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_北斗の自宅にて_
ツアーが終わって、しばらく経った。
……しばらく経った…のに。
あの日のことが忘れられない。
樹と一つになったあの日の夜を。
あれから樹は俺を避けるようになった。
…当たり前、だよな。
俺達は“メンバー”の一線を越えてしまったのだから。
わかってる…わかってるのに、
なんで…こんなに悲しいんだろう。
なんで…樹と話せないだけで
こんなに胸が苦しいんだろう。
わからない。わからないよ。樹。
🖤
「…はぁ~…、、」
最近ため息ばっかりだ。
こーちにも“顔色悪い”って言われちゃったし。
…今日、思い切って樹に会いに行こうかな。
樹のことを考えながらため息つくだけの休日なんて
嫌だし。
…それに、あの日のこと…改めて謝らないと、
俺は早速、樹に
「今から家、行っていい?」
とLINEを送った。
意外にも、樹からの返事は早く、
「いいよ。」
と返ってきた。
俺は準備をしてから、
家を出て、樹の家に向かった。
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_樹の家前にて_
……思いのほか早く着いてしまった…。
“家行くの楽しみで走ってきた。”
…みたいに思われんの嫌じゃない!?
いや。実際 楽しみだったし
ちょっと早歩きしてしまったけれども!?
どうしよう…
もうちょっと時間潰してから来るべきだったか…?
……てか。俺 手ぶらじゃん!?
家に入れてもらうんだから
手土産とか買っておくべきだった…!
どうしよう。今から買いに行くべきか…?
そんなことを悶々と考えていると、
目の前のドアが、がちゃっと開いて、
樹が出てきた。
💙
「…あれ。北斗じゃん。」
「もう来てたんだ。」
🖤
「あっ…うん。」
「思いのほか早く着いちゃって」
💙
「北斗来る前にコンビニ行って、
お菓子でも買おうと思ってたんだけどな…」
「…ま、いいか。」
「あんま片付いてないけど、入って。」
樹が手招きしてくれた。
……家の中は、
樹の言う通りあまり片付いてはいなかったけど、
至る所から樹の匂いがして、居心地が良かった。
💙
「適当に座っといて~。」
「…あ、飲み物お茶でいい~?」
樹の問いかけに慌てて頷く。
そして樹は、キッチンの方へ歩いていった。
しばらくすると樹はコップを持って帰ってきた。
樹は、俺の横に座って、俺にこう問いかけた。
💙
「…なんで急に俺の家来たの?」
🖤
「…あの日のこと、謝りたかった。」
樹は目を見開いて驚いた。
💙
「…あの日のことは…ごめん。」
「俺の方こそ謝りたかった。」
🖤
「…………樹…さ、俺のこと……」
「 “避けてる”…よね、?」
樹にぐいっと近づき、至近距離で尋ねる。
🖤
「…俺、樹と話せなくてすっごい寂しい。」
「…確かに、俺たちはイケナイことしたよ。」
「わかってる…全部ただのわがままだって、
ちゃんと…わかってる…はずなのに、さぁ…」
泣きたくない。今、ここで泣いてしまったら
樹に迷惑をかけてしまう。
泣きたくない…のに、目から涙が溢れて止まらない。
もとはと言えば俺が酔って樹を襲おうとしたから
こんな事になったんだから…
俺が泣く権利なんてないじゃん。
樹が俺を避けるなんて、当たり前だよな。
あの日のことは、全部俺のせいなんだから。
俺が酔ってたせいなんだから。
…全部俺のせいだって、
わかってる…わかってるよ…樹…。
なのに、涙は止まらない。
💙
「…北斗。」
甘く、優しい声。
俺はこの声が好き。
🖤
「…なに、」
💙
「…俺たち、身体の関係に…ならない、?」
俺が望んでいた
“恋人関係” とは真反対の
“身体の関係”
なぜ、樹が急にそんなことを言ったのか、
わからない。樹ほどのイケメンなら、
女の子の一人や二人くらい、
余裕で堕とせるだろうに。
💙
「…あの日、北斗とヤったとき、なんとなく、
身体の相性いいな。って、思っちゃって…。」
「…はっきり言うと、俺…北斗以外とヤっても
満足できない気がすんの。」
「……言ってること、完全にクズ…だよな。笑」
「ごめん。忘れて。」
俺は…正直、嬉しかった。
『北斗以外とヤっても満足できない』なんて
言ってもらえて、超 嬉しかった。
ちゃんと俺は、樹に求められてるんだ。って、
ちゃんと必要とされてるんだ。って感じれて
すっごい嬉しかった。
🖤
「……身体の関係…なっても、いいよ。」
…俺は、樹にキスをした。
もう一度、
前みたいに犯してくれることを期待して。
しばらく、樹は目を見開いたまま固まっていた。
やがて、樹は決意を固めたかのように
俺にキスをした。
前のように樹の舌が口内に侵入し、
乱雑に動き回る。
🖤
「っ”…ふぅ”…♡ん”、ん”~…っ”…♡」
💙
「っ”…はは、笑」
「俺、北斗のその苦しそうな顔 すき。笑」
樹が俺の服を脱がし始める。
💙
「…ねぇ、なんでもう濡れてんの。笑」
樹はそう笑いながら、俺のアナへ指を挿れる。
🖤
「っ”…ぅ”、へ…♡♡」
樹の指がナカで動き回る。
🖤
「あ”…っ”、へぇ”…っ”、♡♡」
「ん”ゃ”ぁ”…っ”…♡ じゅ、りぃ”…っ”…♡」
💙
「…ごめん、北斗。俺勃ってきちゃった。笑」
「もう挿れていい?」
🖤
「ぅ”…ん、♡」
樹の肉棒がずぷずぷと奥まではいってくる。
💙
「大丈夫?苦しくない?」
🖤
「だい、っ…じょぉ…ぶぅ、っ”♡」
本当は苦しかった。
ナカが張り裂けそうなくらい痛かった。
でも、それ以上に樹とまた一つになれたことが
嬉しかった。
樹がゆっくり、焦らすように動き出す。
🖤
「ん”…っ…はぁ”、っ”♡」
「ん”ぅ”ぅ”…っ”、ぁ”、へぇ”…っ”、♡♡」
自分から出ているとは思えないくらい
甘くて、汚い声が部屋中に響き渡る。
🖤
「ぁ”…ぅ”ぅ”…♡じゅ、ぅ”…りぃ”…っ”、♡♡」
「じ、らさ…ない”でぇ”…っ”♡」
そう言い放つと、樹の目が獣になった。
___次の瞬間、
樹が奥をごちゅんっと突き上げ、
今までにないくらい激しく腰を振る。
🖤
「あ”ぁ”あ”ぁ”…っ”、!?♡♡♡」
「ん”は”…っ”、♡♡ やぁ”…ぁ”ぁ”っ”、♡♡♡」
「まぁ”…っ”て、イく、っ” イくぅ”ぅ”…♡」
絶頂に達し、勢いよく射精する。
💙
「ほくと、っ” 俺もイく…っ”、♡」
樹の精液がナカに注がれる。
💙
「…北斗。ほんとに身体の関係…なってくれんの?」
🖤
「うん。」
💙
「…そっか。笑」
「ありがと。」
樹は優しく微笑み、俺にキスをした。
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