テラーノベル
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「元貴痩せたよね」
そう言いながら若井が俺の口に食べ物を入れる
「んぉっ、」
急だったのでおかしな声が出る
「やっぱり??」
なんとなく自覚はあった。
「見てたら分かる」
若井は次々に食べ物を食べさせようとしてくる
「お腹すいてないよ」
今は食べる気分じゃなかったので、申し訳ないが断る。
こんな事言ってるから痩せたんだけどね
もちろん多忙っていうのもある。
俺の言葉を聞くと、若井は段々申し訳なさそうな顔になっていき慌てて口を開く。
「嘘、嘘」
そう言い微笑む
自分で食べるのはとてもじゃないけど手が進まないため、口を開けてみる
「食べさせて欲しいの??」
笑いながら若井が言う。
「若井が食べさせてくれたものしか食べる気起きない」
少し悪戯混じりだけれど、僕は素直に言葉を並べる。
「可愛いかよ!!笑」
若井が少し頬を赤くして、笑いながら言う
「可愛いって思うと思ってやってる」
「めっちゃ素直じゃん」
言われてみて、確かに。
いつも捻くれ者ってことか
素直過ぎる自分に少し恥ずかしくなった
「早く食べる」
俺は暑くなっていく体温を誤魔化すかのように、咄嗟に口を開いた。
コメント
4件
仲良し感。好きです!
1人の視点だと短くなってしまうため、両方の視点を書いたら思ったより長くなりました。🙇🏻♀️ 最後まで読んでくださりありがとうございます!!!