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ジムの中は汗と熱気に満ちていた。
バンチャンはタンクトップ姿で、器具の調整を終えるとチャンビンに手を差し出した。
🐺「はい、今日は胸。ビニ、ベンチ乗って」
🐷🐰「っしゃ、見てろよヒョン。前より上げてやるからな!」
チャンビンがベンチプレスに仰向けになる。
バンチャンは真上に立って、バーを支える位置についた。
🐺「よし、バー渡すぞ。無理すんなよ?」
🐷🐰「分かってるって。俺を誰だと思ってんだよ〜〜っし!」
((チャンビンがバーを持ち上げる))
🐺「そのまま、下ろして──ゆっくり……そう」
((ぐぐっと重さに顔をしかめながら、チャンビンがバーを下ろす))
🐷🐰「ッ、くっそ、これマジきっつい……!」
🐺「でもお前、前よりフォーム綺麗になってる。効いてるぞ、胸に」
🐷🐰「……へへっ、マジ?」
🐺「マジ。ちゃんと見てるから」
((チャンビンがふとバンチャンの顔を見る。上から真剣な目で自分を見ていて、少しだけ鼓動が跳ねた))
🐷🐰「ヒョンさ……近すぎない?」
🐺「補助だし、当然だろ?」
🐷🐰「……なんかその目、反則」
🐺「え?」
🐷🐰「真剣すぎ。そんな顔で見られたら……集中できねぇって」
((チャンビンが顔を真っ赤にしながらバーを戻す))
🐺「……バカ、集中してくれよ。お前が潰れたら俺が焦るだろ」
🐷🐰「……潰れてみようかな、わざと」
🐺「やめろ、可愛いとか思う前に、心臓止まるから」
((ふたりの間に一瞬、変な空気が流れる))
🐷🐰「──じゃあ、終わったらプロテイン飲みに行こ。ヒョンの奢りで」
🐺「……はいはい、よく頑張ったビニにご褒美な」
((軽く頭をぽんと叩かれて、チャンビンが小さく笑った))