テラーノベル
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今日は久しぶりに二人とも仕事のない朝だった。
「今日はどこ行く?」
朝食を食べながら阿部が聞く。
目黒はスマートフォンを取り出して笑う。
「実は予約してある。」
「え?」
「犬カフェ。」
阿部の目がぱっと輝いた。
「本当に!?」
「前にテレビで見て行きたいって言ってたでしょ。」
阿部は嬉しそうに何度も頷いた。
「覚えててくれたんだ。」
「もちろん。」
「今日はいっぱい癒やされよう。」
___________
変装をして店へ入ると、元気いっぱいの犬たちが迎えてくれた。
「わあ!」
阿部がしゃがむと、一匹の小さなトイプードルが一目散に駆け寄ってくる。
「こんにちは。」
優しく頭をなでると、尻尾を勢いよく振り始めた。
「かわいい……。」
その姿を見ていた目黒は思わず笑う。
「ワンちゃんもあべちゃんが好きみたい。」
すると今度はゴールデンレトリバーが阿部の隣へ座る。
さらに柴犬も。
気づけば阿部の周りには犬が集まっていた。
「え、なんで?」
阿部は困ったように笑う。
店員さんも微笑んだ。
「動物って優しい人が分かるんですよ。」
目黒は腕を組みながら小さくため息をつく。
「ワンちゃんにまでモテるのか。」
阿部が笑う。
「何その言い方。」
「俺、ライバル増えた。」
「ワンちゃんだよ?」
「関係ない。」
真顔で答える目黒に、阿部は吹き出した。
___________
しばらくすると、一匹のチワワが目黒の膝へ飛び乗った。
「お。」
「来た。」
目黒が優しく抱き上げる。
その様子を見た阿部は笑顔になる。
「めめも懐かれてる。」
「うん。」
「かわいい。」
目黒はチワワを抱きながら、ちらりと阿部を見る。
「でも。」
「一番かわいいのは。」
「はいはい。」
阿部は笑いながら言葉を遮る。
二人は顔を見合わせて笑った。
___________
カフェでは犬用のおやつをあげる体験もできた。
阿部が手のひらにおやつを乗せる。
「どうぞ。」
犬は嬉しそうに食べ始める。
「お利口さん。」
阿部は優しく褒めながら頭をなでた。
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篝火

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その優しい笑顔を見て、目黒はスマートフォンを取り出す。
カシャッ。
「え?」
「撮った?」
「うん。」
「かわいかったから。」
「もう。」
阿部は照れながら笑う。
「今日はワンちゃん撮りに来たんじゃないの?」
「ワンちゃんも撮る。」
「でも。」
「あべちゃんも撮る。」
「俺ばっかり。」
「だって。」
「今日一番癒やされてるの俺だから。」
阿部は呆れたように笑った。
「めめらしい。」
___________
帰る時間になると、犬たちが名残惜しそうに二人のあとをついてくる。
「また来るね。」
阿部が手を振ると、犬たちは尻尾を振って見送ってくれた。
店を出て少し歩く。
「楽しかった。」
阿部が満足そうに笑う。
「うん。」
目黒も頷いた。
「ワンちゃんもかわいかった。」
「でも。」
阿部がいたずらっぽく笑う。
「めめ、途中からワンちゃんに嫉妬してたでしょ。」
目黒は少しだけ照れながら笑う。
「……少し。」
「やっぱり。」
「ワンちゃんがあべちゃんに甘えてるの見てたら。」
「俺も甘えたくなった。」
阿部は笑いながら目黒の手を握る。
「じゃあ。」
「今日は特別。」
「いっぱい甘えていいよ。」
その一言に、目黒の表情がぱっと明るくなる。
「本当?」
「うん。」
「犬カフェの後だからね。」
「癒やしのおすそ分け。」
目黒は嬉しそうに阿部の手を握り返した。
「今日はワンちゃんにも癒やされたけど。」
「最後はやっぱり。」
「あべちゃんが一番の癒やしだった。」
阿部は照れながら肩を寄せる。
「それ、毎回言ってる。」
「本当だから。」
夕暮れの街を歩きながら、二人は穏やかに笑い合う。
犬たちに癒やされ、互いにも癒やされた一日は、二人にとってまた一つ大切な思い出になった。
コメント
2件

良いですね♪ 犬カフェ 少し前の番組の企画思い出しました。💚周りに集まりおやつもらい嬉しそうにしてたのを。 犬にも嫉妬か🖤 2人とも癒されまくったんだから良い1日でしたね😍
読んだ読んだ!犬カフェ回、めちゃくちゃ尊すぎるわ…!阿部ちゃんが犬たちに囲まれてる光景、可愛すぎて想像しただけで顔が緩む。目黒が「ワンちゃんにもモテるのか」って真顔で言ってるの、完全に犬に嫉妬してるじゃん(笑)しかもスマホで阿部ちゃんばっか撮ってるの、推し撮りしてるオタクの顔してて草。最後の「今日は特別。いっぱい甘えていいよ」って阿部ちゃんの優しさが染みる…。二人の空気感がほんと自然で、読んでるこっちまで癒やされたわ。みらさん、今日も最高のデート回ありがとう!🔥