〇〇「あ、お頭と白南風丸の口ん中に飴ぶち込むの忘れてたわ」
「ま、いっか」
「今船の上じゃないし」
〇〇が町を眺める
「それにしてもこの町相変わらず賑やかだなー」
「私も町行こうかなー?」
町の人「あ、貴方、水軍の一人ですか?」
〇〇「え?あ、まぁ(全然違うけどこれ違うって答えたら色々とヤバいかもだから嘘ついとこ)」
「(待って服装でもう怪しいだろーが馬鹿じゃねぇの、私)」
一人でボケて一人でツッコむ〇〇
町の人「この町に来てくれたという事は歓迎します」
「ですが…ここの町は夜になると出るんですよ…」
〇〇「え、何が?」
町の人「あれですよ…」
〇〇「え?何?うんこ?」
「お兄さん便秘気味なんですね、私もですよ!」
疾風「お化けに決まってるだろーが!!!」
〇〇「うおっ!?疾風さん!!」
疾風「お前出るで何でお化けが出てこねぇんだよ!!」
〇〇「え?うんこも出ますよ?」
蜉蝣「出るの意味が違うんだよ」
〇〇「へー、幽霊も便秘ねー」
町の人「それも違いますね」
〇〇「え、違うの?まぁいいか」
「それで他に情報ってありませんか?」
町の人「見た者は…必ず呪われてしまいます……」
〇〇「呪われた人ってまだここにいるんですか?」
町の人「いえ…呪われて海に飛び込んで溺死した人が何人も居ます…だから夜になると誰も外に出なくなるんです…」
疾風「こ…怖え……」
〇〇「えー、うんことかおしっこする時どーするんですか?」
「それに厠って何処にあるんですか?」
町の人「厠ですか?厠なら外に」
〇〇「終わりましたね、疾風さん」
疾風「いや終わらねぇし!!」
〇〇「ま、高速で移動して高速で済ませて高速で中入れば余裕ですよ!」
「少なくとも私は」
「そんなにビビってたらお嫁さん来ないよー?」
疾風「居るわ!!蜉蝣も居るわ!!由良四郎も居るわ!!」
〇〇「うぇ?マジっすか(あ、pixivで見たわ、説明されてたわ)」
「お幸せにーー!!!!」
「私の推し達よーー!!!!」
疾風&蜉蝣&由良四郎「うるせぇ!!!!!」
〇〇「そっちもうるさいですって」
夕方
〇〇「えー!?疾風さん濡れ女子見たんですか!?幽霊じゃなく!?」
疾風「お化けも出るなら濡れ女子も出るだろ!!」
〇〇「濡れ女子とは、カチッ」
〇〇「へー、会ったときやってみよー」
お頭「さて、晩飯の準備するかぁ!由良四郎!」←飯当番
由良四郎「はい!」←飯当番
〇〇「私も手伝いまーす!!」
疾風「包丁振り回すとか危ねえ事すんなよ」←飯当番
〇〇「私17だけど!?」
蜉蝣「重と航と同い年なんだな」←飯当番
〇〇「学校留年しそう!」
お頭「そりゃ大変だな」
作っている最中
蜉蝣「〇〇、お前上手いもんだな、包丁の使い方」
〇〇「親の手伝いしてるもんなんで!」
「包丁で材料切るのは慣れてますよ!」
疾風「まぁでも、慣れてても切る時は切るからな、気を付けろよ」
〇〇「何か私子供扱いされてない!?」
「私この時代では大人ですけどー!?」
「私が生きてる時代は18で成年で20で飲酒出来ますけど!!」
由良四郎「そんな先なのか」
疾風「嘘だろ!?」
蜉蝣「だいぶ人生無駄にしてるぞ」
〇〇「それを私に言われても」
「私の時代は技術が進んでるから寿命も延びたんですよ」
「室町時代は技術もそんなに進んでなかったからという事もそうですけど戦で早死していたと言うこともそうなんだなと、」
「だから成年するのが15歳なんだと」
蜉蝣「確かにこの時代は戦がある」
「何処へ行っても戦だ」
