こんにちは♪ものものです!
今回は世一くんと冴くんの過去回前編です!
冴潔地雷の方はご注意を⚠️
では、どうぞ!!
潔side
テストで全教科満点を取った時、両親は約束通りご褒美としてドイツに行き、バスタードミュンヘンのサッカー観戦をさせてくれた。
「うわ〜!!!久しぶりのドイツだ!!」
「あら?よっちゃんはドイツに来たことあったかしら?」
「(º ロ º )ハッ、いや、なんか来たことありそうなくらい落ち着くなーって」
やばいやばい。言葉には気をつけないと。
「そうなの?やっぱりよっちゃんはすごいわね〜。」
「世一、サッカースタジアムについたぞ。」
「やったー!!ノア様を早くみたい!!」
ちなみに今世は勉強を極めているが、もちろんサッカーも好きなため、体づくりやサッカーはずっと続けている。ノア様のスーパープレーもリアルタイムで見た(本当は現地で見たかったけれど、その日はその試合の後すぐに全国模試があって行けなかった)。サッカーは自分にとって生きる意味でもあり、結局やらないという選択肢はないのだ。
スタジアムは満員で、誰もが選手の登場を心待ちにしていた。
今日の試合はバスタードミュンヘンvsレ・アール
ん??レ・アール??
レ・アールの方から登場してきたのは…
「っ冴だ!!!」
あっっ……
やってしまった………
冴side
俺は世界一のFWになるためにレ・アールの下部組織に入った。ここにきてまだ1年も経っていないから、知り合いと呼べるような、日本人なんていないはずだった。
「っ冴だ!!!」
誰だ?俺のことを知っているやつなんかここにはいないはずだが。
思わず目線を声の方へ向けると、観客席に顔を真っ青にしている奴がいた。
まんまるの頭にサラサラの髪、華奢な体に真っ白な肌。何よりクリッとした大きなコーンフラワーの瞳。
なんだアイツ。めっちゃ可愛いな。
その時は自覚してなかったが、間違いなく俺の初恋だった。
その後、自分の今までの最高のプレーをした後、仲間の声かけにも目をくれず、あの少年の方へ向かっていった。
つかつかつか
「おい。」
「あっ、はい。なんでしょうか…って冴!?」
「おい、お前はなんで俺のことを知っている。」
「あっ…え〜っと…、テレビで??」
「お前の俺の呼び方は知り合いのそれなんだが、お前は何故俺を知っている。」
「それは……(; ´。ω 。`)」
そう言って少年は口ごもってしまった。
「…まぁいい。それよりお前の名前は?」
「えっ!あ、潔世一です…」
「そうか。今回のことはもういいから、その代わり俺も名前で呼ばせろ。」
「えっ?ああ。いいよ!
よろしくね、冴( *´꒳`* )」
「…ッ///」
やばい。コイツは近くで見てはいけないやつだ。
「ああ、よろしく……世一(ボソッ)」
こうして俺と世一は出会ったのだった。
潔side
次の日
なんでこんなことになったんだーー!!
ドイツには1週間ほど滞在する予定で、サッカー観戦は2日目だったので、あと5日間残っている。両親はドイツ観光に行くと言っていたが、俺はサッカーがしたくてたまらなかった。なんでかって?テスト週間はサッカーできなかったからだよ!!
ということで今、公園でサッカーをしています。さすがにドイツに友達はいないので、1人なんだけど…。
目をつぶり、脳内で相手を想像する。
相手が俺のボールを取りにくる。俺はドリブル&トラップで相手を出し抜く。ゴールキーパーとの1対1。味方が横にいて、パスをすれば確実に点を取れる局面。そんな状況で迷わず、ダイレクトシュートをする。
俺は、エゴイストだ。
俺は集中しすぎて気づかなかった。
俺のことをジッと誰かが見ていることに。
お読みいただきありがとうございました!!
世一くんのことを見ていたのは誰だったんでしょうね?
何かあれば、コメント欄まで!!
*˙︶˙*)ノ”マタネー✧‧˚
コメント
1件
続きが楽しみ待ってまーす