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これ深夜に描いてるのでなんか設定ゆるっゆるなのは許してくださいませ…
深夜二時。月明かりだけが差し込むリビングで、リムルはソファに座り、お茶をすすっていた。
すると、背後から音もなく小さな影が近づいてくる。
「……起きてたのか、アクア君」
「とぼけるな。お前が待っていたんだろ。俺がこうして来るのを」
アクアはリムルの正面に座ると、その幼い顔立ちに似合わない、冷徹な大人の男のような視線を向けた。
「……単刀直入に聞く。お前、さっき何をした? あのストーカーの男が急に動けなくなったのは、手品や催眠術の類じゃない。……お前、この世界の人間じゃないだろ」
リムルは少し驚いたふりをして、カップを置いた。
(おいシエル、やっぱりこのガキ、ただもんじゃないぞ)
『告。個体:星野愛久愛海の思考パターンは、医学的知識に基づいた冷静な分析を行っています。……マスター、これ以上誤魔化すのは非効率的です』
「……はは、まいったな。そんなに怖い顔すんなよ。……まあ、君の言う通りだ。俺はここの人間じゃないし、普通の人間でもない」
「……宇宙人か? それとも、新種の超能力者か?」
「もっとファンタジーだよ。……『異世界』って信じるか? 俺はそこから、相棒のミスで飛ばされてきたんだ」
アクアの瞳が、一瞬だけ大きく見開かれた。
「異世界……? 転生、じゃなくて、転移……?」
アクアが漏らした**「転生」**という言葉を、リムルは見逃さなかった。
「……ほう。アクア君、君、今さらっと『転生』って言ったな? 普通の幼児は、そんな言葉、とっさに出ないぞ」
リムルは身を乗り出し、アクアの瞳をじっと見つめる。
「お前こそ、なんだその老成した考え方は。……まるで、一度人生を最後まで経験したことがあるような……。なぁ、『お医者さん』?」
「っ!? なぜ、それを……!!」
アクアが椅子を蹴り飛ばさんばかりに立ち上がった。その顔は驚愕で引きつっている。
「……シエルが教えてくれたんだよ。お前の脳波とか、反応とかな。……お前、前世の記憶があるだろ? 誰にも言えない、秘密の記憶がさ」
部屋の空気が一気に張り詰める。
子供の姿をした「元・医者」と、美少年の姿をした「現・魔王」。
二人の異質な存在が、暗闇の中で互いの正体を暴き合った。