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俺、松村北斗とメンバーの京本大我は”事務所公認の不仲”だと言われている
きっかけは、多分俺なんだろうな。
バカレア組で6人で活動していた時期から急にバラバラで活動することになった。
バカレア組で活動していた時は、自分でも分かるほど俺は京本にベッタリだった。今思えば、少し恋心があったのかもしれない。
また6人で再結成をした時、思春期ということもあってうまく京本に絡むことが出来なかった。そのまま月日は流れ、不仲と言われるようになってしまった。
楽屋ー
北斗「おはよー、って1番か」
今日は、雑誌の撮影とYouTube撮影。久しぶりに6人での仕事が待ちきれなくて早く着きすぎてしまった。
何をしようかと考えていると、こちらに向かって足音が近づいてきた
北斗「お、誰か来た」
慎太郎っぽいなとか考えているとドアが開いた
大我「おはよー、って北斗だけ?」
北斗「おはよ、うん俺だけ」
大我「そっか、早いね」
北斗「久しぶりだから」
大我「同じだ笑」
顔をクシャッとして笑いかけてきた。俺はこの笑顔に弱い
大我「ねぇ、ちょっと聞いてもいい?」
北斗「…え、なに?」
京本から話しかけられて、少し声が上擦ってしまう。
大我「ずっと気になってたんだけど、俺たちの不仲っていつまでつづけるの?」
北斗「え?」
予想外の話題に動揺する。
大我「いや、ほら俺たち前は普通に話してたわけじゃん?あの時みたいに話すことってもうないのかなーって。」
北斗「それは、、」
なんて返事したらいいのか分からず、言葉がつまる
京本「ごめん、やっぱりなんでもないや!忘れて」
俺がなにも言わなかったことが答えだと思われたのか、話を終えようとする
北斗「京本、おれはm」
ジェシー「おっはよー!」
髙地「朝からうるせぇーよ、おはよう!」
前みたいに話したい!と言おうとしたところで髙地とジェシーに遮られてしまった。
大我「おはよう、2人とも。一緒に来たんだね」
髙地「仕方なくな」
ジェシー「なんでそんなこと言うの」
髙地「めんどくせぇーな」
髙地とジェシーがいつもの言い合いを始めたところで樹と慎太郎もやってきた
慎太郎「おっはよー!みんな早いね」
樹「おはよー」
ジェシー「久しぶりだからね」
髙地「俺もそうだな」
樹「誰が1番にきたの?」
大我「俺が来た頃にはもう北斗いたよ」
北斗「そう、俺が1番」
慎太郎「北斗が1番楽しみにしてたんだー」
北斗「べつに、そんなんじゃ、、」
髙地「照れんなって」
北斗「照れてねぇーよ」
樹「え、え、じゃあ待って」
髙地「どうした?」
樹「きょもが2番目ってこと? 」
大我「うん、そうだよ」
樹「北斗ときょも2人だったんじゃん!大丈夫だった?」
大我「すぐジェシー達来たからね笑」
樹「そっか、ならいいか」
北斗「メンバーだかんね?」
慎太郎「でも不仲じゃん」
北斗「、まぁ」
慎太郎の言葉に少し傷つく。事実なのだが、さっきの京本がきになってしょうがない
マネージャー「みなさんお揃いですか?」
髙地「全員いるよ」
マネージャー「これ、今日の撮影のペア割です。質問内容も違うみたいなんで、ざっと目通しといてください」
髙地「了解でーす」
マネージャー「あと10分後に1組目お願いします!」
マネージャーが楽屋からでていく
髙地「1回しか言わないからちゃんと聞けよ?」
髙地「1組目は、俺とジェシー。俺たちは10分後からね!で、撮影終わったらそのままテラス席に移動だからね」
ジェシー「はーい 」
髙地「次、慎太郎と樹。2人はスタッフさんが呼びに来てくれるらしいから、それについて行ってね!2人も終わったらテラス席に移動ね!」
樹・慎太郎「りょー」
髙地「で、最後が大我と北斗。2人もスタッフさんが呼びに来てくれるらしいから!で、終わったらそのままテラス席に移動ね!」
大我・北斗「おっけー」
髙地「あと、ペアによって質問内容違うみたいだからそれぞれ確認してね」
スタッフ「髙地さん、ジェシーさんお願いします!」
髙地「いまいきまーす、」
ジェシー「みんなあとでねー」
慎太郎「いってらー」
樹「じゃーな」
2人がでていく
慎太郎「樹、みて!俺たちの質問内容変わってるね笑」
樹「ほんとだ笑互いをひからがな1文字で表すと…難しくね?笑大体漢字じゃーねーの?」
慎太郎「だよね笑」
大我「北斗、俺達もみよっか」
北斗「あ、うん」
質問内容はペアごとに1つしかないので、一緒に見るしかないのだ。
スタッフ「田中さん、森本さんお願いします」
樹「はやいな」
慎太郎「髙地達早く終わったんだね」
樹「じゃ、仲良くしろよ?」
大我「子供じゃないんだから笑」
樹「だね笑」
2人がでていく
あっという間に2人きりになってしまった。鼓動が早くなる
大我「あ、みて!俺たちも変なのがあるよ」
京本との距離がもっと近くなる
北斗「あぁ、そうだね」
恥ずかしくて、少し避ける
大我「あ、ごめん。嫌だったよね」
北斗「いや、違くて」
大我「北斗先に見ていいよ、俺あとで見るから」
俺が避けたことで、嫌がったと思われまた気を使わせてしまった。このままじゃ誤解を与えたままだと思い、席を立った京本の手を掴む
北斗「きょ、きょうもと!まって」
大我「…どうしたの?」
俺が手を掴んだことに驚きながらも話を聞こうとしてくれる。(あぁ、ここが好きだな。)自然と心の中で思ってしまったことに驚く。
北斗「…嫌…から」((ボソッ
大我「え、なんて?」
北斗「京本に触られるの嫌じゃないから!」
驚いた表情の京本。そりゃそうだ。今まで不仲不仲って言い続けたんだから
大我「…そっか、よかった笑」
少し照れたように、優しく微笑みかけてくる
北斗「…すき」
大我「え?」
自分でもびっくりする
北斗「あ、いや違くて」
北斗「ああ!さっき言ってたのなんだったの?」
必死に話をそらす
大我「さっき?」
北斗「ジェシー達が入ってくる前に言ってたやつ」
大我「あー、あれは大丈夫だよ」
北斗「おしえて、知りたいから」
大我「分かった。無理しないでいいからね」
北斗「うん」
大我「俺さ、北斗と不仲って言われるの辛い。俺は前みたいに仲良くしたいし、みんなみたいに普通に喋りたい。だめ、かな?」
京本がそんな風に考えていたなんて知らなかった。
北斗「ダメじゃない。俺も前みたいに話したいと思ってた!でも、なんか後にひけなくなっちゃって。」
大我「わかるかも笑言いづらかったよね。でも言えてよかったよ!じゃあ、よろしくね」
北斗「こちらこそ」
大我「もう1つあるんだけど、いいかな?」
北斗「ん、なに?」
大我「京本は、嫌だなーって」
北斗「…たいが?」
大我「そう!それがいい!」
名前を呼んだだけで、大喜びしてくれる。なんだ。簡単な事だったんだ。簡単なことを難しく考えて遠回りしてきただけなんだ。
北斗「うん、分かったよ笑」
スタッフ「京本さん、松村さんお願いします」
大我「いこっか!」
北斗「ああ!」
これはきょもほくの雪解け始めのお話。
もっと雪解けが始まった話は次のお話で。