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「、、、」
「全く、なんでこんな子を産んじゃったのかしら、親ガチャならぬ子ガチャ失敗ね笑」
私は生まれた時から目が見えず、それが原因でお父さんが出て行ってしまい
お母さんは昼間はお酒を飲んで、夜になったらどこかへ出かけてしまう
私は、お母さんが苦手だった
「ねぇ、そんなモノで歩かないでくれない?
ご近所さんに変な噂立てられたらどうするの?」
「あ、」
学校に行こうとすると必ず、白杖の代わりとして使っていた小枝を取り上げられてしまう
「ほら!さっさと行けよ
お前がいると迷惑なんだよこの穀潰し」
「、ごめんなさい、行ってきます」
私はしょうがなく家を後にした
何も見えない暗闇の中で、私は必死に手すりを使って階段を降りた
「ねぇあの子、またやってるわよ、」
「まぁ不謹慎ねぇ、障害者のマネだなんて」
お母さんは私の目が見えない事を近所の人に話していない、その為、よくこんなふうに言われる事がある
「、、、」
もう慣れてしまった、小学校でもそうだ
先生もクラスメイトも私を邪険に扱う
私が、普通とは違うから
「、?あれ、どこだろう、ここ、」
しばらく壁をつたって歩いていると、いつもと違う冷たいコンクリートが私の手へ伝わった
「どうしよう、道に迷っちゃったかも、」
一度来た道を引き返してみようか、
そう思い、振り返ろうとした瞬間
“ あなた 迷子 ? ”
「、?」
突然、そんな言葉が私の鼓膜を震わした
“ あなた 私 見えない ? ”
その時、私の服が軽く引っ張られ、私はその引っ張られている手に触れて相手の場所を
理解する
「えっと、ごめんなさい、私目が見えなくて、」
私は自分の目の場所を指差し、指でバツを作った
“ なるほど 私 あなた 行く 一緒 ! ”
「え?一緒について来てくれるの?」
すると、引っ張られていた手は私の手を握り
“ あなた 1 心配 ! 私 一緒 安全 ”
どうやら、私が心配らしく、自分がついていけば安心だといいたいらしい
最初は全く分からなかったけど、私は目が見えない分嗅覚や聴覚が人より敏感な為
人が何を伝えたいのかがよく分かるようになった
「でも、なんだか申し訳ないな、何か白杖の代わりになるモノないかな、」
私が反対の手で辺りを彷徨わせていると、あるモノに手が当たった
「?これは、傘?」
私は傘の持ち手らしき場所を掴み、優しく持ち上げた
「誰のか分からないけど、少し借りさせてもらおうかな、」
“ あなた 行く ? 私 あなた 一緒 行く ! ”
「ふふっ、じゃあお願いしようかな」
私は誰だか分からない人に手を引かれ
その反対で傘の先端でトントンと辺りを確認しながら進んで行った
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