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この世界には、様々な洞窟があり、そこにはダンジョンやかつての古代都市などが存在している。

そして、科学者の論文では、こう、語られている。

“この世界の地下は−64層存在している”

古代都市が−50層に存在し、その下にも恐らく様々な宝などが埋まっているだろう。だが、 ──誰も、−64層の存在を信じて居ない。なぜなら、現在の科学を持ってしても、−64層までたどり着けないのだ。

古代都市には、ウォーデンという最強のMOBが存在しているので、迂闊に古代都市にさえ近づけないのだ。

✵✵✵✵✵

「ま・・・−64層!?本当に存在していたんですか!?!?」

ブラックは思わずそう叫ぶ。それにすまない先生は答えた。

「た、確か、それって最大地下層ですよね?そんなとこにすまない先生行ったことあるんですか!?」

「ん?うん・・・え?こっちの人って地下に潜らないの?」

「潜りませんよ!!!」

「潜ったとしても大体−50層か、16以下くらいしか・・・」

そう銀さんとブルーはこぼす。それにすまない先生は目をぱちくりしていた。少し驚いているようだ。

「どーりで、世界の政府や政治家が血眼になって探し回ってるわけだ。だってそれは誰も行ったことない地下にあるんだからな」

と、レッドは納得したようにこぼす。

「・・・よし、僕行ってくるね!」

「「「「「待て待て待て待て待て!」」」」」

と、マネーと赤ちゃんとカネコ以外の5人が慌てて止める。マネー達は話についていけないのか、首を傾げていた。

「えー?なんでー」

「いやいやいや!−64層なんて1人で行けないでしょ!!」

「そうだぜすまない先生。道中はモンスターがわんさか湧くし、古代都市にはウォーデンも存在してんだから」

「そうですよ!!いくら何でも危険過ぎます!!」

と、ブルー、レッド、銀さんが慌てて止める。それにすまない先生は首を傾げた。

「え?別に僕死なないし、1回行ったことあるってことは多分僕も行けるし大丈夫でしょ?」

「軽すぎです」

「なんですか、その軽さ」

と、ブラックとバナナは軽く引き気味でそうこぼした。

「ま、とりあえず行ってくるね☆」

「そんなコンビニ行ってくるみたいな・・・」

思わずカネコがそう零すと、マネーはすまない先生にまっすぐ答えた。

「なら、俺らも連れて行ってくれ」

「・・・へ?」

すまない先生はきょとりと目を丸くした。

「俺らもすまない先生と共に旅してきて、強くなった・・・すまない先生からしたら足でまといかもしれないが・・・俺らも戦える。だから、俺らもついて行ってもいいか?」

その言葉にすまない先生は何故か断るという選択肢が浮かばなかった。

「・・・うん、いいよ」

空白の宝と世界の記憶を写す魔導書

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