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真昼side
このままだと、真夜が椿に拐かされるのは目に見えている。どうすればいい、ひたすら考えた末に、真昼は真夜が目を覚ました時に和解した父に連絡をとった。
真昼と真夜の父は、警視庁副長官の役職につく程の人間だった。真昼からの連絡でとりあえず、長官に話をしてみることになり、話し合いが終わるのを待つこと数日。
真夜はこの時、18歳だった。
真夜は元々、家事全般を真昼と交互にやっていたため、家事は趣味と言っても過言ではなかった。
長官は、真選組で今、女中を募集しているはずだから、手配する。と許可をくれた。長官にも娘がいたため、案外すんなり許可を撮ることが出来たと言う。
制約として、真選組には椿について話すことはなしとして、真夜は18歳の時、正式に女中になったのである。
遠く離れた江戸に真夜は1人で行くことになった。
みんな、心配した。本当に1人で大丈夫なのか、知り合いのスナックのママであるお登勢さんが気にかけてくれているからいいものの、なんせ、真選組は女中以外、全員男なのだ。心配しない方がおかしい。
特別会を開くことになった。真夜が珍しく、みんなに会いたい、一緒にご飯食べたいと言ってくれたので、家に招待した。
ロウレスはその時、主人がいたが主人が真夜のことを小さな頃から可愛がっていた人で真夜が1人で江戸に行くことに最後まで反対していた1人だった。
主人はロウレスと、契約を解除した。
お前が俺の天使(真夜)を守れ、クソネズミと言い、ロウレスと解約したのだ。
ロウレスは真夜に言ったのだ。
20歳になったら、契約しに会いにいく。と。
真夜はうんと嬉しそうに頷いていた。
父からの年に2回、手紙が来ることを確認し、真夜は1人で江戸へと旅立って行った。
しかし、他の仲間が真夜のいる場所は江戸と伝えたのみで、真夜が何処にいるかを教えなかったため、ロウレスは真夜が20歳になったタイミングで万事屋に依頼したのである。
真夜は、手紙の中で仕事が楽しいこと、歌舞伎町が面白いことを書いて送ってくれていたのである。
真昼は安心していた。
離ればなれだけど、絶対に幸せになれるんだと信じていた。
真夜が20歳になった。
椿から逃げることができたことを意味する。
これから一緒に暮らせるんだ。
しかし、不穏な空気は無くなることは無かった。
真夜の誕生日の日。椿は颯爽と真昼とクロの目の前に現れた。
真夜がいないことに気づいた椿は、2人を嘲笑うかのように言った。
「真夜の居場所は知っているよ。」
頭が真っ白になった。なぜ、椿は真夜の居場所を知っているんだ。おかしいだろう。
まさか、
「教えてくれたんだ。」
江戸にも椿の仲間がいるのか!?
なんで、そこまで頭が回らなかったんだ。考えればわかるだろう。
そう言った椿は、霧に飲まれていった。
真昼は急いで、父親に連絡した。
父親はすぐに真夜の場所を確認した。
結果、真夜は無事だった。しかし、危険なのは変わりない。予定より、早く真夜を江戸から逃がすことにしたのである。
真夜にはなんて言えば、いいんだろう。
結果、真夜にはいえなかったんだ。
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ネコの退屈