「お前は平和な時代に生まれたもんだな」
〇〇「まぁ、私、推しに会う為ならどんな時代でもいいんですけどね」
ご飯ができ
〇〇「皆揃っていただきまーーーす!!」
飯食べ始めた
〇〇「…………………………」
兵庫水軍「!?!?」
〇〇が後ろに思いっきりぶっ倒れた
東南風「お、おい?」
航「〇、〇〇ちゃん大丈夫!?」
白南風丸「何があったんですか!?」
〇〇「…………………………」
〇〇が外へ行き
兵庫水軍「????」
お頭「変なもん食っちまったのか?〇〇は」
〇〇の声が響いた
〇〇「………………………」
〇〇が戻って来た
兵庫水軍「…………………………」
「え????」
〇〇「え?」
「美味しすぎてびっくりしただけです」
重「びっくり所じゃなかったけど!?」
〇〇「いやー、推しが作った料理を推しと食べられるなんて、幸せですよー」
晩飯食い終わり、隙間時間
〇〇「いやー、でもこの時代の便所は不便ですなー」
「でもそこが時代を感じれて勉強になるんだ!!」
網問「〇〇の世界の厠はどんな感じなの?」
〇〇「まー、簡潔に言えば便利で自動でうんことかおしっこを流してくれる」
網問「そのオソマとかは何処に行くの?」
〇〇「下水道行き」
間切「下水道ってなんだ?」
〇〇「どう言葉にすればいいか分からないからGoogle先生に頼むわ」
「下水道とは 簡単に、カチッ」
〇〇「の、事だな」
航「良く分かんねぇけどすげぇ事は分かった!」
「な、東南風!」
東南風「あぁ」
白南風丸「何話してるんですか?」
重「俺らも混ぜてー!」
〇〇「いいよーん!」
白南風丸と重が参戦してきた
〇〇「ところで疾風さんが濡れ女子を見たって言ってっけど、私達も見に行かない?ついでにお化けも」
網問「えー、呪われるとは聞いたけど、本当かどうかは分からないよー?」
〇〇「分かんねぇから行くんだよ!?」
「てなわけで強制参加!!!」
ハイティーン組「えーーー」
東南風「はぁ………」
〇〇「えーーじゃねぇよ、溜息つくなよ東南風」
「海の男共、根性を見せろ!度胸を見せろ!漢を見せろ!」
ハイティーン組と〇〇が外へ行く
舳丸「重、何処行く気だ?」
重「何か〇〇さんが疾風兄が濡れ女子見たから確かめに皆で行こうって言い出して、あとこの町に出る幽霊を見に…」
疾風「お前命知らずだな!!〇〇!!」
「見たら呪われるぞ!?」
〇〇「たかが幽霊を見ただけで呪われるって有り得ないですよー」
「濡れ女子が笑って笑い返したら一生付き纏うとは言われてますけど」
「でも私、疾風さんみたいにそんなビビったりしないですしー」
疾風「お前失礼だな!!!」
〇〇「じゃ、行ってきまんこーー」
外に出た
〇〇「懐中電灯、照射か発光か何か!!!!」
「さぁ!行くぞ!濡れ女子と幽霊を探す旅に!!」
東南風「旅じゃないけどな」
〇〇「出発おしっこーーー!!!小便は飲めるーー!!!」
間切「汚えな!!!」
〇〇「いやー暗いねー」
「てか重、ビビってんの?」
重「び…ビビってなんかないぞ…!?」
〇〇「じゃあ何でそんな震えて私にがっしりと肩掴んでんだよ」
重「こ、これはもしもの為の対策だよ…!!」
〇〇「いや何処が?」
ハイティーン組(東南風除く)「うわっ!?」
〇〇「風か何かで草木が動いただけだろ」
東南風「それか野良猫とか夜行性の小動物だな」
白南風丸「びっっっっ……くりした……」
〇〇「網問までビビってんの?」
網問「ビビってねーし!!ていうか俺の地元には色んなカムイがいるから幽霊とか普通だし!!」
