それは、初めて見る顔だった。
隼(はやと)の顔は真っ青で、冷や汗を額に浮かべている。
「どうしたの? 幽霊(ゆうれい)でも見たの?」
そうたずねたのは、隣の席で次の授業の予習をしている 杏葉(あずは)だった。
「い、いや、そのな、ああ、いや、まぁ、おう」
「全然返事になってないよ。ほら、深呼吸して」
空太(くうた)が促すと、隼は全身を使って空気を体内に取り込む。
「それで、どうしたの?」
「ああ。なんて言うかよ、人間じゃない人間に会った」
「え?」
「え?」
空太と杏葉は、一緒に小さな声をあげる。
「いいか? 落ち着いて聞けよ。落ち着いて聞くんだぞ」
「落ち着くのは隼のほうだけど」
「杏葉、冷静なツッコミサンキュ」
「お礼よりも、内容が気になるんだけど? 授業も始まるから」
「おお、そうだな。ついさっきのことなんだが」
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