。神聖でもなく、ローマでもなく、帝国でもない……」
神聖ローマ帝国──仰々しい名前に反して、その実態は微妙なところがある。
彼の言う通り、まず神聖ではない。宗教的な権威や統一性が弱すぎる。
ローマ、も有していない。フリードリッヒ1世、そして2世の時代に、ローマを手に入れようとして、何度もイタリアに遠征するイタリア政策を行ったが、残念ながら無意味に終わった。むしろその愚策は、神聖ローマ帝国の分権化をもたらした。
そして、帝国……だとは言い切れない。確かに、オットー1世はローマ教皇から戴冠されたものの、領邦国家の力が強すぎて一つにまとまれないのだ。
「エスターライヒ、わたしはお前に頼り切りだ。わたしはその忠義に応えているだろうか」
そんな神聖ローマ帝国の皇帝を輩出するのは、何を隠そう、オーストリアのハプスブルク家であった。
オーストリアの力によって、神聖ローマは生き長らえてきたのである。
「何か、望みはないか。何でも叶えよう」
切なげな声色でそう言われて、オーストリアはぐっと言葉に詰まった。
たまご、産ませたいな。
なんて言ったら、この御方はどんな反応をするだろうか。
「すまない……わたしに出来ることはない、な」
押し黙るオーストリアに、神聖ローマは泣きそうな顔でそう笑う。
ローマさえあれば、なんて小さく呟くのが聞こえて、オーストリアはますます胸が痛くなった。
「不甲斐ないものだな、わたしは……」
神聖ローマが、目を伏せる。
長い白睫毛が、ルビーとエメラルドを覆って、美しいかんばせに影がおりる。
その姿は、どの絵画よりも優美で繊細で、どことなく官能的であった。
「わたしはもう、位を降りた方が、」
もうオーストリアは、我慢できなかった。
「たまご、産んでください」
「え、なんて?」
しばしの沈黙。
「た、卵を、持ってこれば良いのか?あ、卵酒か?卵酒を持ってこさせようか!」
「いえ、たまごを産んで頂きたいのです」
「たまごをうんでいただきたい」
オウム返しするしかない神聖ローマに、オーストリアは立ち上がると、そっと近づく。
そして、その足元に跪き、その手を取って口吻を落とした。
他の者なら、不敬だ!と即座に首が飛ぶ行為だが、オーストリアは、その神聖なる身体に触れることを唯一許されていた。
「たまご、たまごか。えっと、鶏を連れてこれば良いのだな?鶏に卵を産ませたいのだな?
そ、そう言えば確か、金の卵を産むガチョウのお話があったな!その話をしているのか?」
「いえ、貴方に」
「わたしに!?」
「ええ」
「た、確かにわたしは鳥だけれども!」
オーストリアは手を伸ばし、その立派な双翼に触れる。
オーストリアが毎晩手入れを怠らないその翼は、光を受けてキラキラと煌めく。
ぴくりと体を跳ねさせた神聖ローマだが、それよりも卵うんぬんの衝撃が強すぎるようだ。
「望みを、何でも叶えてくださると伺いました」
「あ、ああ、言った。叶える。うん、叶える」
「だから、たまごを産んでください」
「接続詞おかしくないかそれ!?」
薄い腹をそっと撫で、オーストリアは、神聖ローマをじっと見上げた。
「私の願い、聞いてくださいませんか」
オーストリアは、自分の顔の良さを理解している。
クソほど仲の悪いフランス王国に、顔だけは良いよなお前、と褒めているのか貶しているのか分からないことを言われたくらい、オーストリア大公国は端正な顔立ちをしていた。
長い睫毛に、少し垂れたブルーアイズ。
彼の上目遣いは、もはや兵器である。
「〜〜〜〜〜っ!!///」
言っていることは変態すぎるのだが、いかんせん、その顔の良さで相殺されてしまう。
その結果、いくら彼を見慣れた神聖ローマでさえ、真っ赤になって打ち震えてしまうのだ。
「わかっ、た……」
快い返事に、オーストリアは、それはそれは美しい笑みを浮かべたのであった。
「た、たまごって、何をすれば良いのだ……?」
「陛下は何も気になさることはありませんよ。ただ少々、耐えてくださいませ」
