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「三ツ谷の採点教師はこの『疑』のところ、はねない。」
そう、上杉さんは言い放った。
横から見ていた小塚さんも。
「ほんとだ。」
美門さんも頷く。
「そうだね。」
「まあ黒木、カンニングの必要ないし。」
本人はにこにこしてる。
反論しなくていいんだ。あ、いいのか。
うらやまし。
「この前も全国模試2位だったし。」
つい言っちゃった。
「1位じゃないんだ。」って。
言った瞬間、みんな振り向いた。
あああああ、しくじったあ。
余計なこと、いったあ。
明日から私の平和な生活は保障されるのだろうか。シクシクシク。
身構えてたら。
「ふっ笑」
???
黒木さんを引き金に、みんな笑い出した。
え……?誰かなんか言ったのかな?
そしたら。
「お前、見込みがあるな!!」
急に若武さんに言われた。
「はい!?」
私?
「黒木にその返しをする女子は珍しい!!」
あまりにも叫ぶものだから、つい思ってしまった。
このひと、すっっごくうるさい、って。
すべてに全力って感じ。
疲れないのかな。
みんな私と同じ気持ちだったみたいで、小塚さんが一言。
「若武、うるさい。先生来ちゃうよ。」
忍さんがぼそっと。
「先生今、そこの角」
え?と思ったその時。
「お前たち何してる!?」
廊下に男の先生の怒鳴り声が響いた。
え、ガチ先生だ。どうしようどうしよう。
このまま職員室連行?やだやだ。
そう思ってたら、若武さんが。
「お前ら、散れー!!」
叫んだ。
その瞬間みんなが蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
ええ、えええ!!
とにかく走りだそうとした途端。
「こっち」
誰かに手を引かれ、資料室に入った。
黒木さんだった。
がら、と扉が閉まる音。
先生の声が遠くなる。
資料室に二人きり。しかもKZと。
どういう状況でしょうか。
帰らしていただきたく。
「あの……?」
黒木さんは、ふっとわらった。
「若武も言ってたと思うけど、俺らの探偵チーム、入らない?」
「……は?」
開いた口がふさがらない。なにそれ。どーいう状況?
猫アレルギー
231
163
まあ
70
かえ
311
それを察してくれたのか、説明してくれた。
「まず若武が事件っぽいものを持ってくるじゃん?」
「持ってきますね……。」
「上杉と小塚が分析するじゃん?」
「しますね……。」
「俺が証言集めるじゃん?」
「集めますね……。」
「七鬼が、猫がどうとかっていうじゃん?」
「言いますね……。」
めちゃくちゃ想像できた。
「それで解決するんだよね」
「何でですか?」
「わかんない。」
わかんないんだ。
「で、どう?」
え……うーん。
「なんか迷惑になりそうですし。」
そういうとちょっと悩んだ表情。
否定はしないのね。うん。
すると。
「紙持った時さ、何か気付かなかった?」
と、きかれた。
紙を持った時。
薄暗い廊下。
散らばった紙。
周りの女の子。
赤い字。
そして――――――。
「あ」
「?」
「端っこ、ちょっと濡れてました。」
つかんだ時、なんか冷たいものが当たったんだ。
ちょっと気持ち悪かったから覚えてた。
なんで濡れてたのかな。テストだよ?
「なるほど」
納得するの。それで。
そう思ってたら。
「やっぱ、素質しかないよ。」
え?
「濡れてたの、立花さんしか気づかなかった。」
そういわれると、すこし照れる。
その時。
「おーい!黒木――――ー!!立花――――ー!!事件だぞ――――ー!!!」
若武さんの声。
うるさい。
コメント
2件
ここで一句 元素のね プリント持って にやにやり
第2話、読み終えました〜!😊 もうね、若武さんの全力過ぎる叫びに笑っちゃった。「お前、見込みあるな!!」って急に言われる展開、めっちゃ良かったです。クラスの雰囲気も伝わってきて、わちゃわちゃしてる感じが好きです🥀 そしてラストの資料室シーン…KZと二人きり、しかも探偵チームのお誘い!濡れた紙に気づいた主人公、観察力えぐいですよね。素質しかないって黒木さんが言うの分かる〜。 次が気になります!