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第3話、出会いと別れ
どうしよう
俺はドアの前で呆然と突っ立っていた。
時刻は午前10時になるかならないか、
夜にならなければ人がいなくならない。
とりあえず真横にある森の茂みで家をを観察する。
リアナが何かしてくれるかもしれない。
午後0時お昼時になった。
母さんたちが家から出てくる。何も無かったかの様に
リアナが最後に出てきた。すると紙を落とした。
誰もいなくなったのを確認すると俺はすぐに落とした紙を拾うと戻った。
紙には夜中に部屋の窓に来てと書いてあった。
「—」
森の奥から何かの鳴き声が聞こえた。
鳴き声する方に行ってみたら
するとそこには黒猫がいた。
右足を怪我していた。
手当てをしてやるとぴょんぴょん飛び跳ねた。
元気いっぱいの猫だった。
撫でてやるとすごく喜んだ
そして猫を抱えながら森の中の日向に居たら居心地が良くて寝てしまった。
目が覚めた
ちょうど夜だ、
今は何時だろうか
一応常に懐中時計は持っている
1時ちょっと前…ちょうどいいや
猫と一緒にリアナの部屋の窓へ向かう。
リアナが心配そうな顔で窓際にいた、
「リアナー」(小声)
窓が開く
「よかった、捕まってなかった。」
リアナがほっとしていた。
「うん」
「はい、これリュックね」
リアナがまあまあの大きさのリュックを窓から出した。
「中に入ってるものがまとめてある紙ね」
折り畳まれた紙を差し出す。
「あとこれ、大事なやつ」
リアナが大きめの薄い布を渡してきた。
「ありがとう、リアナ…」
リアナがすごく悲しそうな顔をしていた
「リアナ、こいつの怪我が治ったら手紙を出してもらえないか頼んでみるよ」
リアナがにっこりと微笑んでいた。
「うん、ところでその子どこで見つけたの?」
リアナが聞いてきた
「森の中で怪我してたんだ」
「へぇーそうなんだー」
「明るくなってきたな」
こういう会話ももうないかもしれないと思うと悲しくなってきた。
リアナは悲しそうだった。
「この子の怪我が治ったら手紙を出してもらえないか頼んでみるよ、頭いいし」
「じゃあねお兄ちゃん」
そう言うとリアナは笑った。
「じゃあまた会えたらいいな」
そう言って俺は旅に出た。