テラーノベル
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〜*Hina*〜
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#ご本人様には関係ありません
〜*Hina*〜
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「……はぁ。結局、またこうなるのかよ」リビングのソファに深く沈み込みながら、なつは顔を両手で覆った。
昼間の非常階段でのやり取りを思い出して、心臓がまだうるさいくらいに鳴っている。
「なつ、何独り言言ってるの? ……ほら、デザート。なつが好きな店のプリン、買っておいたよ」
キッチンから現れたいるまは、エプロン姿でニコニコと笑っている。さっきまでの鋭い眼光はどこへやら、今はただの「なつに甘い恋人」だ。
「……ありがと。……っていうか、お前、切り替え早すぎだろ」
「ふふ、だって家だもん。……あ、でも、今日の『お返し作戦』の件は、まだ許してないからね?」
いるまはなつの隣に腰を下ろすと、当然のようにその肩に頭を預けてきた。
「……他の男と楽しそうに笑うなつを見て、俺がどれだけ寂しかったか。……ねぇ、なつ。俺だけを見て、俺だけに笑ってよ。部長命令、覚えてるでしょ?」
「……命令とか、……ずるいだろ。……仕事じゃないんだから」
「じゃあ、お願い。……俺のこと、もっと構って?」
いるまはなつの手をとり、自分の頬にそっと押し当てた。
その瞳には、昼間の嫉妬とは違う、切ないほどの独占欲と愛情が滲んでいる。
「……わかったよ。……ごめん。……俺も、……本当は、お前が嫉妬してるの見て、ちょっとだけ……嬉しかったんだよ」
なつが顔を赤くして白状すると、いるまはパッと表情を輝かせた。
「えっ、本当に!? なつ、今、可愛いこと言った! もう一回言って!」
「二度と言わねーよ! 離せ、バカ部長!」
「やだ! 今日は朝まで離さないって決めたんだ。……なつ、大好きだよ。世界中で、俺が一番なつを愛してる」
いるまはなつを抱きしめ、そのおでこに優しく、何度も「好き」を刻むようにキスを落とした。
なつは文句を言いながらも、その温かさに包まれて、結局は幸せそうに目を細めるのだった。
コメント
1件
「……家モードのいるま、ギャップがすごいですね(笑)。昼間の鋭さが嘘みたいな『なつに甘える恋人』、しかも『デザートにプリン』って実質的な愛の形も見せてくる。このふたり、仕事のオンオフでここまで変わるからなお面白いなあ。『嬉しかった』って白状するなつも可愛いし、抱きしめながら『もう一回言って』ってねだるいるまも……もうずっとこのふたりを見てたい気分になりました。次の展開も楽しみにしてますね!