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前回までのあらすじ☆
腐男子の俺はBLゲームに転生して、主人公の兄になりましたぁ!!
トイレから戻ると、
「本当にごめんなさい。」
とまた、風馬が謝った。どう返せばいいのだろう…ゲームなら選択肢があるけどリアルだとないし…
「お前は悪くないから謝らなくていい!心配だけしてくれ!」
どうだ…?
ポカンとしているみたいだ。いつもとガラッと性格が変わって戸惑ってるな。
「あ、あと敬語もなしな。わかったな?」
「いい…の?」
「いいぞ!」
キラキラおめめで俺のことを見て言った。
「じゃあ、か、海にいって呼んでもいいの?」
「いいぞ!」
風馬は少し照れていた。カワイイカワイイカワイイ
兄ちゃん嬉しいぞ(^q^)
「海にい、ちょっと怖いイメージあったけど本当はすごい優しいんだね。俺、母さんにもあまり優しくされたことなくて…家族っていいな。」
風馬はふんわりと笑った。
「よし、俺はもう元気だから一緒に遊ぼう」
「海にいとなら何でもするし、どこでもついてく。」
「大げさだなぁ」
弟っていいな
それから時間は経ち、俺は四季学園2年生、風馬はもうすぐ入学して、1年生になる。攻略対象達はクラスでかっこいい〜とか付き合いたい〜とかで名前が出るぐらいだ。直接、接することはなかった。
俺のハッピーな学園生活と可愛い弟風馬のためにも頑張らなきゃ。
「寮の部屋は海にいと離れてる…」
今日も天使は可愛い。
「明日の入学式が楽しみだな」
思わず微笑んでしまった。
チャランチャランチャラン📳
「あ、佐藤から電話だ。」
佐藤は四季学園で初めてできた親友だ。すげぇいいやつだけどシスコンなのが玉にキズ…俺も風馬のことが大好きだが、あいつまでひどくない。
風馬は俺のスマホをひょいと取り上げ、
「海にいとの時間を邪魔するなシスコン。」
と言い放ち、ぶちっと切った。
「コラ風馬!兄ちゃんの友達に意地悪するなよ。」
どうせ電話の内容は妹の可愛さについてだろうけど電話がかかる度にやられては困る。
風馬は、ショボーンと子犬のようになった。
「海にいとの時間を邪魔されて嫌で…」
かっ、かわいい!そんなふうに見つめられたら許さないわけがない。
「兄ちゃんも強く言い過ぎた。ごめんな。」
俺は風馬の頭を( T_T)\(^-^ )ヨシヨシした。
「俺、結婚するなら兄ちゃんがいい。」
「それは無理だろぉ〜」
だってお前には彼氏候補がいるからな!
こういう日がずっと続いたらいいのに…明日は風馬の入学式。神様、どうか…風馬がつらい思いをしませんように。心のなかでそっとお願いをした。