神聖ローマ帝国を抱き上げて、我が物顔で寝室に乗り込んだオーストリア。
天蓋付きのキングサイズベッドに彼を降ろすと、神聖ローマ帝国は不安そうに瞳を揺らす。
それはそうだろう、オーストリアは、神聖ローマ帝国になるべく情報を与えまいと、純粋に大切に育て上げてきたのだ。
赤ちゃんは、未だにコウノトリが運んでくると思っているほど純粋なのである。
「え、エスターライヒ……?」
「はい」
「は、恥ずかしいのだが……///」
手際よく、リネンの衣服をはぎ取られて、神聖ローマは思わず赤面する。
頬を染めた彼に、上目遣いで見上げられ、オーストリアはピタリと手を止めた。
「あ、あの……?」
「……………いえ、大丈夫ですよ。直に慣れます」
硬直したオーストリアに、神聖ローマはおずおずとその名を呼ぶ。
が、再び柔らかく微笑むと、オーストリアは彼の下履きに手をかけた。
その時のオーストリアの脳内は、もはや言うまでもなく、以下の通りである。
たまご、産ませよう。
「慣れるとかそういうことじゃ……んッ!?」
恥ずかしがる神聖ローマを引き寄せて、オーストリアはやや乱暴に、その唇を奪った。
朱と緑のオッドアイに、涙の膜が張る。
引っ込み思案な舌に、己の舌を絡ませると、オーストリアは彼の口内を蹂躙した。
「ぁ……ふ♡……は、ぁ♡え、しゅた、らいひ……♡」
甘い二酸化炭素すら飲み込むように、オーストリアは神聖ローマの全てを口に含む。
息が出来なくて苦しそうな、それでいて気持ちの良さそうな顔をする神聖ローマから、名残惜しげに唇を離した。
「は……♡はぁ……っ♡♡は、♡」
「ふふ、なんて顔をなさっているのですか、陛下」
潤んだ瞳に、てらてらと光る唇。
頬は真っ赤に上気して、肩で息を切らして。
今にも泣きそうな顔で、オーストリアを見上げるものだから、オーストリアもゾクゾクと嗜虐心を唆られるばかりであった。
「んッ♡ゃ……♡♡」
「声、おさえないで」
つんと立ち上がった胸の頂に、ちゅっとキスを落とせば、神聖ローマは慌てて口を手で塞いだ。
そのまま、舌で舐めたり歯を立てて吸ったり。
刺激を与える度に、神聖ローマはくぐもった嬌声を上げる。
「んッ♡♡ふぅ……ッ♡んぅうッ♡」
もう片方は、爪で引っ掻いたり摘まんだり。
目にいっぱい涙を湛えて、必死で甘い声を押し殺そうとするのが何とも可愛らしい。
が、声が聞きたいオーストリアは、容赦なくその手首をつかむと、シーツに押しつけた。
「やッ♡待っ、エスターライヒっ!こえ、ゃッ♡♡」
「声、聞かせてください」
「んッ♡♡ぁあッ♡やッ♡……んぁあッ♡♡」
やだやだとかぶりを振るが、オーストリアは気にせず、乳首をしゃぶる。
軽く歯を立ててやりながら、上目遣いで神聖ローマの顔を見遣れば、彼は案の定、快感に蕩けた顔で見つめ返してくる。
「これ、ッ♡おかし……ッ♡♡」
「おかしくないですよ。気持ちいいだけです」
「ぁ♡きもち……?♡♡ゃあッ!?♡」
こっちも触って、と言わんばかりに立ち上がったそれに、オーストリアは軽く口吻を落とした。
それだけで、期待するように、神聖ローマのローマはたらたらと先走りを零す。
が、今日の目的はそれじゃない。
「力、抜いててくださいね」
「へぁ♡ぁ♡……んにゃッ!?♡♡」
予め用意しておいた潤滑油に指を浸し、オーストリアは神聖ローマの後孔を、そっと押し広げた。
途端に強張る神聖ローマに、オーストリアは安心させるかのごとく、唇を合わせる。
「ふ♡はッ♡……んッ♡♡んん……♡」
神聖ローマがキスに夢中になっている間、オーストリアはぐちぐちと後孔を解していく。
この狭い道を、たまごが通ることになるのだから、入念に解しておかなくては。
「ぁ……♡ふ♡ん、んん♡ん〜……♡」
神聖ローマの神聖なるそこは、以て生まれた気質故か、簡単に柔らかくなった。
それどころか、離したくないとでも言うように、きゅんきゅんと指に吸い付いてくるのだ。
