この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません
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佐久間side
ぐじゅ、と俺の下半身から音が立つ。自分よりも少しだけ大きい彼の手に包まれた自身は、何かを吐き出したくて堪らないといった様子で脈打っていた
『っはぁ、あ…♡』
「もーこんななっちゃって…ふしだらですねぇ」
『はぁ、?ぅ…そ、れは、違、』
「ふーん。ならもうちょっと我慢してくださいよ」
『ひ、っ…?♡ぃ、あぅ…っや、やぁ…♡』
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ことの発端は10分ほど前。使用人たちはみんな寝たと思い込んで、部屋で一人でシていたところを見つかってしまったことからだった。
『…っ、ん……』
居ないとは思っているし一応部屋は防音になっているけれど、念のため声を抑えて無心に手を動かす。一人でこんなことするのに意味なんか無いと思うし、やりたくもない。でもやっぱ人間だし、男である以上仕方がないってところもあって。サクッと抜いて終わろうと思っていたのに。
『、…ん、っん……ッぇ?!』
突然ガチャ、と音を立てて扉が開いた。ひょっこり覗いたのは俺のお気に入り執事くんの吃驚顔。やっちまった!!!みたいな顔をしている
「っえ…ちょ、ご、ごめんなさいっ!!ノックしたんですけど返答無かったから@$#%&?!!??」
もう慌てすぎて何言ってっかわかんねえ。もう見られちゃったら仕方ない、覗かれちゃったのこっちとしては丁度いいし。責任取ってーとかいってこれを口実にちょっと付き合ってもらおう
『…や、鍵かけてなかった俺が悪いから。いーのいーの、笑』
「いやほんとごめんなさい!これ届けに来ただけなんで!!ほんっとに失礼しました!!」
『えっ、ぁ、え、ちょっと待って!』
「えっ?!何ですか、いや何ですかってか今引き留めちゃダメでしょ」
『…勝手に入ってきて俺のこの…コレ、見るだけ見てただで帰れると思ってる?』
「……何でもするのでクビだけは…」
『言ったね?』
「はい、」
泣きそうな顔。やっぱ何回見ても可愛いなあ、そんな顔されたら食べちゃいたくなっちゃう。俺だけのもんになんないかな、なんて。
『んじゃ俺の相手してよ』
「…?え?佐久間さんの相手、」
『そ。セックスしよ』
「セッ…?!え、いやいやいやそんな、」
『俺の言うこと、聞けないの?』
「そ…れは、」
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俺が彼を抱くつもりだったのに
『ね、ぇ…やだもぉ♡』
「俺とシたいんですよね?ならこんなんで終われないでしょ」
“一緒にいいとこ、探してみましょうか”そんな言葉と共に今の俺の中に入っているのは俺の指と彼の指が1本ずつ。俺の手ごと掴んで動かすもんだから予測不能な刺激に翻弄される。同じ自分の手なのに、彼が居るか居ないかでここまで変わるもんなのかと感心さえしてしまう
『っはぁ、あ…♡』
「もーこんななっちゃって…ふしだらですねぇ」
彼の空いている方の手が俺のものを包んで、ゆっくりと扱きだす。同時に弄るのなんて初めてで、段々と頭の中がふわふわしてくる。反論したいのに、上手く言葉が出てこない
『はぁ、?ぅ…そ、れは、違、』
「ふーん?ならもうちょっと我慢してくださいよ」
『ひ、っ…?♡ぃ、あぅ…っや、やぁ…♡』
意地悪な言葉と共に彼の指が痼を掠める。そこにそれがあると言うことがわかっているのに、決定的な刺激は与えてくれない。もどかしくて、もっと触ってほしくて。なのに正直になれない自分に心底ムカついた
『も、態と外さないでよ、♡』
「何がですか?」
『…わかってんでしょ、』
「いやぁ、わかんないです。こういうの俺、初めてなもんで」
初めてなの?!絶対嘘じゃん、これが初めてならセンスと才能ありすぎててやべえよ。俺一応処女よ?処女をここまでぐずぐずに溶かせるって中々だろ…
「ほら、言ってくれなきゃわかんないですよ。佐久間さんは、俺にどうしてほしいの?」
『……抱…いて、ほしい。もっときもちいのほしい、』
「…んは、じゃあ一緒に気持ちよくなりましょ?♡」
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普段スーツに隠れている綺麗な素肌が俺のものである印で汚れていく。首元には赤い印、腹部には俺の白濁。それに加えて聞こえてくる荒い息遣いが愛おしくて堪らなかった
「ふは、可愛い…たまんないわ、」
『…っぁ?!♡、やだ、奥、やぇ…やめて、♡』
「ちょっと…ごめ、なさい。止まれない、です」
ぐぅっと奥まで彼が入ってくると同時に例の痼が押し込まれて腰が反る。暴力的なまでの快感から逃げようと身体を捩るも逆効果だったようだ。いいところに当たってしまって力が入らない、何も考えられない
『…っう、♡ぁ、あべちゃ、ぁ…べちゃん、』
「…ん、なぁに佐久間さん」
聞いたことがないくらい甘い声。他の人には出さないようなこの声を、俺だけが独占しているこの状況に優越感と愛おしさを感じてしまったせいで隠していた想いが溢れ出てしまった
『すき、』
「へっ?」
『大好き』
やばい。なんか勢いで告っちゃった!ポカーンとしてる。まあ動きは止めれたから良かったっちゃ良かった…のか、?
「ぇ…でも、佐久間さんは主人で俺は…」
だーもう、真面目すぎるこの男。煮えきらん。俺が求めてる返事を彼は言えるはずなのに。多分、俺と同じ気持ちなはずなのに。なんかよくわからないけれど、そこの自信だけはものすごくある
『もー上下関係今カンケーないから!亮平の意志を聞きたいの、』
「俺の意志…」
『そう、俺のこと好きじゃない?』
「…俺、も、好きです、」
『にゃは、だよねー笑』
「だよね?!笑」
『いやなんか自信あったんだもん笑』
「やだなあもぉ…いやまあ、そういうとこに惚れたんですけど、笑」
ほっぺにちゅーすると口に返してきたから、そのまま味わうように長くて甘い口付けをした。恋人になってからの夜は、いつもより短くも幸せで暖かかった
コメント
4件
なんか逆になってるぞ〜、‼️ 主人が執事にされるの大好きなんです、ありがたい……
あべさくー!!!!!💚🩷