コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
昼休憩。俺は真琴を呼び出し、屋上で昼飯を食べていた。
『なぁ。真琴。』
俺は自然に“昨日”のことを聞いてみることにした。
『あのさ、なんで、あ、いが、』
自然に聞くことができず、おどおどしながら質問する俺に真琴は、
『あのさ』
と、話を遮るように言ってきた。
俺は、そのとき、聞いてはいけないものだったのか、と悟った。
それから続けて、
『僕さ…、』
と、何かを言いたげに眉間にしわを寄せて少し気まずそうに真琴は口を閉じた。
それから食べ終わるまでは俺らは二人とも、一言も話さなかった。
そんな沈黙を遮ったのは真琴だった。
『君はさ、同性愛者についてどう思う?』
と、怯えながら聞いてきた。
最近よく聞く「同性愛者」とい言葉。俺は特に何も思っていない。
強いて言うなら、同性愛で俺が問題視しているのは子供が作ることができない点だ。愛する人との子供は欲しいだろう。と俺は思う。子供を作る気のない人なら、そんな点もなんとも思っていないと思うが。
とにかく、自分の好きなように生きれるのなら、何でもよいだろう。そう思った。
俺が黙っていることを不思議に思ったのか、こちらを心配そうに真琴は見てきた。
怯えて聞いた質問に返事を返さない。それは、物凄く怖い。
ここは、早く返してやらないと。
『俺は、幸せならいいと思う。』
そう言った。
真琴は安心したように、
『そっか。ありがとう。』
と返してくれた。