コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
当日。私達はゲルテナ展を開催している場所へと向かった。そして先にメアリーとともに
「いこうよメアリー」
「っ…うん!」
やっぱり可怪しい美術館はそのままで、変わったのはメアリーの花が造花じゃなく、本物の花だということ。
「とりあえず、ここ調べないとね。」
「うん…イヴ、怖くないの?」
「怖いけど…なんとも思わないよ。」
※流石に省略します
「返してよ!ギャリーのバラ」
メアリーは叫んだ。私は…
(私は、ギャリーのためなら…)
喜んで悪役を演じる。
「…じゃあ、メアリーのバラと交換してよ。」
「っ…メアリー。アタシはいいから、ここから出なさい。」
「…でも」
「絵画のくせに。」
「…え?」
「メアリー、貴方絵画のくせによく喋るね。本当はこの世界にしか住めない存在なのに。」
「っはあ?絵画なのはギャリーでしょ?なんで私なの?」
そうやってしびれを切らしているところに、私は釘を刺す。
「もともとの絵画はどちらなのかな?メアリーという名の絵画 」
「っ…」
「分かったよ。これでギャリー、助かるんでしょ? 」
そういってメアリーはバラを渡す。そしてー
私はバラを落として、躊躇なく踏みつける
「うっ…え?イヴ…」
絶望しているメアリーの顔が瞳に写る。
それからメアリーは絵画となり、ギャリーはお父さんの友達となった。
いまいち美術館のことは覚えていないけど、今、幸せな気がする。