〇〇「網問お前の地元に色んな神様とか幽霊とか妖怪居るなら尚更日本の妖怪見ても平気なんじゃねぇの?」
網問「に、日本の妖怪の方が怖い!!!」
間切「なぁ、もう帰ろうぜ…夜の森なんざ気味が悪い…」
〇〇「何かしら間切もビビってるよなー」
間切「濡れ女子と幽霊以外が出たらどーすんだよ!!」
〇〇「出るかよ、疾風さんが見たのは濡れ女子だけじゃん」
「出るのは幽霊とは聞いたけど」
航「〇〇ちゃん妖怪とか幽霊居ても怖くないの?」
〇〇「んー、慣れてるからなー」
白南風丸「え!?慣れ!?」
〇〇「うん」
「(長年ほん怖見てるからなんだよなー)」
網問「ねぇ間切さっきから俺の手握るの辞めてよ!!痛い!!」
間切「はぁ!?俺握ってねぇぞ!?」
「そういうお前も俺の肩を強く掴んで歩くの辞めろよ!!!」
網問「え!?俺間切の肩を強く掴むなんてしてないんだけど!?」
間切「は?」
網問「え?」
白南風丸「え?」
重「ま、まさか…だよね…?」
東南風「………………」
航「やっぱ濡れ女子と幽霊以外にも居たって事…?」
〇〇「濡れ女子と夜になると町に出る幽霊以外に何居るんだろうなー」
「探してみようぜ!」
間切「何で探せるんだよ!!!」
「度胸ありまくりじゃねぇか!!」
〇〇「まー、推しの為なら何だって出来るからなー」
「そんなに怖いならここにいなよ、私が先行って確かめに行くから」
〇〇が先へと向かう
航「東南風も流石に怖くなった?」
東南風「お前ら程ではないけどな」
航「そっか、でもあっちは凄い恐怖してるけどな」
白南風丸「船酔いより海に落ちて死ぬよりも怖いです……」
間切「イワコデジマイワコデジマ!!!」
網問「イワコデジマイワコデジマ!!!」
重「助けてください神様ーー!!!」
〇〇「お前ら近所迷惑」
「そんなに怖かったら一緒に行こうぜ」
「てか網問お前は地元にカムイいるなら平気だろ」
網問「唐突過ぎるって!!!唐突に恐怖が来たよ!?何で〇〇はビビらないの!?」
〇〇「慣れてるからだよ」
「って、ん?」
ハイティーン組「ん?」
〇〇「何か、笑い声聞こえね?」
航「笑い声?」
〇〇「うん、濡れ女子らしき笑い声って言うか、なんというか」
東南風「それもう濡れ女子……」
航「それ以上言ったら網問と間切と重と白南風丸死ぬよ!?東南風!!」
〇〇「何か後ろから視線感じね?」
ハイティーン組「………………………」
恐る恐る後ろを見ると
濡れ女子「ふふふふ………」
ハイティーン組「……………………」
「ぎゃあああーーーーーー!!!!!」
「出たーーーーー!!!!!」
東南風「濡れ女子……、」
〇〇「やかましい!!!!」←クソデカボイス
ハイティーン組「うわあああーー!!!!」
東南風「!?」
〇〇「鬱陶しいぞこのアマ!!!!!」
承太郎ボイスで濡れ女子にブチギレる〇〇
濡れ女子「…………………………」
ポカーンとして何が起こったか理解出来ない濡れ女子
〇〇「聞こえたか???や・か・ま・し・い!!!!」
「やかましいっつってんだよ!!!」
「お前に会うためにやかましいって言えば消えるって情報掴んでんだよ!!!」
「なんで消えねーんだよ!!!!」
「嘘だったのかあれ!!!!」
「まぁいい!!!!」
「この町の幽霊を見たら呪われるって聞いたけどたかが幽霊だろ!!!」
「だって見てんだからな!!!!」
「濡れ女子は笑い返したら一生付き纏うんだろ!?」
「だったら笑ってやるよ!!!」
「フハハハハハハハハハ!!!!!!!」←魔王
