この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません______________________________________
岩本side
ちょっと異常事態かもしれない。いつも通りお休みのちゅーをして別々のベッドに潜り込んだ…はずだったのに。なんか横に居る。いや横に居るっていうか、も う普通に抱きついてきてる
「…え、あのさ」
『ん?』
「何で俺んとこ居るの?」
『え、嫌?』
「全然嫌じゃないけど」
理由はないんかい。急にこういうことするから彼はよくわからない。よくわかんないところも好きになってしまった俺が悪いんだけど。理性が残っているうちに彼を送り返そうと思って言葉を選んでいた。なのになんか、頬とか耳とか挙げ句の果てには口にまでキスしてきている
「ん、ちょ、待って」
『ん?』
「今日どうしたの?」
『どう…キスは好きな人にするものってネットで知ったから、実践してる』
「…俺以外にしちゃダメだからね」
『しないよ、俺が好きなの照くんだけだし』
やばいピュアすぎる、あんなことそんなこと考えてしまった数分前の自分をボコボコに殴りたい。そんなことしたら彼に怒られるだろうからやらないけど
「…あとベッドでやるとちょっと、ね。危ないから」
『なにが?』
「俺…の、…その、俺が笑」
『……?あー…』
多分彼はそういうことに疎いから知らないだろうなと思っていた。もっと信頼関係を築いてから後々教えていけばいいと、ゆっくりでいいと思っていたのにここでも俺の予想を裏切ってきた。それも、俺の都合の良い方に
「…ま、今日は寝よ」
『俺色々勉強したよ』
「え?」
『いつも俺のこと大事にしてくれる照くんに、俺もなんかしたげたいなって思って』
「…?料理とかってこと?」
『いや、……わかんない?』
俺の上に覆い被さるように移動して、再び優しい口付けられる。彼の頬に手を伸ばすと上から彼自身の手を重ねて擦り寄ってきた。どこで覚えてくるんだよこんなの
「んで?要するに蓮は何が言いたいの?」
彼の口から出る決定打を聞きたくて。口ごもったその先を早く言うように促す。意を決したように俺の目を見たかと思うと恥ずかしそうに小声で誘い文句、なんてものを伝えてきた
『…ちゅーの続き、しませんか』
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『ん…っあ、ちょ、ひかるく…』
「…?あれ、初めてって言ってなかったっけ…」
変だなあ。初めてって言ってた割には緩い。もう指2本入ってるし、前立腺を軽く擦ると声を聞かれたくないのか口元を押さえながら小さく喘ぐ。最初は痛みを感じる人も少なくないってよく聞くのに、これは一体どういうことなのやら
「ほんとにココ使ったことないの?」
『な…い、です、』
「ほんと?なんか異常に柔い気がすんだけど…」
『…そ、れは、』
心当たりあるのかよ。どういうこと?施設の人に無理矢理されてたとかだったら施設ごと買収して一旦職員全解雇できるな。とか、俺が仕事行ってる間に誰かと会ってたならそいつを抹殺してやろうかな。とか、依然として緩い彼の中を弄りつつ考えていると俺の動きを止めようとしたのか手が伸びてきた
「あ、ごめん痛かっ…」
『…自分でやったから』
「ん、え?なにが?」
『だから、調べて自分で弄ってたんだって』
「…は?」
『近いうちに誘おうと思って、一週間前くらいから風呂…とかで…』
言ってるうちに恥ずかしくなってきたのか語尾の方は聞こえなかったけれどそんなこと気にならないくらい嬉しかった。彼からスキンシップを取ってくることも、好きだと言ってくることもあまりなく、一方的な想いだと思い込んでいたから余計に。
「え、そんなに俺とシたいと思ってくれてたの?」
『…好きな人には喜んで貰いたいじゃん』
ぷちぷち理性が切れてってるような気がする。嫌われたくないし気持ちよくなって欲しいし。優しくしなきゃなあ
「抱き潰しちゃいそう」
『え?』
やべ、本音が漏れた
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『…っ、…ん、ふ…♡』
「なんで声抑えるの、聞きたいんだけど」
『は…恥ずい、から、』
痛いのか快楽を逃がすためなのかはわからないがぐしゃぐしゃになるくらいシーツを強く握って、唇を噛んで。鼻から抜けていく甘い声と口の端から漏れる荒い息遣いしか聞こえない。嫌がっているところ悪いけれどこっちとしてはどうしても彼の声を聞きたい。もっと自分にしか見せない姿を見せてほしい。そう望んでしまったから、軽く口付けてそのまま彼の唇を舐めて。俺の意図に気付いたのか、薄く開かれた口に舌を忍び込ませるとぎこちなく舌を絡めてきた
『…っ、ん…、?んっ…く、ぅ”…♡』
弱々しく胸板を叩いてきていることに気が付いたから口を離すと目に溢れんばかりの涙を溜めて睨んできていた。くそぉ、可愛い。やり方わかんなくて苦しかったんだろうな
『っは、ぁ…はぁ、ぅ……』
「蓮、れーん。鼻で息すんの。口は俺で手一杯でしょ」
『し、死ぬかと、思った…?あ、っちょ、待ってやだ、ぁ…♡』
油断してたから律動を再開するとまた口を押さえようとしていた。そうはさせまいと指を絡めて手を握ると握られたのは嬉しかったけど声を抑えられないのは嫌だからかめちゃくちゃ微妙な顔をしている。なんかぐずぐず言ってるけどここで止まれるほど余裕はありませんよと
『ちょほんと待っ…♡ひかるく、ひっ…ぁ、♡』
「…っ、はぁ、無理なこと言うなよ、」
『や…ばい、出そ、』
「イきそ?」
『たぶ、ん、…ぁ、待って、イッ…♡』
これまでの比にならないほどぎゅうっと中を締め付けられると同時に腹部に生暖かい液体がかかる。締め付けに耐えきれず一緒に出してしまった後に気が付く。いらないから早くしろって流されてゴムつけてねえじゃん
「っ…?!や…ば、ごめん中…」
謝ろうとした矢先に手を彼自身の腹に当てて一言なんか呟いた。だからどこで覚えてくるんだよそんなの
『……照くんの、あったか、』
「…お前さぁ、」
止まれるわけがなかった
コメント
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お前さぁ、っていっつも通りでなんか可愛くて、好きです(?) あと、ピュアなめめも、さいっっこうです、‼️
ピュアなめめ美味なり _(´ཀ`」 ∠)_