幸せになってね。

阿部_ぇ、、？

目黒_…ごめんなさい。

阿部_なんでよ、、

目黒_他に好きな人ができちゃった、

阿部_………、

目黒_別れてほしい。

阿部_……、泣、ｯ、

目黒_……っ、

阿部_…、蓮が幸せになれるなら、っ

いいよ、ｯ泣、

目黒_……………ホントにごめん。、

阿部_……いいからでてってよ！泣ｯ”

目黒_…ぇ、っぁ、…、…、ごめ、

好きなのに、

強がってしまった

がちゃ、

阿部_…、、

部屋に残ったのは俺のものばかり

初めは彼の私物と俺の物で

ごちゃごちゃだったのに。

それで喧嘩だってした

でも、今はさらっと綺麗になってしまった

阿部_…………泣、

今まで海に行ったり、花火大会に行ったり、

ドライブしたり、深夜に映画を見たり。

色々なことをした

でも、全部無くなってしまうかのようだ

阿部_…ぁ、？

目に入った机には彼の使っていた香水が。

忘れやすいのは変わらないね。

阿部_……ばかっ、…泣ｯ、

懐かしい匂い

もう一度この匂いに強く抱かれたい。

でも、今更遅い。

もう少し愛を伝えればよかった

大好き、愛してる、と。

阿部_……………………はぁ、

何時間経っただろう

写真を見返したり、連絡を見返したり。

見れば見るほど虚しくなる

阿部_……

それから6ヶ月。

俺は彼氏を作る事なく、毎日のように

仕事に行っていた

“おいまてよ！笑”

“もう着くよ！”

阿部_…え？

懐かしい声がした

忘れたくない、優しくて暖かい声。

そして、あの匂い。あの香水の匂い。

また買ったのかな。

阿部_…れん、？

目黒_…ん、？

阿部_…

目黒_………………

彼女_れんー！こっちー！

目黒_ぁ、○○！

阿部_…………、、、、

そうだよね。

俺が大好きになって、離れたくないほど

良い人。好かれちゃうよね。

いや、良いんだ。蓮が幸せになるなら

それで良い、と言ったのは俺なんだから

目黒_…

目side

気づいていた。

俺の元彼女がたしかに俺の名前を呼んだ。

でも、今会っても今の彼女を嫌な気持ちにさせてしまうかもしれないし、もし、

相手に未練があったら可哀想だ。

だから、知らないふりをして、その場を去った

目黒_…ごめんね。(呟、

阿部_……、(歩、

彼の後ろ姿は凄く懐かしい

出かける時、いつも後ろからついていって、

夜も腰に手を回しながら寝て、

何度も何度も見たあの背中

もう見れないのか、

目黒_…幸せになってね。

亮平。

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