「線香花火が落ちるまで 」
私の名前は夏花【なつか】中学2年生。将来の夢も好きな人もいません。漫画とかでは幼なじみとか先生が好きとかあるけど私は幼なじみもいないし、好きな先生もいない。まだ恋を知らない。死ぬ前に1度でも溺れるくらいの恋をしたい。死ぬ前というのは私はあと3ヶ月で死ぬそうだ。私には幸い一生をかけて守りたい、やりたいということもなければ愛したいと言う人もいない。だから私は死に時だど思っていた。あの人と出会うまでは…。
それは6月入って少しくらい経った頃。どうしてか私は海に行きたくなってつい海に行った。そこには同い年くらいの男の子がいた。凄く悲しそうな目で海の先を眺めていた。私はつい抑えきれずに話しかけてしまった。
夏花「あの、どうしてそんなに悲しそうな目で海を見ているですか?」
男の子「あ、やっぱりそう見えてるんですね。実は最近、母を病気で亡くしてしまって。」
夏花「そうなんですか。それはとても悲しかったですよね。あのお名前なんて言うんですか?」
男の子「普【あまね】です。貴方は?」
夏花「夏花です。」
普「素敵な名前ですね」
夏花「ありがとうございます笑普くんも素敵ですよ。」
普「ありがとうございます笑」
夏花「歳は何歳なんですか?私は中2です。」
普「俺も中2で同じです。だったらタメで行きませんか?」
夏花「うん。そうだね」
私たちは1日で仲良くなった。連絡先を交換して毎日連絡を取り合って私たちは付き合うことになった。でも普は私があと2ヶ月で死ぬことを知らない。本当は付き合った時に言いたかったけど普のお母さんの事が会ったからずっと言えなかった。だけど覚悟を決めた。次会った時に話そうと決めた。
夏花「普、私ねあと2ヶ月で死ぬんだ。お母さんが亡くなってすぐなのにこんなことごめんね。」
普「そっか…大事な人を2度も亡くすのは悲しいけれどいずれか人は亡くなるから仕方ないよ。残りの時間俺と一緒に過ごしてくれますか?」
夏花「はい!」
それから私たちは最後の思い出を沢山作るようにした。海水浴、夏祭り、花火大会たくさんの思い出が出来た。そしてもうすぐで8月が終わりを迎える頃と同時に夏花の体調も悪化し病院生活を送ることになった。もう外に出歩く事が困難になる程に…
夏花「先生…最後に普と一緒に花火をさせて下さい。私の最後の願いです。」
先生「特別ですよ。あまり無理はしないで下さいね」
夏花「ありがとうございます!」
次の日の夜
夏花「普!私と花火しない?」
普「でも先生から許可貰ってるの?」
夏花「今日のために頑張って貰ったんだから!」
普「そっか!それならやろう!」
それから外で花火をしたそして最後…
夏花「最後に線香花火しようよ!」
普「そうだね」
夏花「綺麗…。あ、終わった。」
夏花「私もこの線香花火みたいに死んでいくのかな。」
普「そんなことない普通人よりもっと生きようよ!それで沢山楽しいことしよう!」
夏花「うん!そうだね!まだわかんないもん……」
夏花が倒れた。その後死亡が確認された。
普「何でこんな時にいっちゃうのもっと一緒にいたかったよ…」
そしてまたあの男の子は想い出の海でを想い続けている。
𝑒𝑛𝑑
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