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怖すぎだろwww
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3人に追われ始めて数十分、いまだに私は追いかけられている
私はヴァンさんの護衛だから、その立場上、持久力には自信がある
だから、長時間3人から逃げ続けることができている
けれど、男女の体格差の影響だろうか、3人の声は段々と近づいてきている
「やばいな……このままじゃ追いつかれるっ…」
後ろを振り向き、3人との距離を測りながら走っていると、角を曲がってきた人物と強くぶつかってしまった
「やばっ!……」
重力が私の体を後ろに引っ張るのを感じる
私は数秒後に来るであろう衝撃に備え、瞼を強く閉じた
「……………??」
しかし、いくら待っても衝撃は訪れなかった
代わりに訪れたのは、私が世界で一番愛するバリトンボイスだった
van「どうしたんだ?美鶴…」
ゆっくりと瞼を開けると、少し困惑したヴァンさんの顔が視界いっぱいに広がる
どうやら倒れる瞬間、ヴァンさんが私を片手でしっかりと抱き寄せてくれたようだ
「ヴァンさんっ!た、助けてください!!」
van「わかった。美鶴、お前はわしの所有物だ。所有者には守る義務がある。しかし、何があったんだ?」
「それが、私もわかr
naru「やっと追いついた!!」
ヴァンさんに返事をし用途口を開くと、成瀬さんとウェスカーさんが追いついて来た
私の方に走ってきた二人を見てか、私を抱き寄せるヴァンさんの手に力が入る
wesu「ヴァンさんじゃーん」
van「力二にウェスカーさん……なぜあなた達がうちの部下を追っているんですか?……」
van「………俺の女だ」
naru「まじかよ……」
van「ほぅ?……事情を知っているようだな。力二」
naru「いやぁ〜………」
van「説明してもらおうか」
ヴァンさんがそう凄むと、力二さんは諦めて話しだした
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van「”美鶴は自分を捕まえた人の言うことをなんでも聞く”………ねぇ………」
力二さんの説明に、私は唖然とするしかなかった
力二さんに「どうしてそんなことに?」と聞いたが、この話は市長が市民に一方的に言ったもので、深い理由は力二さんも知らないそうだ
もし、あの時私がヴァンさんにぶつかっていなかったら…
市長のおふざけだから、大事にはならないとわかっていても、少し怖い
「それにしても……助かりました、ヴァンさん!………」
考え事をしているヴァンさんにそう話しかけると、彼の口がゆっくりと弧を描く
van「………美鶴…君はなにか勘違いをしているぞ?」
「??…どういうことですか?……」
van「美鶴…今君のことを捕まえているのは、いったい誰かね??」
ヴァンさんは私の腰を両手で抱き寄せ、悪い笑顔を浮かべながらそう言う
私はその時、一番捕まってはいけない人に捕まってしまったことを理解した
「…スゥーーー………………」
「力二さん!ウェスカーさん!!助けてください!!!」
私は2人の方に必死に手を伸ばすが、2人は明後日の方向を向き、全く目を合わせてくれない
van「さぁ、美鶴!!いったいどんな願いを聞いてもらうか…楽しみだな!!」
後日、ウェスカーさんに言われたが、私を姫抱きにし、アジトへ帰っていくヴァンさんの顔は、ここ最近で一番の(悪い)笑顔だったらし