「父さん具合はどうだ?」雪子は林檎を源三に食べさせた。
「雪子俺は長く生きられねぇおめぇを二代目組長に任命する。」雪子は一瞬戸惑ったが
「あたし父さんの意思を継ぐよ。」と誓った。
「雪子さんなら林檎組を盛り立てれますよ。」構成員は泣きながら言った。
「今日からあたしが組長だ怠惰は許さんぞ!」と声を張った。
「へい!」構成員達はやる気に満ちた声で返事した。
「組長シノギに行ってきます。」
「テツしくじるなよ。」
「へい。」雪子は源三の病態が心配だったタバコを吸って気分転換した。
「組長シノギ終えましたきっちり金巻取りました。」
「あの女ちゃんとソープで働いてるんだな。」とニヤリと笑った。
「へい先代がちゃんとお灸を添えたからですね。」
「父さんは厳しいからな借金を踏み倒そうとした罰だな。」灰皿にタバコを押しつぶした。
「テツキャバ嬢達の視察に行くぞ。」
「へい。」二人はキャバクラに行った。
「オーナー売り上げどう?」
「これが今月の売り上げだよ。」オーナーは雪子に売り上げ表を渡した。
「上出来だ父さんも喜ぶよ。」テツはスマホで撮った。
「父さん今月の売り上げは上昇だよ。」
「そうかこれで安心して逝けるな。」テツが撮った売り上げ表を見せた。
「親っさん俺らで頑張りますから。」源三は柔らかい笑みを浮かべ息を引き取った。
「父さんお疲れ様でした。」
「組長…通夜の準備してきます。」雪子は鼻を啜りながら
「頼んだよテツ。」と言った。
「雪子大きくなったな。」
「吹山の親っさんも元気そうで。」通夜には関係者が続々と来ていた。
「本日は父源三の通夜に来て下さりありがとうございました生前父は厳しくも優しい人でした。」雪子の話に構成員達も染み染みと聞いていた。
「組長ちょっと良いですか?」
「何だテツ。」二人は別室に移動した。
「組長の事最初は可愛い妹とように思っていましたでも今は…。(U)」テツはいきなりズボンと下着を脱いだ。
「おい此処は葬式会場だ慎め次やったら破門だ!」
「すみません我を忘れました。」テツは気まずそう下着とズボンを履いた。
「あの世の父さんが呆れてるだろうな。」雪子はバンとドアを閉めた。
「雪子顔色悪いぞ。」
「吹山の親っさん何でもありません。」気持ちを沈めようとタバコに火をつけた。
「ゴウテツをボコれ彼奴はあたしを愚弄した!」
「へい。」テツは路地裏で構成員達に殴られた。
「何組長の前で汚いもの出してるんだ!」
「うっ…。」雪子の冷たい目線が突き刺す。
「テツお前そんなにヤリたければソープ行けよ。」
「は…はい。」雪子はテツの頬にタバコを押し付けて根性焼きをした。
「テツ組長に手ぇ出して親っさんがお前を呪い殺したらやべぇだろ!」
「テツ罰として竹刀の素振り100回やれ。」
「分かりやした。」テツは外で竹刀の素振りをした。
「組長大丈夫ですか?」
「予想外で気持ちの整理がつかないよ。」ゴウは辛そうな雪子の姿を見てテツに対して強い怒りが込み上げていた。