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シャルナークは静かにユメを見下ろしていた。
シャル「……全部、見てたよ。君、本当に戦う気なかったでしょ?」
ユメ「……戦えば、どっちかが壊れる」
シャル「君さ……ほんとは、“クルタ族”のこと何も忘れてないんじゃないの?」
ユメ「忘れてなんか、ない。でも……今さら家族の顔を、どうして思い出せる?」
そのとき、クロロが現れた。
クロロ「君は、彼の心に“赤い影”を落とした。
これでクラピカは、ますます見えなくなる。真実から──そして君からも」
ユメは小さく笑った。
ユメ「……それでいい。
私が“蜘蛛”である限り、彼に知られちゃいけない」
けれど──
心の奥で、確かにあの赤い瞳が、ユメの記憶を揺らしていた。