テラーノベル
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おはよう 今日が始まったね
仕度をして家を出てみれば
空は晴れてて 天気雨
今日は午前で止むらしい
日が沈んで 外に出れば
朝の空とは大違い
人の言など当たらないと
口で小さく呟くばかり
人の世は
晴れ ときどき雨
荒れ ときどき風
嵐のような社会に
飛ばされぬよう 留まるばかり
次の日 目が覚めて
おはようと言ってみれば
空は虹
昇る日に照らされていく
雨の粒たち
人の世は
晴れ、ときどき雨
荒れ、ときどき虹
僕らは虹に夢を乗せて
どこまでも続くような
虹の果てを追いかける
コメント
1件
詩、でしたね。第25話ということで、連載の一区切りか、あるいは何かの節目を描かれたのかなと感じました。「人の世は晴れ、ときどき雨、荒れ、ときどき虹」このフレーズがとても沁みました。天気雨や空模様に人の世の移ろいを重ねる視点が綺麗で、朝と夕方で変わる気象のように、人の心も一定ではないんだろうなと。ラストで追いかける“虹の果て”が、諦めではなく希望として描かれているのが、読後感をとても優しくしてくれました。
RanJam