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とまと🍅
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ナナセ@男子化ちゅー
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ゆなゆた
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コメント
3件
新作きた! とても面白かったです!
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nmmn注意
🦊👓️🦊
左右非固定相手固定
ご本人さまには関係ございません
捏造注意
👓️くん→紫村もふ
🦊さん→狐城どぬく
にしています
なるべく名前はいじりたくないひとなんですけど、学パロなので……ごめんなさい
一人称が先生な🦊さんを見たくて、つい
たぶんラブコメ
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いい子になれば、好いてくれますか
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プロローグ─高校二年、三月─
校舎の四階。屋上へと続く階段に座って、スマホをいじる。始業を知らせるチャイムが鳴っても知らんぷり。
高校に入学してから約二年。今は三月だから、もう少しで三年目になる。ここを訪れる人が少ないのは調査済み。屋上は立ち入り禁止だから当たり前なのだけれど、こういう穴場は俺みたいにサボりたい生徒がよく来るスポットになっていることが多い。
見つかるリスクが高まるのは避けたいからね。ちょうどよくサボれる場所が見つかったのは奇跡だった、と思う。
まあ、この校舎はそこまで広くない。探そうと思えばすぐに俺の居場所はバレるだろう。
「放課後までとは言わなくとも、せめて四時間目くらいまではサボれたら万々歳かな」
「……誰が四時間目まではサボるって?」
「うわっ!?」
顔をあげると、にっこりと笑った、白髪の美青年が立っていた。白衣を着ていなければ、おそらく生徒だと思っていただろう。顔立ちは大人びているけれど、雰囲気が幼い。なんでだろう、笑っているはずなのに恐怖を感じる。それはそうと、
「…………誰だっけ」
こんなにこわ……こほん、綺麗な人なら覚えていないはずがないのに。いや、始業式は全く話を聞いてなかったからわからないけど。
「俺は君の担任の狐城どぬく! それと、先生には敬語! 全く、もう二年生も終わるっていうのに紫村くんは……」
名前を言われて、やっと思い出した。珍しい名前だな、と思っていたから。そういえば担任だったような気がする。まともに教室に行ったのが始業式の日だけだったからすっかり忘れていた。狐城どぬく……今年からこの学校で働くことになった先生だったはず。
「えっとー……それで、狐城先生が俺に何の用ですか」
狐城先生はびしっと、俺を指差した。あ、先生、人のこと指差したらいけないんですよ。
「決まってるでしょ! 修了式の前日までサボってる生徒を叱りに来たの!」
さいですか。それはそれは、ご苦労なことで。でも、叱りに来た、と言われたって、
「そんな可愛い顔で叱られてもねー……」
「口に出てるよ紫村くん」
「あっやば」
はい、出ました狐城先生のにっこりスマイル。無理矢理笑っているのだろう、表情には隠しきれていない怒りが籠っていて、控えめに言ってもまあ迫力がある。
すみませんすみませんと身のない謝罪をして、話を逸らすためにまたスマホをいじりはじめる。この先生、笑ってる時のが怖い気がするんだよなー。美人だからかな? などとぼんやり考えていると、突然、細くて白い指がパッとスマホを掴み、俺の手から抜き取った。
「えっちょっ何するんですか」
「というかそもそも学校にスマホ持ってきちゃダメでしょ」
「何を今更……。そりゃダメなのは知ってるますけど、勉強は飽きちゃって」
へらりと笑ってみせる。飽きたというのは半分本当で半分嘘。最初の方はしてたけど、テストを受けるのが面倒になってからはやめた。狐城先生は頬に手を添えて、わざとらしくため息をつく。
「はあ……紫村くんって勉強はできるのにほんと勿体ないよね」
「いや先生知ってるでしょ、俺がテスト受けたことないの」
「うん、知ってるけど紫村くんは絶対勉強できるタイプだね、先生の勘がなんとなくそう言ってる」
「なんだそれ……」
自信満々に言い切る狐城先生に呆れ果てる。なんというか、この人は全体的に言動が幼い。最終的には同じようなことを繰り返した挙げ句、
「あーあ、本当もったいない! 先生はいい子の方が好きなんだけどなー」
そう言いながらちらちらとこちらを見る始末だ。いい子の方が好き、なんて小学生相手でも聞かないだろ。
大体は受け流していたけど、しばらくすると色々言われるのにも飽きてくる。何か言い返してやろうと思って、俺はこう言った。
「ふーん……。じゃあ、いい子になれば、俺の恋人になってくれますか?」
「……えっ?」
ほんの冗談のつもりだったけれど、本気にして動揺する先生がなんだかおかしくって、ついつい言葉を重ねてしまう。
「賭けをしましょうよ、先生。卒業までに、俺が先生の望むようないい子になれたら、先生は俺の恋人になる。なれなかったら……そうですね、高校三年の春休みを補習まみれにするとか」
卒業してからも学校とか、死んでも嫌だけど。どうですか?と聞くと、狐城先生は文句を垂れる。
「えー……それで紫村くんはちゃんと授業受けてくれるわけ?」
「うーん、まあ、多分?」
曖昧な返事だなー……と言って少し考える素振りを見せたあと、しぶしぶといったように頷く。
「よし、じゃあ決まり! ということで、とりあえず今日はサボるんで」
「えっ?」
「あれ、俺たち今から鬼ごっこする約束してましたよね? あ、それとこれは返してもらいますね」
「えっ? ええっ??」
大嘘をついてひょいっと立ち上がり、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしている先生の手からスマホを奪い取って階段を降りていく。
「じゃあね、どぬく先生!」
この発言で、すっかり油断しきっていたどぬく先生もすべきことを思い出したらしい。後ろから、随分間の抜けたこらー!という声とリズミカルな足音が聞こえてくる。
絶対恋人になりたくないどぬく先生VS絶対恋人にしたい俺の戦いが今、幕を開けた。
ーー
一話─高校三年、四月─ につづく