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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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昨夜、ハグをする為に寝ている間に腕に潜り込む作戦を決行したが、大失敗に終わってしまった、


だが、まだハグをする夢は諦めていない。

寝込み襲う作戦はもう懲りごりだが他の作戦を考えよう、とリビングのソファで大して面白くもないテレビを流しながら考える

「おはよー」

聞き馴染みがありすぎる声に、自分の世界に入っていた思考を一気に現実世界に引きずり出される、

ニキが声を発するまで全く気づいていなかったせいで体がびくっとしてしまった

「お、おはよう」

「ははっ、びっくりしすぎでしょ笑笑」

「うるせ」

からかわれて少しの羞恥心が湧いてくる

「てかさあ」

「おん」

「夜さ、ボビーなんかしてなかった?」

ニキから問われる質問を聞いて息が止まる

「…へ……なんで、?」

「いやなんかボビーに起こされた記憶あるんだけど、あれ夢だったのかなあって」

「いや、あれ、なんやっけな、あぁ、あの、腕が?伸びてて邪魔で寝れんかったから移動させようとしたんよ、」

「あー、そゆことぉ」

慌てすぎて咄嗟についた嘘だったが、信じ込ませられるものが出てきたな、と心の中で自賛する、

ニキはあまり深く考えてないのか適当に相槌を打ちながら俺の隣にどさっと座ってきてスマホをいじり始める

「歯くらい磨けよ」

「えー」

いつものようにただただ雑談を始める

「えー、ちゃうねん、汚ねぇ」

「てかさあ」

「おい」

「今日お互いなんもないよねぇ、珍しくない? 」

こいつこのまま話し続けるんかい、なんて心の中で突っ込む

「あー、それな?予定もないしなあ」

「編集だね」

「俺あと少しやから、それ終わったらだらだらしよかなあ」

「へー」

「興味なさすぎやろ」

「ww」

2人で雑談をしているとき、ふと思った

今、ハグできるんじゃないか?

「…な、なぁ、ちょっとクーラー効きすぎちゃう?ちょっとさむいなあ、なんて、」

ニキをちらちら見ながら寒さを訴える


実際、全然寒くなんてないけど、ニキならノリで「俺があっためてやるよ☆」とか言いながらハグしてくるんじゃないか?

成功しなくても変に思われることもないし、したらしたで俺が嬉しいし一石二鳥だ、

「ん?そう?上げるー?」

「ぁ、うん、ありがとー、、」

失敗、、ニキはテーブルの上にあるリモコンを手にしてエアコンの温度を上げてくれる

俺が思うほどニキは馬鹿じゃなかったみたいだ

まあ確かに咄嗟に決行してしまったが、冷静になってみればそりゃそうだ、馬鹿は俺か、なんて考える


「あ、ねえねえぼびー」

「んー?」

「今日どっちもなんもないし夜宅飲みしよーぜ」

「ええなぁ」

「うぇーい!誰か呼ぶ?」

「んー、2人がええかなあー」

少し考えて答える。


最近2人でまったり出来るのは、寝る時が被った時くらいだな、と軽く考えて久しぶりに2人で過ごそうと思った

「っ、おっ、けー」

「え、呼びたいやつおったら呼んでええよ、?」

少しニキが歯切れが悪そうな反応をするから少しもやっとしながらも気を使う

「いやいや!ボビーがデレるのめずらしすぎてびっくりしただけ!」

「はあ?別にデレて、、、、、」

ニキに言われて先の会話を思い出すと、2人がいい、ってのは結構なデレなのでは??と気づいてしまい、急に恥ずかしくなって黙ってしまう。

「あっはは!ぼびーかわいー!w」

そんな俺を見てニキは笑い出す

「だまれだまれだまれ」

からかわれるともっと恥ずかしくなってきてしまう、ニキもまだくすくすと笑っている、最悪だ

「っーー!あとちょっとで終わるから編集してくる!!」

「はいはい笑」

恥ずかしさでいたたまれなくなってぷんすかと俺はリビングを後にする

ニキはニヤニヤが残っている憎たらしい顔で俺を見送った








「かわいー、、」

ニキの独り言はせんせーの耳には届かない





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