奥へ奥へと指を進め、一本二本と指を増やしていくと──ある時、オーストリアの指先が、ある一点を掠めた。
「んッ!?♡♡ぁあッ♡やッ♡えすたーらいひっ♡」
「陛下、前立腺ですよ。怖がらなくて大丈夫」
「ぁッ♡やぁッ♡♡こわぃッ♡」
オーストリアの胸元に縋り付いて、神聖ローマはぽろぽろと涙を零す。
その一方で、彼の陰茎も、とろとろと透明な液体をこぼしていく。
「なんかッ♡きちゃっ♡きちゃうッ♡ゃッ♡♡」
「ふふ、そのままイきましょうね」
「ぅ、あッ♡ぁああッ♡」
ぐっ♡ぐっ♡とそのしこりを押し込んでやれば、その度に彼は腰を震わせ、甘く甲高い嬌声を上げた。
普段落ち着いた、威厳ある言葉を発する彼が、オーストリアの手でこんなに乱れるだなんて、だれが想像できただろうか。
「ん、ゃぁあッッ♡♡♡♡」
ぴくんっ♡と一際大きく背を反ると、神聖ローマはついに達した。
ぱささっ、と音を立てて、翼がはためいた。
きゅうっ♡とオーストリアの指を締め付けて、清廉潔白だったその身を、黒き翼を、白く染める。
「ぇ、あ……えすた、らい、ひ……♡」
「よくイけましたね」
「これ、正しい……?」
「ええ、もちろん。陛下はいつも正しいのです」
にっこりと微笑んだオーストリアに、神聖ローマは安心したように息をついた。
が、安心するのはまだ早い。
自身の衣服を緩めたオーストリアは、早急に己の怒張を押し当てて、神聖ローマに再び微笑む。
「辛かったら、仰ってくださいませ」
「わ、わかった……でも、な、何を……?」
夜伽教育を受けていない神聖ローマは、こてりと首を傾げる。
今に分かります、と言うと、オーストリアは、その暴力的なそれをぐっと押し込んだ。
「あッ!?♡♡んゃッ……♡」
ずず……と肉棒を埋めると、神聖ローマは、本能的恐怖からか腰を引いて逃げようとする。
その細い腰を引き寄せて、オーストリアは容赦なく、彼の未開通の後孔を開いていく。
「ぅ、ぁあッ♡♡えすた、らいひッ♡んんッ♡」
恋人がするように、指と指を絡めて手を繋ぐ。
恐怖と快感に揺れるオッドアイが、縋るようにオーストリアを見つめている。
そんな神聖ローマを見てしまったオーストリアが、我慢できるはずもなく。
ごちゅんっ♡♡
「ぁああぁあッッ!?♡♡♡や、ぁあッ♡♡」
早急に腰を押し込んだオーストリアによって、文字通り串刺しになった神聖ローマは、弓なりに反り上がって絶頂する。
目の前がチカチカして、頭の中がふわふわする。
ばさっ、と翼が意図せず震える音がした。
未知の快楽に押し流される神聖ローマだが、オーストリアの律動によって、更に快感に身を焦がす。
「あ゛ッ♡♡ぉ♡ぁんッ♡ん゛♡♡あ〜〜ッ♡♡」
ぱちゅん♡ごちゅん♡と打ち付けられる度に、神聖ローマは甘く啼いた。
さっきから、状況は何一つ理解できないけれど。
オーストリアに抱きすくめられ、その青い瞳に見つめられる度に──胸の内と、腹のナカが、きゅんきゅん疼いて堪らない。
「お慕い、しております、陛下っ……♡」
燃え上がるような恋慕を宿したサファイアの瞳が、神聖ローマを絡め取る。
彫刻のように整ったかんばせに、つっ、と汗が伝って落ちた。
「ぅんっ♡すきッ♡わたし、もッ♡」
その言葉を言い切るか言い切らないかのうちに、オーストリアは、愛する御方に深いキスをする。
フィナーレも近い。
神聖ローマは、オーストリアの腰に足を回して、きゅっと抱きついた──その瞬間。
ぐぽっ♡♡
「ふ、♡」
「あ゛ッ♡〜〜〜〜〜〜ッ!?!?♡♡♡」
くぽっ♡ぐぽんっ♡とやけにおかしな水音がするが、どうやら結腸まで貫かれてしまったらしい。
孕ませたくて堪らないオーストリアは、その最奥に、自分の子種を植え付ける。
神聖ローマの腹が、ぽぅ、と微かに光った。
オーストリアの温もりを感じながら、神聖ローマはそれに気づくこともなく、ゆるゆると眠りに落ちていったのだった。
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