濡れ女子「………………………」
濡れ女子が恐れて消えていなくなった
〇〇「は?笑ったのに逃げやがったあいつ」
「取り憑けや濡れ女子!!!!!」
「オrrrrrrrrァ!!!」←巻き舌
ハイティーン組「……………………………」
ハイティーン組が引いてた
〇〇「いや引くなそこ!!!」
航「〇〇ちゃん…本当に女の子…?」
〇〇「一応」
網問「濡れ女子より〇〇が怖かった…」
〇〇「この場に疾風さん居たら失神してたんだろうな」
間切「流石に俺等でも近くに現れたら叫ぶぞ」
「てか何で〇〇はビビらねぇんだよ!!」
〇〇「だから言ったじゃん、慣れてるって」
「あ、」
ハイティーン組「え?」
東南風「?どうした?」
〇〇「さっき笑ってたから別の濡れ女子に取り憑かれたかも」
航「え???」
重「〇〇が濡れ女子に一生付き纏われるって事…?」
〇〇「そういう事ー」
白南風丸「〇〇ちゃんが死んじゃう……!!!」
〇〇「私は死なん」
白南風丸「フラグ立てるの辞めて!?」
東南風「お前なら普通に生きてそうだな」
〇〇「だろ?」
白南風丸「呑気ですね!!!〇〇ちゃん!!」
〇〇「肩重っ」
「濡れ女子って何でこんな体重重いんだよ」
網問「えっ、そんなに重いの?」
〇〇「うん、多分馬2頭分」
間切「そんなにねぇだろ」
「てかそんなに重くて普通に立っていられるお前が一番怖えわ!!!」
〇〇「推しの為なら何でも出来るもんでな」
「ここの町にいつまでいるの?」
網問「さぁ、しばらくは手伝いで居るんじゃない?」
〇〇「なら、余裕だな」
網問「え?何で」
〇〇「セルフ除霊出来るから」
間切「セルフ除霊?」
〇〇「まー、しばらくはこのスマホでセルフ除霊するんだよ、毎夜」
重「寝られなくなるじゃん…」
〇〇「大丈夫、寝る前にするから」
東南風「寝る前なら尚更だろ」
〇〇「ただいまんこー」
お頭「おー、随分遅かったなー」
白南風丸「お頭!!!〇〇ちゃんが濡れ女子に取り憑かれました!!!」
「どうしましょう!?」
疾風「濡れ女子に取り憑かれただあ!?」
「お前俺に近づくなよ!?」
〇〇「そう言われると近づきたくなりますよ」
〇〇が疾風に近づく
疾風「ぎゃあああーーーーー!!!!」
「近寄るな近寄るな!!!!!」
蜉蝣「お前濡れ女子に取り憑かれたらどうすんだよ」
「何かこっち見てるぞ」
〇〇「おい、濡れ女子、めっ」
由良四郎「犬を躾するみたいに言うんじゃない」
〇〇「じゃあ」
「オrrrrrァ!!!蜉蝣さんを睨むんじゃねぇぞ!!!」
「睨んでいいのは蜉蝣さんの嫁さんだけだ!!!」
蜉蝣「やめろ」
〇〇「あのー」
「疾風さんはともかく、何かしらお頭も由良四郎さんも蜉蝣さんも鬼蜘蛛丸さんも義丸さんも舳丸さんも濡れ女子にビビってません?」
2、30代組「…………………………」
蜉蝣「は、はぁー?別にビビってねぇし」
「つーか、疾風みてぇにビビるはずがねぇし…」
〇〇「ほほーん?」
「ならば、それを確かめる為にほんとにあった怖い話観ましょう!」
蜉蝣「(何か……終わった気がする……)」
兵庫水軍「(蜉蝣……!!!/蜉蝣の兄貴……!!!)」
〇〇「おーーーらよっと」
リュックサックからテレビを出す〇〇
〇〇「こっから暫く観るから、寝るとかって言って逃げたら時間追加されるからねー」
「追加されたくなけりゃ終わるまで堂々と観るように、な!」
疾風「鬼畜!!!!」
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