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掲示板の前に人だかりができている。
それもそのはず、今日は1年間共に過ごすことになるペア発表日だった。
結果発表を見て、安堵する者、落胆する者、それぞれであったが、確認するなりその場から皆離れていく。
しかし、誰もいなくなっても尚、相田亜瑠は掲示板を見たまま固まっていた。
一条蓮也×相田亜瑠
亜瑠「まじか……」
亜瑠は成績最下位。
なのに相手は成績最上位の蓮也。
ということは蓮也が亜瑠を所望したということだ。
その様子を少し遠くで見ていた蓮也が近づいてくる。
『相田亜瑠くん、だよね?』
「うわっ?!……あ、はい」
『僕は一条蓮也。ペア…これからよろしくね(手を差し出す)』
「…よろしく…(握手する)」
握手すると、優しく包み込まれるようなしかししっかりと抑え込まれるような感覚に襲われ、慌てて手を離す。
「ッッ…///(手を離す)……あ、えと、じゃあ!」
足早に逃げていく亜瑠を見てニヤッと笑う。
『しばらくは楽しめそうだね♪』