TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

今日は四季学園の入学式。

桜が満開に咲き、ひらひらと舞っている。

風馬は新しい制服をキリッと着こなしている。

さすが、ゲームの主人公!

それにしても…

「お前、成長したなぁ〜。昔は俺のほうが身長高かったのに…」

手で身長を比べてみた。

弟に身長を抜かされるのはなんだか悔しい。しかも、ゲームの風馬は華奢な感じだけどこっちの風馬は鍛えているのか細マッチョだ。

比べて俺は前世と同じく運動神経は悪いし、体はバキバキじゃない…

「今なら、俺が海にいを抱っこできるよ」

「えぇっ!」

弟に抱っこされるのはプライドが…

でも、ゲームのキャラに抱っこされるのは前世ではいくら願っても出来ない体験だ。

「じゃあ、お願いしよっかなぁ//」

「リョーカイ。あそこの受付までね」

子供っぽいって思われたかな…

風馬は軽々、お姫様抱っこをした。

「抱っこってそっちぃ?!」

たかいたかーいの方だと思ったのに!

「海にい、軽いんだね」

風馬がお姫様抱っこしながら、耳元で囁いた。

なんか、ゾワッとした。

「ちょっ…俺、耳の近くで話されるの苦手みたい。ゾワッとした」

俺は耳をさっと押さえた。

すると、風馬はニヤッと笑った。

「じゃあ、これは?」

「ひぅっ!?」

次は耳たぶを触られて、またゾワッとした。

「海にい、これもだめなんだ。かわい〜」

前世から耳は弱いんだよね…

「やめろ!抱っこもやめろ!ほら、周りの人に見られ…」


一目でわかった


「君たち仲いいだねぇ〜。友達?兄弟?」

話しかけて来たのは攻略対象の一人である。

冬見 氷だということに…




冬見 氷。

人たらしでチャラ男、泣かせた女は数知れず。

主人公風馬と同じく母に愛されず育つ。

風馬に興味を持った冬見は無理矢理…

゚(゚´ω`゚)゚。ピー!!をしようとした。

が、母に殴られた時の傷を風馬が見つけて…

「この傷…」

「これ?母に殴られたときにできたやつ。俺はあいつのこと母親だと思ったことないけどな…」

冬見は手をギュッと握りしめた。

「辛かったですよね…」

風馬は冬見の傷をそっと撫でた。

そして、二人は心も体も一つに…

ああ〜!!!もう一回ゲームやればよかった!!

そのシーンを見たときは萌えが止まらなかった…

その二人が今、目の前にいる。

「兄弟ですけどなにか?用が無いなら話しかけないでもらえます」

風馬が少し棘のある言い方で言った。

「そんな警戒しなくていいよ!俺は弟くんを抱っこしたいて微笑ましいなぁ〜って思っただけ」

冬見は俺をチラッと見て笑った。

オトウトクン??

「俺が兄だぁーーー!」

冬見が「えっ」と驚いた。

「弟より背が小さくて悪かったな」

俺は冬見をキリッと少し睨んだ。

「色白くて細くてきれいだから、食べちゃいたいくらい可愛いと思ったよ」

冬見はぺろっと舌なめずりをした。

「は…?」

風馬が今にも殴りだしそうな怖い顔をした。

すると、アナウンスが聞こえてきた。


《新入生は体育館へ早く集まってください》


「俺、行かなくちゃ。海にいは真っ直ぐ教室に行くんだよ!絶対に!」

この会話を聞くと本当に俺が弟のようだ…

「またな、風馬!」

手を振って別れ、風馬の言うとおり真っ直ぐ教室に行こうとしたら

「ちょっと待って!君、良かったらさ、俺の部屋来ない?今日は学校は午前だけだし」

冬見に呼び止められた。

??×風馬大作戦の情報を得ることができるチャンスだ。

「行かしてください!」

「かわいー子が来てくれるから楽しみだな」

冬見は笑って去っていった。


次回へ続く

BLゲームに転生した腐男子くんはバッドエンドを回避したいのだ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

152

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