「元貴痩せたよね」
そう言いながら若井が俺の口に食べ物を入れる
「んぉっ、」
急だったのでおかしな声が出る
「やっぱり??」
なんとなく自覚はあった
「見てたら分かる」
若井は次々に食べ物を食べさせようとしてくる
「お腹すいてないよ」
今は食べる気分じゃなかったので、申し訳ないが断る
こんな事言ってるから痩せたんだけどね
もちろん多忙っていうのもある
俺の言葉を聞くと、若井は段々申し訳なさそうな顔になっていき慌てて口を開く
「嘘、嘘」
そう言い微笑む
自分で食べるのはとてもじゃないけど手が進まないため、口を開けてみる
「食べさせて欲しいの??」
笑いながら若井が言う
「若井が食べさせてくれたものしか食べる気起きない」
少し悪戯混じりだけど、僕は素直に言葉を並べる。
「可愛いかよ!!笑」
若井が少し頬を赤くして、笑いながら言う
「可愛いって思うと思ってやってる」
「めっちゃ素直じゃん」
言われてみて、確かにとなる
いつも捻くれ者ってことか
素直過ぎる自分に少し恥ずかしくなった
「早く食べる」
俺は暑くなっていく体温を誤魔化すかのように、咄嗟に口を開いた。
最近元貴の容姿が痩せてきたように見えた
「元貴痩せたよね」
そう言いながら元貴の口に食べ物を入れる
「やっぱり??」
自覚はあるっぽい、じゃあもっと食べて欲しい。
「見てたら分かる」
なんか最近元貴が1回り小さくなったなーと感じていた
俺がデカくなってるのかもしれないけど。
「お腹すいてないよ」
無理やり口に入れたのを思い出し、申し訳なくなる
「嘘、嘘…笑」
元貴はそう言うと、口を開け、いかにも食べさせてほしそうな顔でこちらを見ている
「食べさせて欲しいの??」
笑いながら問い掛ける
「若井が食べさせてくれたものしか食べる気起きない」
体温が一気に上がった気がした
「可愛いかよ!!笑」
俺は笑顔をつくり、上昇する体温を逃がそうと思った
「可愛いって思うと思ってやってる」
「めっちゃ素直じゃん」
いつも捻くれすぎてて、やけに素直に感じる
そうすると元貴は少し恥ずかしそうな顔をして
「早く食べる」
といい、俺の手を持ち食べ物を口に運んだ。
コメント
4件
仲良し感。好きです!
1人の視点だと短くなってしまうため、両方の視点を書いたら思ったより長くなりました。🙇🏻♀️ 最後まで読んでくださりありがとうございます!!!