テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
687
260
#べりーぐっど読んでみて
いちご@コンテスト開催中
11,234
窓の外はあいにくの雨。
しとしとと静かに降る雨粒がガラスを濡らす午後、青の部屋には、2人だけの穏やかな時間が流れていた。
ソファーに座っている水は、クッションを抱えながらスマホの画面を熱心にスクロールしている。
「いふくん!!見てみて✨️!」
「近くにデザート専門店ができたんだって!専門店って…絶対美味しいやつじゃん……!✨️」
きらきらと目を輝かせて喋る水。彼女が楽しそうにしている姿は、文句なしに可愛い。
しかし、隣に座る青は、さっきから面白くなさそうな顔で頬杖をついていた。
「ほとけ…さっきからスマホいじってばっかりやん…」
「俺、隣にいるんやけど?」
「えー? だって本当に美味しそうなんだもん」
「あ…これも美味しそう♪!」
「お前、そんな食べたら太るで」
「もー! いふくんすぐ意地悪言うッ!!💢」
ぷくーっと綺麗に頬を膨らませる。
これは2人にとって心地いいじゃれ合いのようなものだった。
だけど…、水は少しだけ寂しくなってしまったらしい。
「……もういい。いふくんのいじわる。せっかく一緒に「美味しそうだね」って言い合いたかったのに」
そう言ってスマホを閉じると、水はソファーの隅っこへ体を縮めて、そっぽを向いてしまった。
「あ、待てって……ごめん、俺が悪かったから、そんな離れんといて……」
「わぁ…ッ?!」
「ほとけぇ……逃げんでや…」
「俺、ほとけの可愛い声もっと聞きたい……」
今は完全に水のためだけに甘やかした声を漏らしている。耳元で囁かれるその低音ボイスに、水の顔は一気に真っ赤に染まった。
至近距離で見つめてくる、イケメンの整った顔。
「……バカ…ッ///」
「明日、雨上がったらそのスイーツ買いに行こな。俺がなんでも奢ったるから。……やから、今は俺のほう見て?」
水はしばらく真っ赤な顔でフリーズしていた。
「……ありがと、いふくん。」
「僕、いふくんのこと大好きだよ」
「おん、俺も」
外の雨音すら聞こえなくなるほど、甘い2人だけの空間が広がっていたのであった…
【おまけ】
【次の日】
「わあぁぁ! 本物だぁ! いふくん見て、すっごく可愛いよぉ!」
水はショップのガラスにピタッと張り付かんばかりの勢いで、瞳をこれでもかと輝かせている。
「良かったな、ほとけ。並んだ甲斐あったやん……」
「じゃあ、注文しよか、俺が奢ったるって約束したもんな」
そして、そこに書かれた「数字」が目に飛び込んできた瞬間。
高級ブランドのロゴのようなフォントで書かれた価格。
『期間限定:極・至高の贅沢イチゴシュークリーム 1個:3,800円(税込)』
1個:”“”““3,800円”“”““(税込)
「……高くね…???」
「……え、これ、シュークリームの値段やんな? もしかしてホールケーキの間違いちゃう? なぁ、ほとけ」
「うん!これすっごく美味しいんだってーッ✨️!え…買ってくれるよね…?」
悪びれもせず、むしろ大好きな甘いものを前にして最高に可愛い笑顔を向けてくる天使。
「……あ、あぁ、おん。もちろんや…2個……いや、ほとけの分と、お土産の分5個ください……」
財布から栄一が飛んでいくのを見送りながら、「シュークリーム5個で1万5千円超えってどこの高級フレンチやねん!!」と大絶叫していました。
ハートたくさんくれ(
2000とk((殴
↑モチベ下がり気味だから
コメント
4件
尊い、ッ! 何か青くんが構ってちゃん化してるの好きッ!水ちゃん照れても可愛いし絶対笑顔天使やん! 高いけどしっかり約束を守るの普通に惚れてまうやろッ!
高くてもちゃんとお土産も買ってあげる青くん優しいッッッ!!!! シュークリーム高いッッッ!!!!