校舎へと続くドアから顔をのぞかせている女の子は、 榎本(えのもと)さんだった。
だが、全員からの視線が向けられると、すぐに消えてしまう。
「ずいぶんと、好かれているようだな」
最初に口を開いたのは 透子(とおこ)だった。
「まじかよまじかよ! めっちゃ隼(はやと)のほう見てたじゃんか! ラブラブじゃん!」
宗次郎(そうじろう)は隼の背中を叩きながら騒ぐ。
「う~ん……」
空太(くうた)のすぐ隣で、 弥奈(やな)は悩むような声をかすかにあげた。
迷わず、すぐに空太はたずねる。
「どうしたの?」
「気をつけたほうがいいのかなぁって、気がしちゃって」
「そうかもしれねぇな。女ってぇのは、恋愛が絡むとめんどくせぇしな」
「榎本さんが、隼になんかするかもしれないってこと?」
「ううん。されるとしたら、多分、他の女の子からだと思うな」
弥奈が、隼のかわりに答えて********
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